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業界ニュース 2018.11.26

ホンダらしい“バタ臭さ”残るSUV──ホンダ新型CR-Vハイブリッド試乗記

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ホンダはしばらくのあいだ、日本市場でミドルサイズSUVをラインナップしていなかった。だから、2018年夏に販売開始になった新型「CR-V」は、コンパクトSUV「ヴェゼル」ではもの足りない層の不満に応えるためのモデルだ。

CR-Vはグローバルカーとして企画され、米国を中心に年間70万台以上を販売してきた。ゆえに今回の5代目が2016年秋に登場した際も大きな話題を呼んだ。日本への導入を待ちわびていたファンも多いと聞く。

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日本市場のCR-Vは、当初ガソリンモデルのみ販売していたが、11月1日にハイブリッドモデルが追加された。

ハイブリッドモデルは2.0リッター直列4気筒ガソリンエンジンに、電気モーターを組み合わせる。ガソリンモデルが搭載する1.5リッター直列4気筒ターボエンジンでも動力性能に不満はなかったが、ハイブリッドに試乗すると、なるほど、よりスキのない出来である、と感心した。

ライバルは「トヨタ ハリアー」や「フォルクスワーゲン ティグアン」というだけあって、乗りこんだときに、すぐに各部の高いクオリティが目に入る。

走りも印象ぶかい。静止からの加速はスムーズで、1.5リッターガソリン版より車重は約100kg重いものの、もたつく場面は一切なかった。

加速していくと、電気のみで走る「EVドライブモード」にはじまり、電気とエンジンパワーをともに使う「ハイブリッドドライブモード」、そしてエンジンパワーのみで走る「エンジンドライブモード」へとスムーズに切り替わっていく。試乗車は4WDだったが重さは感じなかった。だから、前輪駆動版であればより軽快に走るだろう。

「車速とエンジン音がドライバーの感覚と自然に一致するようにした」と、ホンダはプレスリリースでうたう。まさにそのとおりの、ていねいに作りこまれたサウンドセッティングが、上質な走りをより際立たせる。これには、リチウムイオン電池搭載の恩恵もあるようだ。

モーターのみで走行する速度域はそれほど高くないが、エンジンはまめに休止する。ホンダが発表したWLTCモードの燃料消費も21.2km/L(4WDは20.2km/L)だから、好燃費を期待できそうだ。

ステアリング・フィールは、オフロード向けのSUVというよりはオンロードカーの感覚に近い。「スムーズな挙動を心がけました」と、開発を担当したホンダの永留 高明氏が試乗会で語ったとおりであったと思う。

乗り心地は硬くもないが、ふわふわとした感じもない。ステアリングを切ったときの車体の傾きは自然だ。背の高いSUVとは思えぬ乗用車的な操縦感覚が魅力だ。

一般道での突き上げはよく抑えられており、コーナリングでの姿勢も安定していて、カーブ入り口における初期の車体ロールのクセさえつかめば、ツイスティな道を走るのも楽しくなりそうだ。

なお、4WD車はヨーレートセンサーと舵角センサーを搭載する。この電子デバイスで前後輪のトルクをコントロールして、スムーズなコーナリングを実現した、と、ホンダはうたう。とにかくコーナリング命のようだ。

グローバルカーらしいスタイリング

新型CR-Vの全長は4605mmとライバルに比べ若干長い(ホイールベースは2600mm)。たとえば、フォルクスワーゲン ティグアンは全長4500mm、ホイールベースは2675mmだ。パッケージングはフォルクスワーゲンも巧みであるが、CR-Vの室内もかなり広々していて実用性は高い。ラゲッジルームの積載性も高く、大きな荷室開口部はさらに使い勝手を高める。

フロントシートはコントロール類が低くまとめられていて、たっぷりと余裕のある広さを実感することが出来る。2列目シートのレッグルームやヘッドルームも、身長175cmの大人が座っても余裕十分だった。そのうえ、着座位置が低すぎないので乗降性もよい。なお、ガソリンモデルにある3列シート仕様は、ハイブリッドには設定されない。

私がもうひとつ気に入っているのはスタイリングだ。とりわけライト類とグリルが上部にまとめられたフロントまわりは、ボリューム感あるバンパーと相まって力強さを印象付ける。

リアも、フロントと同じくL字型のランプ類(コンビネーションランプ)の位置は上部だ。デザインをまとめた村上 渉氏に訊くと、「水平のポジションランプや、縦型のブレーキランプは、後続車からの視認性も高めます」と述べる。スタイリッシュであると同時に機能的な形状でもある、という主張だ。

「初代(1995年)が登場した頃に比べ、いまのSUV市場は競合車が格段に多くなっています。米国にも中国にもさまざまなライバルがひしめくからこそ、“トンガった”CR-Vを開発しようと考えました」

前後タイヤまわりをふくらませたのも「ダイナミックなイメージ」を演出するため。「しっかりした“筋肉”のある肉体は、色柄のシャツも似合いますが、白いTシャツだけでも十分美しい。だから、新型CR-Vは白いTシャツが似合うようなボリューム感あるデザインにしました」と、村上氏は語る。

ホンダ車のデザインは時として、米国をはじめ海外ではやたらカッコいいが、日本で見ると少々“やりすぎ”に思えるケースがある。しかし、筋肉質をうたうCR-Vは、米国を筆頭に各地でグローバルな魅力を持ちつつ、日本でも受け入れられそうな“バタ臭い”デザインであると思う。いい意味で、日本でも目立ちそうだ。

ハイブリッドモデルの価格は、前輪駆動が378万4320円~、4WDが400万320円~。グレードは「EX」と、パワーテールゲートや電動パノラミックサンルーフなどを装備した「EXマスターピース」の2グレードだ。

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(GQ JAPAN 小川フミオ)

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