■「一日最大○○円」などの大きな表示以外の確認でトラブルを未然に防ぐ
独立行政法人“国民生活センター”ではコインパーキングに関する相談の増加に伴い、2013年10月に業界団体である「日本パーキングビジネス協会」に対して要望書を提出、翌2014年9月には業界団体の策定した「時間貸駐車場における表示・運用に関するガイドライン」が発表されました。
コインパーキングから「ロック板」消える? 不正防止よりも重要視することとは
この策定は、駐車場に掲示される表示の内容のベースとなるもので、“利用料金や利用条件などについて、独特な表現を多用せずわかりやすく表示すること”や、“大きく理解しやすく表示をすること”、“利用規約についても、利用者がコインパーキングを利用する前に確認できる状態で掲示すること”などのほか、計10項目から構成されたものです。
すでに発表から4年経っているものの策定が浸透していないケースも多く国民生活センターにはいまだにユーザーから相談が寄せられており、2018年11月時点では、「スマホアプリ上の利用料金の表示と違った料金を請求された」などという最新ツール絡みの問題もみられるといいます。
■「看板表記がのぼり旗で隠れて見えない」など、意外な落とし穴も!?
相談の中には、「通常は一日駐車しても1000円程度なのに、12月31日の夕方に入庫し1月1日の夜に出庫したら料金が約1万円になった」や、「ゴールデンウィーク等の混雑時は特別料金だった」などもあり、出庫時にしか確認できないような位置に表示されていたり、期間中のみ張り紙などで小さく表示されていることが原因となったトラブルも多く発生しているようです。
その他、駐車券の紛失により法外な値段を請求されたケースもあるようですが、国民生活センターは入庫前の確認やホームページ上での料金確認、入庫後の再確認をすることでトラブルを未然に防ぐようにアナウンスしています。
コインパーキングの表示は、渋滞や事故につながる危険性があるため、車から降りて確認することが困難な場合もあります。今後は、業界団体である「日本パーキングビジネス協会」の策定したガイドラインのよりいっそうの浸透と表記改善が必要でしょう。 【了】
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