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業界ニュース 2019.2.15

雪があってもなくても魅力的なヨンクだ!──フォルクスワーゲン パサート オールトラック雪上試乗記

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2018年10月末から販売されている「パサート オールトラック」は、上質な走りとともに室内空間とラゲッジスペースの広さが魅力の「パサート ヴァリアント」をベースに、クロスオーバー風に仕立てたモデルだ。また、パサートのラインナップ中で唯一、ディーゼルエンジンと4WDシステムを組み合わせたモデルである。

フォルクスワーゲンの4WD乗用車の歴史を遡ると、1984年登場の「パサート ヴァリアント シンクロ」が最初だった。つまりパサート オールトラックは、フォルクスワーゲン製4WDの歴史の、正統な継承者である。

    現代のゲレンデエクスプレス──フォルクスワーゲン ティグアン TDI 4モーションで雪を走る!

当初のフォルクスワーゲンの4WDシステムは、流体クラッチを用いたビスカス・カップリング式のものだったが、30年以上の時を経た現在は、より高効率で前後の駆動力配分を自由に制御することのできる多板クラッチを用いた第5世代のハルデックス・カップリング式4WDシステムに進化している。このシステムをフォルクスワーゲンは「4MOTION」と呼んでいる。

今回は、長野県の斑尾(まだらお)高原でおこなわれた雪上試乗会で、パサートールトラックの4WD性能を存分に体験した。日本導入直後、オンロードで試乗したときは190psと400Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンの力強さとスムーズさにくわえ、7速DSGとの見事なマッチング、そして4WD化によるトラクション性能の向上に、「オールトラックこそパサートの本命ではないか?」と、思った。それだけに、今回の雪上試乗で、はたしてどんな走りを披露してくれるのか、大いに期待したのであった。

試乗当日の斑尾高原は、おりからの大雪で積雪量は相当のものだった。気温も氷点下で、雪質はパウダースノー。雪上試乗にはもってこいのコンディションだった。

銀世界のなかで見るパサート オールトラックは、ノーマルのパサート ヴァリアントから車高が30mm高められたうえ、ワイドフェンダーにより全幅も30mm広げられたため、よりアクティブなスタイルになり、雪によく似合う。しかも、全長4780mm、全幅1855mm、全高1535mmのサイズ以上に立派に見え、悪路走破性の高さを暗示している。

実際雪道を走らせてみると、走破性の高さはすぐに実感出来た。会場の「タングラム斑尾リゾート」から一般道に出るためには、まず曲がりくねった下り坂を走るが、そこでのグリップ力が素晴らしいのだ。

試乗車はミシュラン社製のスタッドレスタイヤを装着していたが、コンパウンド(ゴム)が「氷に張り付く」性質のスタッドレスタイヤは、圧雪路や凍結路ではタイヤの接地面積が大きいほどグリップ力が高まる。テストした18インチホイールを標準装備するグレードの「アドヴァンス」は、幅広なタイヤを履くため、優れたグリップ性能を発揮するのである。

しかも急勾配を下る場合、自動でブレーキ制御をおこない、車速を一定に保つ「ヒルディセントアシスト」が作動するから、さらに安心だ。

4WDによる抜群のトラクションゆえ、雪道でも安心感の高い走りをみせる。低負荷走行時は前後駆動力配分が100:0とFF(前輪駆動)状態であるが、走行状況に応じて前後50:50までバリアブルに制御され、状況に応じて最適のグリップ性能を発揮する。

つまり、前輪が空転しそうになると即座に後輪へ駆動力が伝えられるので、坂道発進などの場面で前輪のグリップが弱くても、何事もなかったかのようにクルマが前に進み出す。また、搭載するディーゼルエンジンは、アクセルワークにたいするレスポンスがいい意味で“鈍い”ので、滑りやすい路面や傾斜が強い登り坂でも“ジワッ”とトルクがかかり、スムーズな発進と加速をみせる。

なお、パサート オールトラックの走行モードに、「スノーモード」など雪道に適した制御プログラムは設定されていない。ただし雪道において、「ノーマルモード」ではトルクの立ち上がりが強すぎるかもしれない、と感じた場合は、エンジンの吹け上がりが緩やかになる「エコモード」に切り替えれば、より運転しやすくなる。

雪上でのハンドリングが、思いのほかスポーティであるのも、パサート オールトラックの特筆すべきポイントだ。コーナーに進入してからじわじわとアクセルペダルを踏み込んでいくと、若干であるがリアがスライドし始め、ダイナミックな走りが楽しめる。こうした状態でもクルマはとてもコントローラブルで、安心感はまったく失われない。電子制御ディファレンシャルロック「XDS」の効果と緻密にセッティングされた4WDシステム、そしてなによりクルマ全体のバランスがいいからこそ、スポーティなハンドリングを実現しているのだ。

流行のSUVもわるくないが、オンロードでの走りの良さや優れた快適性、そして雪上における安心感の高い走り、ディーゼルエンジンによる優れた経済性、広大なラゲッジスペース、そして雪のない時期のドライバビリティなどを総合的に評価すると、パサート オールトラックは素晴らしい“ゲレンデエクスプレス”であると結論づけることができる。

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(GQ JAPAN 竹花寿美)

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