■自賠責は本土の半額以下 高速道路も35%安でガソリン税も7円安
沖縄県は鉄道が整備されておらず、県民の多くは自家用車を使って移動します。沖縄をレンタカーで観光したことがある人なら、本土と高速道路の通行料やガソリン代が少し安いと感じたことがあるかもしれません。実は高速道路やガソリン代はもちろん、自賠責保険や任意保険料も本土に比べて大幅に安いのです。
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筆者(加藤久美子)もこれまで、「任意保険の保険料は保険会社によってかなり違いがあるが、自賠責保険の保険料はどの保険会社で加入しても同じ」だと思っていました。ところが、最近、車検を受けた沖縄在住の友人と自賠責保険の話になってそこで初めて沖縄は自賠責保険が大幅に安いことを知りました。保険料は本土の約半分というのです。沖縄県だけが特別なのでしょうか? これについて行政書士の鈴木隆広氏に聞いてみました。
「沖縄ナンバーの自家用乗用車の自賠責保険は24か月で12540円、比べて神奈川県含む本土は25830円ですので、沖縄ナンバーは半額以下になりますね。自賠責保険の掛け金設定は、『本土』、『沖縄県』の他に『離島』があり、さらに『沖縄県の離島』の4つのエリアに分かれています。『離島』『沖縄県の離島』共に24か月で8750円ですから、離島は沖縄県よりさらに安くなります」(行政書士 鈴木隆広氏)
■自動車保険も代理店型なら約25%安い
自賠責保険ほどではないですが、沖縄登録の車の場合、自動車保険も安くなるようです。見積もりを取ってみましたが、通販型の場合はあまり変わらず、代理店型の保険会社では約25%安くなりました。
保険料が安くなるのは運転が島内に限られていることなどが理由として挙げられます。ちなみに、沖縄県のドライバーは自動車保険の加入率が低いことでも有名です。日本損害保険協会が2017年3月末に発表した「自動車保険 都道府県別加入率」によると自動車保険(対人・対物)加入率の全国平均が74.3%のところ、沖縄は53.8%と全国最下位です。(沖縄の次が島根県で57.8%)
■沖縄のガソリン税はリッター7円安い? 高速もETCじゃなくても常時35%安い
沖縄県では「沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律」によってガソリン税も安くなっています。沖縄のガソリン税は本土より1リットルあたり7円減税されていますが、プラスして「沖縄県石油価格調整税条例」により1.5円を徴収されているので、実際には7円-1.5円=5.5円の減税となっています。これにより沖縄ではガソリン代が実際に本土よりも安くなっているのです。
沖縄の高速道路を走ったことがある人なら、「高速道路、ちょっと安いかも?」と感じた人がいるかもしれません。その通りです。「沖縄自動車道」(那覇~許田を結ぶ全線57.3km)全線で常時35%引きになっています。これはどのような料金制度なのでしょうか?
NEXCO西日本沖縄高速道路事務所の担当者に聞いてみました。
「沖縄自動車道では1999年7月1日から沖縄特別割引(通称・沖縄割)がスタートしました。現在の割引率は本土の高速道路料金と比べて常時約35%引でETCのない現金払いの車両にも適用されます。また、ETC搭載車は深夜(0-4時)割引が適用されるのでさらに3割引となります。沖縄割は国の政策の一つで1-2年毎に見直されており、現在の通行料は2019年3月末までの期間限定となっています」
ちなみに、沖縄自動車道は全線(那覇IC~許田IC)57.3kmを走っても普通車は1020円(深夜710円)。東名高速に当てはめると、東京~大井松田間が57.9kmとほぼ同距離ですがこちらは1890円ですからずいぶん安いですね。
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