石原軍団、たけし軍団、安倍軍団。日本の三軍団に名を連ねる(?)、安倍軍団・安倍 優氏はエクストリームパフォーマー、いわゆるエクストリームライダーである。ただしパフォーマンス時に、ビッグバイクではなく原チャリを用いるという、少し変わった男なのである。PHOTO&REPORT●佐藤恭央(SATO Yasuo)
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エクストリームとは危険と隣合わせのスタントショー、いわばサーカスのようなもの。バイクにおいてはウイリー、ストッピー(後輪を浮かせて行う技)を中心に、時にはドリフトやジャンプなど様々なトリックを織り交ぜて観客の度肝を抜く。ちなみに、FMX(フリースタイルモトクロス)やドラッグレースなどもこの“Xスポーツ”にカテゴライズされ、とにかく『魅せる』ことにウエイトが占められているのがポイントだ。
エクストリームでは一般的にパワーのある大排気量車が好まれる。リッターバイクのパワフルさを活かしたパワーウイリーは、スピード感やエキゾーストノートも比例してダイナミックな印象を与え、重量級のボディがらもパワーがあることで各トリックがメイクしやすいのが特徴だ(とはいっても、素人には困難極まりないが)。
さて、今回紹介するエクストリームライダーは、なんとスクーター専門のパフォーマーだ。その名も『安倍軍団』である。軍団とはいっても安倍 優(アベマサル)本人の愛称であるので深く追求はすることなかれ(笑)。
彼が操るスクーターは49cc~124ccの小排気量車、いわゆる“原チャリ”である。先述した通り、パワーを駆使したスタントが行えないため、そのトリックメイクの難易度は一気に跳ね上がる。しかも、車体の構造的に大幅なリヤ荷重であり、ニーグリップができないこと、そして、シフト操作でギヤ比を変更できないAT仕様(CVT/無段階変速)のスクーターとなればなおさらだ。安倍はそんなスクーターを自分の手足のように操る。例えばウイリーした状態でフロントカウルの上に立ってサークルを描く、などといった彼にしかできない技を幾つも披露してきた。
なぜスクーターでパフォーマンスを?
彼がまだ高校生の時、友人のスクーターに載せてもらったところ「こんなにおもしろい乗り物があるのか」と感動し、ある日、街中でウイリー走行をする珍走団(笑)を目にした時に「オレもウイリーしてみたい」となったのが、安倍とスクーター、そしてエクストリームとのファーストコンタクトだった。あらためて記してみると感慨は薄い。しかし、彼にとっては人生を左右する出会いだったのだ。
「とにかく人と違うことがしたかったんでしょうね」と安倍は当時を振り返る。専門学校を卒業後、フツーの社会人として働きながらも毎日のウイリーの練習を欠かすことはなかったという。それからは自身が磨いてきた技をバイクイベントで披露するという日々を何年も続けてきた。そんな地道な活動が奏功したのか、ある日スクーター大国の台湾からオファーが舞い込む。これを皮切りに活動拠点を日本から移し、ついには台湾モーターショーで披露する機会を得るまでに!
それからも、スクーターエクストリーマーという確立されていないジャンルで孤軍奮闘する安倍だったが、昨年の2017年に転機が訪れた。それはレッドブルが全面バックアップした「Wheelie King」プロジェクトだ。500km以上の距離をウイリーで連続走行するという、前代未聞のチャレンジをみごとに成し遂げ、世界一の称号を手に入れた。
その後も台湾において「スクーターでウイリーしながら野球の始球式を務める」など、安倍軍団の活動の場は、少しずつ、確実に広がりをみせている。
※それまでのギネス記録はトライアルライダーの工藤靖幸氏が1991年に樹立した331.01915km。
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