北米日産が、ヒッチ社とともにユニークなカープーリングのシステムを立ち上げた。アプリを用いて相乗りを利用した顧客に料金を支払うという。
日産とヒッチは、A地点からB地点への移動について「カープーリング」という新しい手法を提唱している。カープーリングとは、一台のクルマに目的地や方向を同じとする人々が相乗りする手段。ここに「お金」を伴わせることで普及を目指す。彼らの目的は、渋滞の緩和と新しい移動方法の選択肢だ。
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“Hytch Rewards”と称するアプリケーションを用いることで、ユーザーは友人や同僚、近隣住人などといった人々とのライドシェアが可能になり、アプリはルートを詳細に調べるとともにとシェアライドの利用者──運転手と同乗者たちにお金を支払う。
「Hytch Rewardsはこれまでのようなライドシェアアプリではありません。お金がもらえるというカープーリングのシステムによって、ユーザーの意識と行動は変化するでしょう。われわれのアプリがテネシー州の人々や地域社会にもたらすプラスの効果を期待しています」と、創業者でありCEOのマーク・クリーブランド氏は言う。
カープーリングやカーシェア、シェアライドなどといった新しい形態のモビリティを多くの人々がよりいっそう受け入れている。アプリを通じて彼らのような消費者の行動をよりよく理解できるようになるため、日産は、この機会を競争上の優位性と見なしている。
「テネシーは日産の北米本社の本拠地であり、このパートナーシップは環境とコミュニティに利益をもたらします。われわれは日産の将来のビジョンの一環として、新しいソリューションに投資しているのです」とNissan North America, Inc.の車両接続サービスディレクターであるDan Teeter氏は述べている。
Hytchのデータによれば、カープール6%の普及率はナッシュビルへの通勤1500回分に相当、通常の速度で考えれば州間高速道路に余分な車線を追加するのと同じだという。
日産のような企業が、州や地方の政府とともに、新しいプロジェクトがテネシー州全体の交通行動に影響を与えるための資金を提供、将来の拡大計画を立てている。
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