■新型PCXは開発段階から電動やハイブリッドを視野に
四輪自動車ではハイブリッドや電動は珍しくなくなりましたが、オートバイで市販化されているのはまだまだ限られていて、ハイブリッドに関しては皆無というのが現状です。
ホンダ、「PCX」と「PCX150」をフルモデルチェンジし発売
そんななかホンダが、二輪車世界初となるハイブリッド『PCX HYBRID』を今夏に、電動モデルの『PCX ELECTRIC』を年内(2018年)に発売しそうですから、楽しみで仕方ありません。今回は開発段階にある試作車を目の当たりにすることができたので、じっくりお見せしましょう。
両モデルともベースとなっているのは、フルモデルチェンジしたばかりの『PCX』です。小型スクーターながらメインフレームをスポーツバイクのようなダブルクレードルタイプとし、シャシーの剛性を向上。前後14インチのホイール径をそのままにタイヤサイズをワイド化し、より安定感のある走りを実現しています。スマートキーの新採用で利便性を高めているのも見逃せません。
大幅な進化を遂げた新型『PCX』ですが、どうやら開発段階からエンジンモデル、ハイブリッド、EVの3タイプを想定していた模様です。従来のアンダーボーン構造のフレームのままでは3兄弟化の実現が難しく、サスペンションのストローク量を増やすなどシャシー全体を強化し対応。つまり、電動化による重量増に対処する目的がはじめからあり、ハイブリッドやEVを前提に開発が進められたというわけです。
エンジン車を先行発売しましたが、次に登場するのはエンジンとモーターを組み合わせる『PCX HYBRID』だと予想されます。高出力のリチウムイオンバッテリーを積み、ACGスターター部をモーター化する見込み。電動モーターが発進や加速をアシストし、環境性能を飛躍的に高めます。
125ccエンジンで経済性に優れる『PCX』、車体をそのままに高速道路も乗れるようにした『PCX150』、いずれも最新の「eSP」エンジン搭載で燃費はかなり良いのですが、ハイブリッドならさらなるエコ化となるはずです。
試作車といえど完成度がとても高く、発売はもう夏に迫っているのではないかと思われます。四輪車ではハイブリッドから普及がはじまったので、もしかしたらバイクもそうなるのかもしれません。『PCX HYBRID』を皮切りに、スポーツモデルも登場というシナリオがあっても不思議ではないのです。
新型『PCX』開発責任者の大森純平さん(本田技術研究所 二輪R&Dセンター)は、「PCXは常に時代の先を行くモデルでなければなりません」と言います。だからこそ、ハイブリッドや電動への取り組みも『PCX』からとなったのです。
ホンダには『CB』や『ゴールドウイング』といったブランドを代表するモデルがあるなか、ハイブリッドや電動という未来を見据えた先進技術は『PCX』からのチャレンジとなりました。そういえば「アイドリングストップ」も『PCX』が最初です。
■電動モデルも完成度がもう高い。秋に発売か……!?
電動モデル『PCX ELECTRIC』も目の前にあります。ホンダはこれもまた年内(2018年)に発売とアナウンス済みです。原付2種クラスの電動シティコミューターは、ホンダでは初。搭載するモーターは定格0.98kWの強力タイプで、インホイールモーターではなくエンジンスクーターのドリブンプーリーに相当する部分に搭載し、ギヤを介して後輪を駆動します。パワフルな走りを期待せずにはいられません。
バッテリーは脱着可能な48Vリチウムイオン式で、シート下に2つを収納。充電はプラグイン方式でバッテリーを車体に載せたままでもおこなえるほか、車体から取り外して家庭用の100Vコンセント(海外では200V)で、専用充電器を使ってチャージすることもできます。
メーターは基本的なデザインや構造をガソリン車と同じにしますが、『PCX HYBRID』や『PCX ELECTRIC』では、バッテリー残量を示すインジケーターなどが追加され、より多機能化されます。
もちろん、エンジンの排気ガスを大気へ放出するためのマフラーはありません。後輪の右側がスッキリとしています。
それと、リアフェンダーおよびナンバープレートホルダー、そしてライセンス灯が、『PCX/150』や『PCX HYBRID』ではテールカウルにマウントされているのに対し、『PCX ELECTRIC』では左リアショックの付け根に支持され、リアタイヤを覆うような独自の形状となっているのも近未来的です。
さらにはエンブレムやフロントマスクのアイラインなどにブルーを用いて、視覚的にも差別化を図っています。今秋発売とも囁かれ、公道を走るのがいまから待ち遠しいばかり。
開発スタッフらも「まだ何も言えません」と口をつぐみますが、きっと早くそのライドフィール(運転感覚)を我々に味わってもらいたいはずです。今後もPCXシリーズから目が離せません。
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