日本の納屋で発見されたデイトナは2億3911万6696円で落札
RMサザビーズはイタリアの名門フェラーリの70周年を記念したオークションをマラネロで開催した。新旧問わずに魅力的なモデルが42台出品。最高金額は210台限定、発売当時4億円と言われたフェラーリ・ラ・フェラーリ アペルタで、10億9121万7600円で落札した。
【RMオークション】最高落札額は4億7366万円のアルファロメオ! そのほか注目車3台を紹介
では、今回のオークションのなかでもWEB CARTOP編集部が気になる3台をピックアップしたい。
1)フェラーリ812高速風洞実験モデル
工場見学でもない限り見られないフェラーリ812の1/2スケール高速風洞実験モデル。カーボンファイバーなどで手作りされるこちらのモデルは、ドラッグを増大させることなくダウンフォースの数値を向上させることで、高い空力効果を得られるかなどを目的としている。こちらは7887万7180円で落札された。
2)1969年式フェラーリ365GTB/4デイトナ
各メディアで取り上げられている、岐阜県の納屋で見つけられ37年ぶりに日の目を見たフェラーリ365GTB/4デイトナ。もともとはイタリアで登録されていた車両を日本の代理店により71年10月に日本に輸入されたもの。走行距離は実走で36,390kmと少ない。
専門家による調査で、エンジンナンバーやシャーシナンバーの確認を行った。ドアパネル、サンバイザー、シートなど良好な状態でスペアホイールは未使用ということがわかった。凄いのはこれだけではない。デイトナにはアルミボディをもつモデルが5台製作されている。その内1台だけロードカーに仕立ててたモデルが今回の車両が日本で発見されたモデルなのだ。落札価格は2億3911万6696円。
ちなみに70年式の初期型デイトナも今回出品されていたが、そちらは9090万9336円で落札。
3)1985年フェラーリ288GTO
最後に紹介したいモデルはフェラーリ288GTO。競技参加を前提として製作され製産台数も272台ほどと言われている。美しいピニンファリーナのデザインにV8エンジンを搭載。さて、出品された1985年式288GTOはわずか725kmしか走っていない車両だ。ラジオやパワーウインドウは備わっていない。
出品された288GTOは1985年にアメリカに輸入され、その後数人の手に渡り1993年から2017年に至るまでガレージ保管されていた。車両が出品される前にタイミングベルトなど交換し新車同然のまま現在に蘇ったといえる。無事、落札され4億3178万6264円。
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