現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「自動ブレーキ減税」で新車は最新システムの装備加速か 簡易式は対象外の可能性も

ここから本文です

「自動ブレーキ減税」で新車は最新システムの装備加速か 簡易式は対象外の可能性も

掲載 更新
「自動ブレーキ減税」で新車は最新システムの装備加速か 簡易式は対象外の可能性も

■ウッカリ事故防止にかなり有効「自動ブレーキ」。早急に義務付けを!

 政府は自動ブレーキ装備車両の減税と、高齢者に対する自動ブレーキなどの運転補助付限定免許を考えているようです。実際に自動ブレーキ装備車の事故減少効果は絶大。トヨタやスバル、ボルボジャパンの調査によれば、追突事故などを80~90%減らす効果が確認出来たとのこと。事故による社会的な損失を考えると自動ブレーキの費用対効果は大きいです。

クルマの給油口は右と左意外と統一されてる? 実は国産メーカーの左右混在は1社だけ?

 また、危険に対する認知能力や反応速度が低下すると言われる高齢ドライバーへも、自動ブレーキなどの運転補助機能は大きな効果を持つと考えられます。すでに東京都の檜原村など、5年以上住んでいる70歳以上のドライバーが運転補助機能付きの車両を買う際、最大50万円の補助金を出しています。事故防止のため、素晴らしい判断だと思います。

 香川県や石川県の場合、自動ブレーキ付き車両を買う際、3万円の補助金を出している。こちらは買い換え促進ではなく「買い換えるなら自動ブレーキ費用分を補助しましょう」という狙い。認知度は大きく、2018年の予算額を全て使い切ったようで、自動ブレーキ購入時の補助や減税を行えば、大きな普及促進になると考えます。

 今回の自動ブレーキ減税はすでに地方自治体で先行している政策を、押っ取り刀で政府も取り入れようということです。地方自治体は「補助金」という身を切る予算を組まなければなりませんが、政府なら「減税」というもっと簡単で効果的な措置が取れます。1年あたり5千円自動車税減税すると、6年間(自動車の減価償却)で3万円。地方自治体の補助金と同等になります。

 運転免許の運転補助付限定は交通安全に大きく貢献するでしょう。理想をいえばカメラで赤信号や一時停止、一方通行逆走も読み取りブレーキを掛けるような機能を含めて欲しいですが、とりあえず自動ブレーキ、アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置、車線逸脱防止装置、これだけでもウッカリ事故を防ぐためにはかなり有効。早急に義務つけるべきだと思います。

 ちなみに自動ブレーキ減税の対象車は、すでに国交省のAVS基準である「50km/hから稼働しなければならない」自動ブレーキ装備車になるようです。すなわち30km/h未満でしか稼働しない赤外線レーザー単独での自動ブレーキシステムを構築しているタイプは認めないというものです。

 中古車に対しての減税については現段階でアナウンスされていませんが、新車と同様に30km/h未満でしか自動ブレーキが掛からない簡易式は対象にならないと考えていいでしょう。

こんな記事も読まれています

高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
レスポンス
大型トラックに付いている「謎の小窓」何の意味? 実は大切な場所だった! 意外な構造とは
大型トラックに付いている「謎の小窓」何の意味? 実は大切な場所だった! 意外な構造とは
くるまのニュース
高速道路の「ランプ閉鎖」って何のランプ?ランプ閉鎖はバイクにも影響ある?
高速道路の「ランプ閉鎖」って何のランプ?ランプ閉鎖はバイクにも影響ある?
バイクのニュース
2025年モデルのランドローバー・ディスカバリー・スポーツが日本での予約受注を開始
2025年モデルのランドローバー・ディスカバリー・スポーツが日本での予約受注を開始
カー・アンド・ドライバー
ウイリアムズF1、シーズン序盤のクラッシュ連発で開発競争に遅れ? アルボン懸念「ハースとRBは大きな一歩を踏み出している」
ウイリアムズF1、シーズン序盤のクラッシュ連発で開発競争に遅れ? アルボン懸念「ハースとRBは大きな一歩を踏み出している」
motorsport.com 日本版
ホンダが新型「軽バン」今秋発売! 斬新「前後2人乗り」&カラーに注目!? 注目度高い「N-VAN」どんな人が買う?
ホンダが新型「軽バン」今秋発売! 斬新「前後2人乗り」&カラーに注目!? 注目度高い「N-VAN」どんな人が買う?
くるまのニュース
ヤマハ「YZF-R15/R15M」 2024年モデルを台湾で発表
ヤマハ「YZF-R15/R15M」 2024年モデルを台湾で発表
バイクのニュース
じつは「鉄ちゃん」には当たり前! ハイブリッドやEVでよく聞く「回生ブレーキ」ってそもそもなに?
じつは「鉄ちゃん」には当たり前! ハイブリッドやEVでよく聞く「回生ブレーキ」ってそもそもなに?
WEB CARTOP
ヒョンデIONIQ 5の高性能バージョン“N”モデルが日本上陸
ヒョンデIONIQ 5の高性能バージョン“N”モデルが日本上陸
カー・アンド・ドライバー
ダイハツ、本社工場で4カ月ぶりに生産再開 国内すべての工場が稼働
ダイハツ、本社工場で4カ月ぶりに生産再開 国内すべての工場が稼働
日刊自動車新聞
【マラネロだけになせる技】V12へのオマージュ 812後継モデル「フェラーリ 12チリンドリ」登場 純粋主義者のためのV12フェラーリ!
【マラネロだけになせる技】V12へのオマージュ 812後継モデル「フェラーリ 12チリンドリ」登場 純粋主義者のためのV12フェラーリ!
AutoBild Japan
「東海環状道直結」に前進!? 「豊田南バイパス」全通予定が発表! 2026年度に瀬戸方面へ直結 “渋滞市街”ぐるりスルーの幹線道路
「東海環状道直結」に前進!? 「豊田南バイパス」全通予定が発表! 2026年度に瀬戸方面へ直結 “渋滞市街”ぐるりスルーの幹線道路
くるまのニュース
課題ありの輸送業界、「ジャパントラックショー2024」を横浜で開催 5月9-11日
課題ありの輸送業界、「ジャパントラックショー2024」を横浜で開催 5月9-11日
レスポンス
アストンマーティンが66階建ての超高級タワーマンション「アストンマーティン・レジデンス・マイアミ」を公開
アストンマーティンが66階建ての超高級タワーマンション「アストンマーティン・レジデンス・マイアミ」を公開
@DIME
タイではピックアップトラックが激戦区! 意外にも中国メーカーがBEVじゃなく「ハイブリッド」を投入するワケ
タイではピックアップトラックが激戦区! 意外にも中国メーカーがBEVじゃなく「ハイブリッド」を投入するワケ
WEB CARTOP
フェルスタッペン獲得への興味公言しレッドブルから批判されたウルフ代表、”何のこと?”とすっとぼける。
フェルスタッペン獲得への興味公言しレッドブルから批判されたウルフ代表、”何のこと?”とすっとぼける。
motorsport.com 日本版
トヨタ「新型ミニランクル」まもなく登場!? カクカク斬新デザイン採用? 噂の「ランドクルーザーFJ」 期待されるコトとは
トヨタ「新型ミニランクル」まもなく登場!? カクカク斬新デザイン採用? 噂の「ランドクルーザーFJ」 期待されるコトとは
くるまのニュース
インディアン「ロードマスターリミテッド」はバイクの域を超えた快適性能! 後部座席はお姫様ダッコ以上!?
インディアン「ロードマスターリミテッド」はバイクの域を超えた快適性能! 後部座席はお姫様ダッコ以上!?
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村