久しぶりに映画の紹介。銃撃戦とカーアクションが満載の「ザ・アウトロー」は10月20日に公開される。
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タイムリミットは2分間。現金強奪計画を阻止せよ!
驚くべきことだが、米国ロサンゼルスは約1時間に1回銀行強盗が起きている街だという。
本作はそんなロサンゼルスを舞台に、プロの銀行強盗団とロサンゼルス郡保安局重犯罪特捜班との戦いを描く、大人向けのクライム・アクション映画だ。
タイトルの原題は、“Den Of Thieves”。直訳すると「盗賊の巣」という意味。それを日本版題名では『ザ・アウトロー』に改訳。
無法者集団でもある銀行強盗団たちと特捜班とを、暴力的にではあるがひとまとめにして「社会秩序からはみだした無法者」として現している。実に明快であり意味深なタイトルに仕立てている。
主要登場人物である特捜班のニックには、その肉体美で観客に印象を残した『300』出演のジェラルド・バトラー。強盗団リーダー、メリーメンには現在公開中ドウェイン・ジョンソン主演のアクション映画『スカイスクレイパー』にも出演しているパブロ・シュレイバー。
この2人を中心にしてロサンゼルスを舞台に激しい銃撃戦が繰り広げられることに。
特殊舞台に従軍したことがあり、刑務所で刑期を務めた一癖ある者ばかりを集めたメリーメン率いる銀行強盗集団が目をつけたのは、不適当米国通貨として回収された3000万ドル。
綿密な計画を立て、連邦準備銀行ロサンゼルス支店に潜入、監視コンピュータの数分間の隙をつき現金を奪うことに成功。だがそこにかねてから組織に目をつけていたニック率いる重犯罪特捜班の追撃の手が伸びる。
かつてニックに部下を殺されたことで復讐心を抱いていたメリーメンと特捜班との苛烈なカーチェイスや銃撃戦がロサンゼルスのハイウエイで展開されることに。
そしてすべての戦いが終わった時、強奪された3000万ドルは消えていた。観客はそこに鍵となる一人の男の影があったことに気づかされることに…。
クライムアクション映画といえば大体においてフィーチャーされているのがド派手なカーアクション。だが本作品ではカーアクションよりも米国の暴力的な正義を見せるような容赦のない銃撃戦の方がメインとして展開されている。
とにかく冒頭から日本では考えられないような銃撃戦が繰り広げられる。銃社会でもある米国ならではの描写だ。
ロサンゼルスは映画の都としてハリウッドやビバリーヒルズなどが有名だが、その華やかな世界とはまったく別の、ロサンゼルス中心街からすこし離れたダウンタウンエリアなどでは、こうした重犯罪が日常茶飯事に起きているのだということに少なからず驚かされる観客も多いのではないだろうか。
ただ純粋に暴力で奪うことを生業に選んだ者と、それをまた正義という名の元に暴力で阻止することを選んだ男たち。そこにあるのは人間の欲望のみが行動に直結していく者の姿。
決して手放しで称賛される姿ではないのだろうが、生き延びていかなければならない場所での選択肢に、それしかないことの悲劇性が描かれるのが犯罪映画の側面でもあるだろう。
それはある場所では非常にリアルであり、我々多くの日本人がたまたま自分の生きている場所では存在していないだけのこと。なんだかんだ言ってもこの日本という国はまだまだ平和な国なのだろう。
しかしながら、もし日本でも銃規制がなくなったら…映画のような世界が自分のすぐ身近な世界で起きることもあり得るのだろう。そんなことも考えさせられる1本だ。
(解説:永田よしのり)
10月20日公開
上映時間:140分
監督:クリスチャン・グーデガスト
出演:ジェラルド・バトラー、パブロ・シュレイバーほか
配給:プレシディオ
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