ウインドウウォッシャー液が出なくて車検が通らないことも
車検時にチェックされる項目は30カ所以上。どこも不調がないように思えても意外なところで劣化が進み、車検で引っかかることも……。そうした車検に通らない劣化症状をリストアップしてみよう。
1)ヘッドライトのくもり・黄ばみ
最近増えているのが樹脂製ヘッドライトレンズの劣化より、曇ったり黄ばんだりして光量が不足し、車検でNGになるケース。平成10年9月1以降のクルマは、ロービーム(すれ違い灯)で6400カンデラ以上の明るさが必要。
それ以前のクルマはハイビーム時に、2灯式で15000カンデラ以上、4灯式では12000カンデラ以上の明るさがないと車検が通らない。樹脂製のレンズが劣化して光量が落ちた場合、レンズを専用のクリーナー等で磨いて、クリアに取り戻すようにしよう。
2)ワイパー
ワイパーもゴムが劣化し、ちぎれていたり筋がたくさん入るようなものは、安全な視野を確保できないということで、NGになる。ワイパーのゴムは消耗品なので、ビビり音が出たり、払拭面に筋が入り出したら早めに交換したい。
ウォッシャー液のノズルにゴミが詰まっていて、正常に噴出されないクルマも車検で落ちるので要注意。
3)オイル漏れ
下まわりではエンジン、ミッション、デフなどからのオイル漏れは厳禁。滲んでいる程度ならOK(検査前にパーツクリーナーで洗浄!)だが、ポタポタ垂れているようならシール類の交換が必要。古いクルマは事前に点検しておこう。
4)ドライブシャフトのブーツ・ステアリングラックのブーツ
ゴム製のブーツもオーナーの気が付かないうちに破れてグリース漏れを起こしていることがあるカ所。放置しておくとブーツ交換だけでなく、シャフトごとの交換が必要になって大ごとにもなるため、車検の時期に関わらずオイル交換等でリフトアップしたときに気がついたら、早め早めに交換したい。
5)マフラー
オールステンレスのマフラーならそれほど心配ないかもしれないが、古いクルマや雪国のクルマ、海岸沿いの地域のクルマなど、マフラーが錆びて排気漏れを起こしていることもある。とくにパイプとサイレンサーの溶接部などがダメージを受けやすい。
6)電球の球切れ
予兆がなく訪れる電球の球切れ。ナンバー灯やブレーキランプ、テールランプ、スモールランプ、ウインカーの電球はいつ切れるかわからない……。最悪、車検の当日に切れることもあり得るが、簡単に交換できるので、それほど焦る必要はない。
ただ、ウインカーの電球以外は、切れてもなかなかドライバーが気付かないで、そのまま乗り続けるパターンもあるので、定期的に点検したい。
7)タイヤ
ご存じの人も多いだろうがスリップサインが出ているタイヤ、つまり溝の残りが1.6ミリ以上残っているタイヤでないと保安基準はクリアできない。
点検するときに外側タイヤの摩耗だけを見て大丈夫と思っても、内側だけ片減りしていてアウトとなることもあるので、タイヤは接地面全体をチェックすること。またゴムのひび割れが悪い場合もNGになることがある。
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