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業界ニュース 2018.10.7

コンパクトクロスーバーの本命となるか──レクサスUXに試乗

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レクサスから新たなエントリーモデルが登場した。その名はUX。意味するのはアーバンクロスオーバーである。

全長4495mm×全幅1840mm×全高1540mmというサイズは、まさに都市生活者にとって最適なもの。マンションなどの立体駐車場には、まだまだ全高1550mmまでという制限も少なくはないが、これならストレスなく使える。プレミアムコンパクトカーからの乗り換えにも、躊躇する要因は少ないだろう。

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それでいて見た目の存在感は結構強い。スピンドルグリルを起点に描かれた大胆なフォルムとエッジの効いた面構成は、いかにもレクサス。それに加えて、余裕ある地上高に大径タイヤ&ホイール、それをカバーする敢えて樹脂のブラックが残されたフェンダーアーチなどが、タフなイメージを付け加えている。

それに対してインテリアはすっきりとまとめられていて、その対比が面白い。興味深いのは、ダッシュボード左右に峰をつくり、それをガラスの向こうのフェンダーと繋がっているように見せる造形。これは三和土があったり縁側があったりという内と外との境界線が曖昧な日本的感覚の広さ感の演出だという。きっと日本の我々をにやりとさせるこの造形が、グローバルではエキゾティックに映ったりもするのだろう。

ディテールの洗練度も高い。10.3インチの大型ワイドディスプレイは大きく主張するわけではなく、ダッシュボード上に違和感なく置かれている。和紙の風合いを再現したというダッシュボードのシボだったり、前後長を大きく取り先端にインフォテインメントのスイッチ類をまとめた操作系の配置などには繊細さが宿る。女性でも居心地よく感じられる空間ではないだろうか。

ターゲットは都市生活者、子どもは居てもおそらく一人と考えれば、室内空間は十分。荷室はリアシート使用時にはゴルフバッグ一つすら入らず、広くないというか間違いなく狭いが、彼らのニーズを考えればアリとするべきだろう。まさかUXで大人4人乗りしてスキーに行こうという人はいないはず。それならNXやRXを選べばいいのだから。

トヨタC-HRやカローラ スポーツといった走りに定評あるモデルが使うTNGA GA-Cプラットフォームをレクサスでは初めて採用した車体は、高張力鋼板の多用、アルミ製のフード、フェンダー、前後ドアに、樹脂製バックドアなどによって軽量化が図られ、また高剛性化も追求されている。パワーユニットは新開発のものが2種類。UX200は、最大熱効率約40%を実現した直列4気筒2リッター自然吸気エンジンを、そしてUX250hは、やはり熱効率を最大に高めた2リッターエンジンと、2基の電気モーターを組み合わせたハイブリッドを積む。後者は、電気モーター駆動のAWD、E-Fourも選択可能だ。

走りっぷりは期待以上。すっきりとした手応えのステアリングは、切れば軽やかにクルマの向きを変え、同時に確かな安定性も感じさせる。とくにその操舵感は思わずLCのイメージを重ねる、質の高いスポーツ性を感じさせた。

標準では乗り心地はやや硬め。18インチ以上に標準のランフラットタイヤだとさらに気になるが、電子制御ダンパーのAVSを装着すれば、不満はほぼ解消される。このオプションは必須だ。背の高さを意識させられることも皆無。それには、ダウンフォースによって旋回姿勢を安定させるべくデザインされた樹脂の色そのままのフェンダーアーチモール、両端をウイング形状とする横一文字に連結されたテールランプなど、細部に至る空力への配慮も効果を発揮しているに違いない。総じてシャシー性能は十分に満足できる。

パワートレインも好印象だった。特に気に入ったのはUX200。ダイレクト感のある発進、アクセル操作に対するリニアなレスポンス、自然吸気らしい伸びの良い回転上昇が、市街地でもワインディングロードでも気持ちの良いドライブを可能にしれくれる。この走りには、新たに発進用の固定ギアを備え、ワイドレンジ化も実現したダイレクトシフトCVTの貢献も相当に大きいはずだ。

一方のUX250hも、いわゆるラバーバンド感と訣別した意のままになるレスポンス、CT200hなどに使われている1.8リッターユニットより格段に厚みを増したトルクのおかげで、走りは活発。従来のTHSIIのイメージが覆されるドライバビリティに、遂にハイブリッドもここまで来たかと嬉しくさせられた。

率直に言ってUXの実力は想像を大いに上回っていた。単に良く出来ているというのではなく、外装にインテリア、パッケージングや走りも、必要ないところは潔く割り切り、何をやりたいか明確にフォーカスが絞れているところに好感を抱いた。コンパクトであれプレミアムカーなのだから、こうではなくては。

発売はこの冬を予定しているUX。激戦のいわゆるコンパクトクロスオーバー市場で、しっかりと存在感を示す1台になることは間違いない。

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(GQ JAPAN 島下泰久)

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