現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 燃費“だけ”じゃない今こそ!! 走りも楽しい優良燃費車 4選

ここから本文です

燃費“だけ”じゃない今こそ!! 走りも楽しい優良燃費車 4選

掲載 更新
燃費“だけ”じゃない今こそ!! 走りも楽しい優良燃費車 4選

 10年ほど前のガソリン価格高騰やリーマンショックを期に、「燃費」は車選びの重要項目に浮上したが、今や燃費一辺倒ではなく、走りなどその他の部分でプラスαの魅力を持つ車が多数存在する時代になった。車としての楽しさを持ち、カタログ燃費も20.0km/Lを超える、「燃費の悪い車はちょっと……」と敬遠気味のユーザーや家族も納得の“燃費だけじゃない車”をジャンル別に紹介したい。

文:永田恵一/写真:編集部

1番だけが正義じゃない!! 「2番手車」の実力と売り

軽さと燃費の“二刀流”アルトワークス

アルトワークス(FF/5MT、150万9840円)/JC08モード燃費:23.0km/L

 軽自動車ではS660と迷いながらアルトワークスを挙げる。

 動力性能は決して高くないものの、軽乗用車のミッドシップながら安心して楽しめるハンドリングや剛性感の高いブレーキフィールなどスポーツカーらしさ満点のS660を差し置いてアルトワークスを選んだ理由は「刺激」だ。

 アルトワークスは、車重が670kgとS660に対し200kg近く軽いだけに、アクセルを深く踏むと「オオッ」と感じるくらいの速さを持っている。

 これに加え、エンジンフィールもターボエンジンらしいパンチがあり、軽という小さなボディサイズも生かして混んだ市街地で空いた車線を探しながら走っているだけでも楽しめる。

 硬めのサスペンションも若い人だけでなく、ハンドリング、乗り心地ともに大人が乗っても納得できるレベルに仕上がっており、多くの人が楽しめる点も高く評価できる。

 それでいて価格もリーズナブル。維持費も軽自動車なので安く、4人が乗れて、20km/L近い実用燃費も期待できる。入門スポーツモデルや比較的軽い気持ちで買える大人のオモチャとしても勧められる存在だ。

ハイブリッドでも楽しめるノートe-POWER

ノート e-POWER X(196万5600円)/JC08モード燃費:34.0km/L

 ノートe-POWERの楽しさは、「シリーズハイブリッド」というハイブリッドシステムによるところが大きい。

 その仕組みは1.2Lエンジンを発電専用に使い、駆動は先代リーフのモーター(109馬力)で行うというもの。

 先代リーフでも十分な速さを感じるところに、ノートe-POWERは車重が200kgも軽い。最高速こそ146km/h(「ベストカー」テスト値)と伸びないものの、0-400m加速16.4秒、0-100km/h加速8.8秒というスポーツモデル並みの加速力を持つ。

 さらにその加速感もモーターのみで駆動しているため、スムースかつレスポンスよくスピードが乗るのも大きな魅力だ。

 加えて、エコモードとSモードで作動するワンペダルドライブは、減速エネルギーをより多くバッテリーに戻せるだけでなく、慣れは要るものの、ブレーキ操作の激減やスピード調整の楽さに繋がることなども魅力。

 疲労軽減以外にも、アクセルオフだけでクルマをうまく停止する、車の姿勢作りにも使えるなど運転する楽しさも備える。

 さらに、ノート e-POWERには停止まで対応する先行車追従型のクルーズコントロール(ACC)を装備。スポーティなNISMOなど、バリエーションも豊富で(売れるからメーカーも力を入れる好循環ともいえるが)、エコで楽しい車として販売好調なのもよく分かる。

ガソリン車でも燃費よく楽しいフィアット500

FIAT 500 ツインエアポップ(232万2000円)/JC08モード燃費:24.0km/L

 この車の楽しさは、ズバリ“ツインエア”の名が示す2気筒エンジンに尽きる。

 フィアット500の2気筒エンジン+5速AMTというパワートレーンは、「バタバタ」というエンジン音がする、「ドコドコ」という振動がする、AMTも賢くないと、一般的に見れば良いパワートレーンとは言えない。

 しかし、見方を変えれば面白いエンジン音、振動も振動ではなく鼓動、賢くないAMTも「自分でシフト操作を補いながら乗るのが楽しい」と解釈することもでき、車好きだったらすべてが個性的で普通に乗っていて実に楽しい。

 それでいて20km/L近い実用燃費も期待でき、もう登場から10年選手ながら、個性的な車が欲しい人には未だに勧められる。

燃費いいディーゼルで魅力光るボルボV40

ボルボ V40 D4キネティック(364万円)/JC08モード燃費:20.0km/L

 モデル末期となっているV40だが、ディーゼルエンジンを搭載する「D4」は、多くの部分が魅力的で未だ色褪せてない。

 まず、走りはワインディングロードの上り坂が楽しく感じるほどパワフルなディーゼルエンジンをはじめ、1500kgを超える車重を逆手に取った落ち着きやいい意味での重みを感じる乗り心地が素晴らしい。

 インテリアの質感も高く、雰囲気も個性的かつ見飽きず、ボルボ最大の武器である安全装備も未だ世界トップクラスの性能を誇る。そして、燃料代も軽油を使うだけに性能を考えれば非常に安い。

 さらに、モデル末期なだけに新車の値引きも大きく、未使用車など限りなく新車に近い中古車もお買い得だ。

 最近登場したXC40を見ると次期V40も全幅が広がることが予想されるので、現行V40ディーゼルは、そういった面でも今買う価値が大きい1台と言える。

◆  ◆  ◆

 軽のアルトワークスに、ハイブリッドのノートe-POWER、小排気量ターボ車のフィアット500、ディーゼル車のボルボV40と、燃費20km/L越えでもこれだけバリエーションがある。

 しかも、V40 D4には200万円台の未使用車もあり、4車は全て200万円台までで射程圏内。

 価格も含め、好みや自分の使用シーンに応じて、個性豊かな”燃費だけじゃない車”を選ぶことが可能だ。

こんな記事も読まれています

トヨタが「新型モデル」世界初公開! クロスオーバー&SUV 2台同時に! 25年半ばまでに発売!? 「bZ3C」と「bZ3X」中国で登場
トヨタが「新型モデル」世界初公開! クロスオーバー&SUV 2台同時に! 25年半ばまでに発売!? 「bZ3C」と「bZ3X」中国で登場
くるまのニュース
フォーミュラEの改良型マシン『GEN3 EVO』が初公開。4輪駆動化と超高速充電対応で2025年デビュー
フォーミュラEの改良型マシン『GEN3 EVO』が初公開。4輪駆動化と超高速充電対応で2025年デビュー
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲンが次世代大型電動SUV『ID.CODE』を発表
フォルクスワーゲンが次世代大型電動SUV『ID.CODE』を発表
レスポンス
最近、スズキのデザインが尖ってきたワケ「キーワードはGSX-R DNAとプラットフォーム」
最近、スズキのデザインが尖ってきたワケ「キーワードはGSX-R DNAとプラットフォーム」
モーサイ
鉄道はあれど重い荷物にはバスのほうがラクだが……運休!? 空港行きの高速バスで2024年問題を痛感した!
鉄道はあれど重い荷物にはバスのほうがラクだが……運休!? 空港行きの高速バスで2024年問題を痛感した!
WEB CARTOP
全長5m超えのトヨタ「大型バン」登場! 斬新“観音ドア&縦4灯テール”採用!? 特許庁が「新ハイエース」公表、反響は?
全長5m超えのトヨタ「大型バン」登場! 斬新“観音ドア&縦4灯テール”採用!? 特許庁が「新ハイエース」公表、反響は?
くるまのニュース
これ全部ベスパ!? 1万5000台による大パレードが行われたベスパワールドデイズ2024
これ全部ベスパ!? 1万5000台による大パレードが行われたベスパワールドデイズ2024
バイクのニュース
[カーオーディオ 逸品探究]実力ブランド「モレル」の最新ハイエンド機『イレイト カーボン』の魅力に迫る!
[カーオーディオ 逸品探究]実力ブランド「モレル」の最新ハイエンド機『イレイト カーボン』の魅力に迫る!
レスポンス
7代目フォルクスワーゲン パサートは中身の濃い変更が行われていた【10年ひと昔の新車】
7代目フォルクスワーゲン パサートは中身の濃い変更が行われていた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
決算期3月は乗用車全セグメントで前年実績割れ!SUVマーケットはどうなっている?(24年3月の軽自動車を含むSUV車販売登録ランキングTOP20)
決算期3月は乗用車全セグメントで前年実績割れ!SUVマーケットはどうなっている?(24年3月の軽自動車を含むSUV車販売登録ランキングTOP20)
カー・アンド・ドライバー
ホンダが新型「5ドアスポーツクーペ」を世界初公開! 流麗デザイン×斬新ハンドル採用! 25年内に登場予定の新型「GT コンセプト」 北京で初披露
ホンダが新型「5ドアスポーツクーペ」を世界初公開! 流麗デザイン×斬新ハンドル採用! 25年内に登場予定の新型「GT コンセプト」 北京で初披露
くるまのニュース
グーグルマップの“2台使い”が最適解!? GWの高速道路で大渋滞!「そのまま乗り続けるか次のICで降りるべきか」問題をどう乗り切る?
グーグルマップの“2台使い”が最適解!? GWの高速道路で大渋滞!「そのまま乗り続けるか次のICで降りるべきか」問題をどう乗り切る?
VAGUE
トヨタ新型「“SUV”ミニバン」発表! タフ顔&高級内装がカッコイイ! アンダー400万円の“充実装備”が嬉しい「GX O」印に登場
トヨタ新型「“SUV”ミニバン」発表! タフ顔&高級内装がカッコイイ! アンダー400万円の“充実装備”が嬉しい「GX O」印に登場
くるまのニュース
うおおおお!!  マツダ6の後継が中国で爆誕!?  新型セダン[EZ6]超絶カッコいいやん!!  丸テールに内装もハンパない【北京ショー】
うおおおお!!  マツダ6の後継が中国で爆誕!?  新型セダン[EZ6]超絶カッコいいやん!!  丸テールに内装もハンパない【北京ショー】
ベストカーWeb
FIAスライエム会長が批判にコメント「世論の法廷で有罪判決を受けたかのよう」会員からの支持も強調
FIAスライエム会長が批判にコメント「世論の法廷で有罪判決を受けたかのよう」会員からの支持も強調
AUTOSPORT web
レッドブル育成ハジャルが3日目最速。宮田莉朋は午後3番手/FIA F2バルセロナテスト最終日
レッドブル育成ハジャルが3日目最速。宮田莉朋は午後3番手/FIA F2バルセロナテスト最終日
AUTOSPORT web
ついに[レガシィ]の名が消える…… 2025年春にメイン市場の北米で生産終了! でもアウトバックは生き残る!
ついに[レガシィ]の名が消える…… 2025年春にメイン市場の北米で生産終了! でもアウトバックは生き残る!
ベストカーWeb
スズキ「アヴェニス125」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
スズキ「アヴェニス125」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

153.8168.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.1400.0万円

中古車を検索
アルトワークスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

153.8168.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.1400.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村