2015年に「スズキ・アジアン・チャレンジ」で実際に使用されていたワークスマシン・スズキ・FU150をレンタルし、参戦できるレースがサーキット秋ヶ瀬で昨年から開催されている。レースから離れてしまった腕に覚えのあるライダーや、サーキット未経験者にも最適なレースに、運動音痴(しかもバイクに乗るのも下手)だけど、バイクが大好きな筆者、石川順一が挑戦。レースは結果こそ振るわなかったものの、お友達がたくさんできました!REPORT●石川順一(ISHIKAWA Junichi) PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kosaku)/山田俊輔(YAMADA SHUNSUKE)
―序章― 優しい日差しとともに
7000rpmで過激なキャラが顔を出す!! CB1000R試乗レポ/ホンダ
5月6日。朝5時に起床して東京都大田区の自宅を出た。電車とバスを乗り継ぎ、サーキット秋ヶ瀬に到着したのは7時半ごろ。普段の仕事であればすでにつかれてしまうところだが、この日はワクワク感からか元気が満ち溢れていた。
そう、待ちに待った初レースに参戦するのだ。会場はすでに参加選手とその家族や友人で賑わっており、その熱気に当てられるように俄然テンションも上がる。ハイレベルなミニバイクレースで知られる「モトチャンプ杯」と併催催されるということもあり、本気モードの選手が朝からマシンの最終調整に取り組む姿も見られた。その張り詰めた空気感は、今日の僕にとって、不思議と心地がよい。
―第一章― 告白
……とカッコつけながら原稿を書き始めてはみましたが、なんと僕は3日前までサーキット走行をしたことすらないズブの素人。ただ元全日本ライダー、武田雄一さんにつきっきりで練習を見てもらってたとあって、態度だけは一人前のライダー気取りなのであります(笑)。
僕が参加するレースは「TKレンタルバイクシリーズ in サーキット秋ヶ瀬」というレンタルバイクを使用したワンメイクレース。マシンのチェックはすべて主催のTeam KAGAYAMAのスタッフさんがしてくれるので、朝は車検でドタバタなんてのこともなく、ぜ~んぶお任せしちゃって大丈夫。ツナギ、グローブ、ブーツなど、レースに必要な装備は一式すべて貸してくれる。身一つで会場入りできる気軽さはやはりうれしい。
前回の練習後、インターネットでレース動画を見てイメージトレーニングを重ねに重ね、筆者はもう頭の中ではスズキのワークスライダー、アンドレア・イアンノーネを彷彿とさせる華麗なハングオンを決めまくり! そんなテンションでサーキット入りしたとあって、やることなすこと妙に勇み足気味。朝イチのライダースミーティングでも、一刻も早くレースに出たい気持ちが前面に表れすぎちゃって、ツナギを着込んで出席してやりましたよ(他の人たちはまだ普段着ですね)!
―第二章― 練習走行で知った厳しい現実
タイムスケジュールや注意事項を伝えるライダースミーティングを終え、控えのテントへ向かう。手慣れた手付きで着替える参加者のツナギはかなり使い込んであり、バンクセンサーも削れまくっているなど、なかなか上手そうな方々ばかり。でも、くじけない! ガンバル!
この日最初の走行は、予選のグリッドを決めるためのタイムアタックから。どんどん快調に飛ばしていく参加者を前に、僕はすでにかなりの緊張状態。武田さんに教えてもらった成果をここで見せなければ……、そんな気持ちとは裏腹に頭の中はもう真っ白。いきなりタイトな第1ヘアピンで転倒を喫する。
幸いにもバイクも身体もダメージは少なかったので、持ち直して走り出す。なんとか時間いっぱい走り切った結果、ベストタイムは38秒514。みなさんが34秒~35秒台で走るなか、ぶっちぎりのビリ。「最終コーナーでぜんぜん違うギヤに入れちゃってたでしょ?」と武田さんからのご指摘に「でも全力でやりきれました!」とトンチンカンな私。それくらい緊張していたんです。
―第三章― 友達ができたよ
続く予選ヒートで37秒517、決勝ヒートで36秒842と少しずつタイムを縮めることができたたけれど、結果としてはビリ。ドラマチックなレース展開もないほぼ予想通りのものでしたが私としては大満足。だって一緒に走ったライダーのみなさんが本当に気さくでいい人ばかりだったから。TKレンタルバイクシリーズテントなどのホスピタリティも充実(昼食にはカレーライスも!)していて、レース以外の時間はテーブルを囲んでみんなでワイワイとフレンドリーな雰囲気。実は僕、こんな顔をしておきながら人見知りというキュートな面もあったりするのですが、それでも溶け込むのに時間はかからず。バイク好きの方ばかりでとてもフレンドリーだし、速く走るための情報交換も盛んに行われていました(超初心者から一年ほど参戦を続けてトップ争いできるになった!なんて人もいるとか)。
なんというか、レースのライバルというよりもと仲間という感じで、とにかく楽しむことが第一! なので参加者のみんな終日ニコニコでした!
―終章― 新たなる決意
もう一つ感激したのはこの日はTeam KAGAYAMAの加賀山就臣選手と浦本修充選手もサーキットに顔を出していて、アドバイスがもらえたこと!(しかも何度も!)
結果は振るわなかったけれど(笑)、レースを終えてからも継続して参戦したいという意欲も湧き溢れまくりで、最近は気づくと、つなぎやレーシングブーツのWEBカタログの閲覧しているほどです(というか買っちゃいました!)。
僕のような上昇志向(?)な初心者はもちろん、昔レースはやってたけれど最近はバイクもトランポもなくてめっきり……なんて方にもぴったり! あと、Team KAGAYAMAファンの人にもおすすめしたいです!
■レース概要
・開催場所
サーキット秋ヶ瀬
〒338-0824 埼玉県さいたま市桜区上大久保1099
・申込方法
開催日1ヶ月前から受付開始、開催日1週間前の16:00締め切り
現金書留郵便、または事務所窓口にて直接申込の事
・参加費
通常参加費¥35,000-
連戦割り¥30,000-(連続でエントリーされた場合)
(参加費、車両【SUZUKIFU150】レンタル費、車両整備費ガソリン代込)
※転倒1回につき別途¥3,000-、また損害が大きい場合は部品代の実費あり
※車両の割り振りはメンテナンス管理者が実施
・レース前日練習費用
¥15,000-(走行料込み)
※サーキット秋ヶ瀬のライセンスをおもちで無い方はビジター料¥1,000-別途
(車両【SUZUKIFU150】レンタル費、車両整備費込)
※レース参加申込時にレース前日練習の有無を決定
・装備品レンタル料
レーシングつなぎレンタル¥5,000- レーシングブーツ¥1,000- グローブ¥1,000- ヘルメット¥1,000-
■都内からサーキット秋ヶ瀬へのアクセス
・浦和駅経由
各路線より浦和駅へ。西口の国際興業バス、浦桜13-3大久保浄水場行に乗り、中島で下車。バス停より徒歩10分。
・南与野駅経由
各路線より南与野駅へ。西口の国際興業バス、志03-3 志木駅東口行に乗り、下大久保下車。バス停より徒歩15分。
●8月5日開催TKレンタル ビギナークラス 1名様ご招待
久しぶりにレースに出てみたいけれど、バイクも装備も無い……という方、1名様限定で8月5日(日)開催のTKレンタル ビギナークラス(開催地:サーキット秋ヶ瀬)へご招待いたします。
エントリー希望者は、氏名(フリガナも)、連絡先電話番号、メールアドレスをご明記のうえ、事務局(Office Yu1)「TKレンタル ビギナークラス無料ご招待」係宛にメールにてご応募ください。
※レンタルツナギなどをご希望の方は、その旨もご連絡ください。
※保険料(2,000円)は別途必要となります。
■応募締め切り:
2018年6月29日
■当選発表:
応募者多数の場合は抽選となります。Office Yu1より当選者ご本人にメールにてご連絡さしあげます。
当選メールは7月6日(金)に送信を予定しています。
■申し込み先:
メールアドレス rentalbike@office-yu1.com
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