視界がなんとなくぼやける、内側の結露がなかなか収まらない、雪が降ってきたのでワイルドに夏用タイヤで走破、ETCが反応しないまたはスタックしてあわあわ…。
それなりにクルマに乗る経験を積んでいれば、もしくは知っていればなんてことのないトラブルも、知らないがために対応できない、またはその先で思わぬ、更なるアクシデントの引き金になってしまう…なんてことは、実は意外とよくある(ただし、これもやっぱり経験しないとわからないことだったりする)。
たとえば下の警告灯、左上から順にわかりやすいものを並べてみたつもりだが、なんの警告なのか、さらには赤いランプとオレンジのランプとで警告のレベルも違ってくるのだが、お分かりになるだろうか。
ということで、今回はとくにクルマ初心者に向けて、日常のなかで起こりがちな「こんな時どーする!?」のケースと、その対処法を紹介!
※本稿は2018年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2018年12月10日号
■雨の日の視界がやたら悪くなった!
●市販の「油膜取り剤」でガラス磨きを!
(TEXT/鈴木伸一)
雨の日に対向車のライトや街灯がギラついて前が見にくくなるのは、路面から跳ねてガラス表面にこびり付いた「ピッチ」や「タール」などの油分が原因。
ワイパーの往復で塗りつぶされ、日光で焼付いてしまうため、ガラスクリーナーで磨けば一時的にきれいになるものの、すぐに元に戻ってしまう。このため、事前の対策が必須。市販の油膜取りでキッチリ磨き落とし、再付着の防止策としてガラス撥水剤の塗布をお薦めします。
また、ワイパーの拭き残しがある時はブレードラバーの汚れを拭き取ってみる。それでダメならワイパーブレードの交換が必要です。
■今度はガラスの内側が曇った!
●「除湿機能」を利用して瞬時に解消!
(TEXT/鈴木伸一)
ウィンドウ内面に「曇り」が発生する主な原因は外気と内気の「温度差」や「湿気」にあり、エアコンの「除湿機能」を利用すれば瞬時に解消することができます。
まず、エアコンの吹き出し口をベントに、温度調整レバーとブロワスイッチを任意の位置にセットします。そして、内気・外気切り替えレバーを外気導入にし、A/CスイッチをON。これで機能します。
また、「曇り」の正体は細かな水滴の集合体で、ガラスが汚れていると汚れ粒子に水滴が付着しやすくなります。季節の変わり目はこまめにウィンドウの内側を磨き、常にきれいにしておくことが肝心です。
■チェーンがないのに突然の降雪! どうしたらいい??
●路面が「うっすら白くなった」時点で走行は不可
(TEXT/西村直人)
なにはなくとも、降雪シーズンに入ったらチェーンなどの滑り止めを車載して、降雪時にはそれらを装着して走行しなくてはなりません。都道府県道路交通法施行細則や、道路交通規則では、沖縄県を除く地域における積雪、または凍結した路面での走行時に、冬用タイヤ(タイヤ側面に「M+S」表示がある)や、防滑措置(チェーンなどの装着)の義務づけがなされています。
違反行為には普通車では6000円の反則金が適用されます。よって、これらの用意がない状態での積雪や凍結路面での走行は基本的にはできないし、当然ながら夏用タイヤでは停止距離は劇的に延び、ちょっとした坂道も上れないため事実上、走行不可能。
判断基準は路面がうっすら白くなった時点で走行は「不可」と考えるべきです。
■雪道でスタック! そんな場合はどうしたらいい?
●「じんわり」駆動が出せる2速発進などを試す
(TEXT/西村直人)
※クルマがスタックする…タイヤが雪やぬかるみなどに取られ空転してしまい、動けなくなる状態のことを指す
こうした時、焦ってアクセルペダルを踏み込むと、駆動輪でスタックした凹みをかいてしまい、さらに深みにはまってしまう
こうした際には、まずMTなら2速ないし3速、ATならマニュアル操作で2速、CVTならウインターモードなど滑りやすい路面に適用した走行モードなどを選択し、アクセル操作に対してじんわりとした駆動力が生み出せる状態でゆっくりアクセルを踏みます。
さらに前進と後退を交互に行いながらクルマを前後に揺さぶる方法もあります。タイヤの空気圧を下げる手段も有効。また、タイヤの下に敷く脱出用ボードを使うと抜け出せる場合も。
■高速道路で目的のインターチェンジを行きすぎてしまったら?
●次のインターチェンジまで走行し係員に伝える
(TEXT/西村直人)
慌てずにそのまま本線を走り続けて次のインターチェンジで降りる。その際、乗り口で「一般」ゲート、「ETC」ゲートのいずれを使っていたとしても、料金所は「一般」ゲートに進みます。そして、料金収受機械のあたりにあるインターホンや電話の受話器をとって、係員に本来の降り口を過ぎてしまった旨を伝えます。
ほとんどの場合、ほどなくすると係員がやってくるのでその指示に従います(「特別転回」という手続きにより、本来の目的の降り口まで戻ることができ、プラスの料金もかからない)。
ここで絶対にやってはいけないことは、高速道路内でのUターン、つまり逆走! 逆走は甚大な事故を誘発するからです。また、出口手前でバック(後退)走行するのも厳禁です。
■ETCレーンが開かない!?
●ゲートに備え付けのインターホンで係員に連絡
(TEXT/西村直人)
多くの場合、ETCカードの挿入忘れや、ETCカードの有効期限が切れている場合などがその要因。
ETCゲートを通過できない時は、ハザードランプを点灯させて停車。そしてゲートそばにあるインターホンや受話器で係員にその旨を伝えます。後続車がなくてもバック走行して隣のゲートに移動することは絶対にやってはいけません。
また、これは緊急措置ですが、後続車が異常に接近した状態で、ゲート手前で停止すると追突が避けられない場合は、ゲート(車体への加害性が少ない素材)をゆっくりと押して後続車をやり過ごし同じく係員を呼び出します。
■高速道路上でクルマが止まって動かなくなってしまったら?
●路肩に停車し同乗者をガードレールの外へ
(TEXT/西村直人)
クルマに何らかのトラブルが発生して本線上で停止する場合、まずは後続車に異常を知らせるためにハザードランプを点灯させてゆっくりと路肩に寄せます。その後、同乗者がいる場合は、素早く車内から降ろして路肩のガードレールを乗り越えて外側で待機させます。
同時に、ドライバーは発炎筒と停止表示板を取り出して、車両から50m以上後方にそれらを設置します。ちなみに、大人が少し大股で一歩踏み出すと約1mです。
車両から液体が漏れ出ている場合は、可燃性の燃料などである可能性もあるので発炎筒の使用には細心の注意を払いましょう。
その後、携帯電話で道路事業者や警察、さらにはJAFなどに通報するか、本線上に設置されている非常電話を使ってトラブルを伝えるようにします。
■警告灯の色で緊急度が違う?
●「赤色」の警告灯が点灯したらすぐに整備工場へ!
(TEXT/編集部)
クルマの異常をドライバーに知らせる警告灯。この警告灯のランプはいくつかの色に光りますが、この色は国際規格で決められています。
例えば、赤=危険、黄=注意を表わし、温度の高低を示すものは赤=高温、青=低温と感覚で認識できるようになっています。一般的には赤色の警告灯が点灯(点滅)したら重大なトラブルが発生したと考えられるので、その場合はすみやかに整備工場で点検してもらいましょう。
■万が一、車が盗難に遭ってしまったらどんな措置が必要?
●警察に被害届けを出し保険会社などにも連絡を!
(TEXT/西村直人)
まず、警察に盗難被害届けを提出し、駐車場であればそこの管理者にも盗難被害にあった旨を伝えます。その際、盗難場所、クルマの情報などが必要になります。
不測の事態に備えて車検証のコピーを財布に入れておくかスマートフォンで撮影しておくと、保険会社などとの連絡時にも有効です。車内やトランクルームなどに置いてある物があれば、その報告も警察、保険会社ともに行いましょう。
そして、警察での盗難被害届け後に発行される受理番号を持参して自動車検査登録事務所や陸運支局に出向き、盗難車両の一次抹消登録を行い、その車両を一時的に使用不可にしておきます。
※編集部追記……最近は「リレーアタック」なる言葉も浸透してきた。逆に言えば、クルマが盗難されるケースが増えた世の中になってしまったとも言うこともできるのかも知れない。十分気をつけていただきたい。
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