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ゼッタイNAでオープン!「ジャガーXJSコンバーティブル」オーナー内田栄治さんへインタビュー

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ゼッタイNAでオープン!「ジャガーXJSコンバーティブル」オーナー内田栄治さんへインタビュー

雨が降るしか能がないのか?2017年の夏は、いい加減そんな愚痴の一つも言いたくなるような空模様が続きました。取材のお約束をさせていただいた日も、朝から都内は雨がそぼ降る空模様。約束の白金台プラチナ通りに到着すると「アレ?ここはもしかしてアビーロード?」まったくそんな風におめでたくすっとぼけてもみたくなるほど様になって、内田さんのジャガーXJSは停まっていました。

まず印象として、黒いボディは漆黒と言うのとは違う、輝かしく華やかさを放ちます。左ハンドルのドイツ仕様だという、内田さんのもとにこのジャガーが納車されたのは今年だということでした。

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「このクルマが納車されたのは7月1日の事でした。なんといってもスタイリングは観る者を圧倒しますね。そして12気筒のしずしずとしたトルクフルなライド感はやはり何物にも代えがたい価値があると思います。また英国調の内装、飛ばしたときもスポーティなのが魅力的ですね。」

内田さんにお話を伺うと、矢継ぎ早に魅力が語られ始めます。いかにこのクルマを気に入っているかよくわかります。

華のある屋根を閉じたままのコンバーティブルジャガー

インタビューの途中、気が付くと雨は上がっていました。コンバーティブルはもちろん屋根を開けてこそという意見もあるでしょう。しかし、このコンバーティブルはドロップヘッドクーペと言いたくなるほど均整の取れたクローズドでのアピアランスを誇ります。

その華のある屋根を閉じたままのコンバーティブルジャガー。雨だれの残るさまもなんとも絵になり、いつまでも佇んで眺めていたくなるようでした。

──ファッションにとても気を遣ってらっしゃいますね。

普段はIT関連のお仕事をされている内田さん。そのファッションにもとても気を遣う方です。

「もともとはファッションの仕事をしていました。ファッション、装うことは相手に対するギフトだと考えています。本当は何にも優先して気遣った方がいいと思うのです。」

そんなコメントをいただいて、いつもそのあたりにあるものを適当にはおって最近では無精ひげもそのまま、ということも少なくない小生。少し反省させられたほどでした。

──クルマに求める条件とは?

ジャガーの前は、BMW335Ciカブリオレに乗っていたという内田さんにクルマに求める条件を伺いました。

「できれば自然吸気のエンジンで、優雅な気持ちになれるクルマでしょうか。今もこのジャガーのほかにポルシェとケーターハムも所有していますが、スポーツカー枠は必ず所有したいですね。そしてその枠のクルマはぜひともゼッタイNA(自然吸気)でオープン、そして音のいいクルマで相性のいいクルマ。そんなクルマを持ち続けられるのは幸せなことですね。」

──今興味あるクルマはなんですか?

そんな内田さんに今興味あるクルマについて伺うと「ウラカンスパイダーRWDは楽しいですね。ランボルギーニ。あと英国テイストがしっくりくるマクラーレン570Sスパイダーもいいと思います。あとはジープラングラー。私のクルマに求める条件をすべて満たしていて、さらに万能な気がするから。」

──このジャガーXJSで行ってみたい道は?

そんな内田さん、ジャガーで行ってみたい道は?と伺ったところ、

「山に行っていません。箱根など、これからの時期いいかもしれませんね。」

と話してくださいました。実は小高い丘を走り去る内田さんの立ち去り際をお見送りしていると、このクルマ自体が内田さんの話してくださった「装い」そのものを備えていることがわかります。

華美なもの、観る者を跪かせることにどれほどの価値があるのでしょうか。どこか楚々としており、節度に満ち、端正であること。ノブレスはその先にのみあるのではないでしょうか。

そんなことを背中で語るような、内田さんとXJSでした。

[ライター/中込健太郎 画像/土屋勇人]

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