言わずと知れた、和製スーパーカーのひとつがトヨタ2000GTだ。スタイリングからパフォーマンスまで、多くのファンを魅了している。その2000GTのサイドに四角で区切られた部分がある。そこになにが入っているのか、なぜ作られたのだろうか。
トヨタ2000GTの開発は、少数精鋭による極秘プロジェクトだった
トヨタとヤマハの技術の粋を集めて開発されたトヨタ2000GTは、卓越したメカニズムだけでなくスタイリングもすばらしい。流麗なファストバックスタイルを採用し、リトラクタブルヘッドライトも目を引いた。この内外装を手がけたのは、社内デザイナーの野崎 喩氏だ。
【くるま問答】アイドリングストップ機能はよいことばかりではない。OFFスイッチはいつ使う?
エクステリアを見ていくと、長いフロントフェンダーのタイヤハウスとドアとの間に四角いボックスがある。ここはリッドになっていて運転席側を開ければ、そこにバッテリーが収められ、助手席側のリッドにはエアクリーナーが収納されている。
トヨタ2000GTはロングノーズであるが、スペースが必要なダブルウイッシュボーンサスペンションを採用していたこともあり、直列6気筒エンジンを収めているエンジンルームは意外に狭かった。だから、そもそも補機類を配置するスペースはかなり小さかったのである。
しかも、このプロジェクトは少数精鋭の極秘プロジェクトだったためか、担当外の分野を煮詰めていくような余裕はなかった。そんな中、見落としていたのが、バッテリーとエアクリーナーを含めた補機類の設置スペースだ。
基本設計が完了した後、開発リーダーの河野二郎氏は補機類を置く場所がないことに気づいた。そこで知恵を絞り、空いている前輪の後ろの空間に、大きなバッテリーとエアクリーナーを収納したのである。
実は、開発段階で参考にしたと言われているジャガーEタイプも2000GT同様、フロントタイヤのうしろにバッテリーとエアクリーナーを配置するレイアウトだった。ただし、こちらのボンネットはレーシングカーのようにフェンダーと一体になったかなり大型なもの。
ひとたび開けてしまえば、エンジンから足まわり、補機類まですべて露出してしまう。だから、わざわざリッドを設置する必要はなかったのである。(文:片岡英明)
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その時に見たな