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なぜ、2系統展開? トヨタ王道SUV「ランクル」「プラド」の違いはどこに

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なぜ、2系統展開? トヨタ王道SUV「ランクル」「プラド」の違いはどこに

■王道SUV「ランドクルーザー」と「プラド」の違いとは

 日本には、世界が誇る本格的なSUV車があります。最近の「SUVブーム」と呼ばれる遥か昔から「SUV」の代名詞として、存在していたのがトヨタ「ランドクルーザー(ランクル)」です。

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 1951年に初代モデルが登場してから68年の歴史を積み重ねている「ランドクルーザー(ランクル)」は、2007年9月に現行モデル(200系)が登場しています。

 同じく現在、市販されている兄弟車として、「ランドクルーザープラド(プラド)」というモデルも存在。1984年に登場した「70系」というモデルをベースに歴史を重ね、現行モデルは2009年に登場した「ランクル」と共にトヨタの主力ラインナップです。

 1980年代後半から1990年台前半までは、当時のラリー人気やSUV(当時はクロカン)を使った映画やドラマの影響もあって「RVブーム」と呼ばれる時代が訪れます。

 その後、2010年くらいから現在の「SUVブーム」に突入し、さまざまな自動車メーカーがSUVモデルを市販化。そのなかでも、高い悪路走破性や耐久性、信頼性を誇る「ランドクルーザーシリーズ」は、世界中の人々を魅了したのです。

 クルマに興味が無いユーザーでも「ランクル」というワードを聞いたことのあるほどの知名度がありますが、その存在を「プラド」と混同している人も少なくありません。

 大きな違いとしては、ボディサイズとパワートレインがあります。「ランクル」のボディサイズは、全長4950mm×全幅1980mm×全高1870mm(1880mm)。対して「プラド」は、全長4825mm×全幅1885mm×全高1835mm(1850mm)と「ランクル」の方が一回り大きいサイズです。

 パワートレインの違いに、「ランクル」は4.6リッターV8気筒ガソリンエンジン(最高出力318PS/最大46.9kgf・m)の1種類。一方で、「プラド」では2.8リッター直列4気筒ディーゼルエンジン(最高出力177PS/最大45.9kgf・m)、2.7リッター直列4気筒ガソリンエンジン(最高出力163PS/最大25.1kgf・m)となっています。

 また、グレード展開や乗車人数にも違いが存在します。「ランクル」は、全4グレード展開となり乗車人数は5人乗り/8人乗り。対して、「プラド」は乗車人数の違いも含めると全9グレード(5人乗り/7人乗り)を展開するなど、多様なニーズに対応しているのです。

■世界に誇る「ランクル」ブランド

 このように、「ランクル」「プラド」は一見、同じようなクルマに思えますが、「ランクル」はどんな環境下でも安心して走行できるような「オフロード性」を特徴としています。

 対して、「プラド」は街中や休日のレジャーなどの環境下で走行できるような「オンロード性」を重視したモデルといえます。 

 価格帯(消費税込み)での違いは、「ランクル」が473万9040円から684万7200円。「プラド」は、353万8080円から536万3280円となり、トヨタのSUVラインナップにおいて、「ランクル」はフラッグシップモデルに位置し、「プラド」はよりユーザーの手が届きやすいモデルです。

 そのため、「ランクル」はトヨタブランドを象徴する存在、「プラド」は販売戦略に重点を置いているともいえます。

 長い歴史を持つ「ランクル」と派生車として登場した「プラド」について、トヨタの販売店スタッフは次のように説明しています。 「長い歴史を持つ、『ランドクルーザー』は、他のクルマに比べるとモデルライフが長いです。一見、モデル末期になるほど、古さを感じさせるように思えますが、『ランドクルーザー』というブランド価値が古さを感じさせず、多くのお客様に評価されています。世界各国でも、長年築き上げてきた『悪路走破性』『耐久性』から高い信頼を得ているのです。

 一方で、『ランドクルーザープラド』は『ランドクルーザー』ほど本格的では無くともブランドに共感しているお客様や街中でも扱いやいなど、さまざまなニーズに対応出来るという点で好評のモデルとなっています」

※ ※ ※

最近の『SUVブーム』において、「ランドクルーザーシリーズ」は少々乗り遅れている印象があります、しかし、流行り廃れに左右されない「ランドクルーザー」というブランドがある以上は、残り続けるクルマなのです。 【了】

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