ベストカーの国沢光宏氏の連載『クルマの達人になる』。今回は自転車のルール違反、そしてクルマの法規への理解不足などから生まれるトラブルに迫ります。クルマと自転車が共存できる社会に向けて、いったいドライバーはなにができるのでしょうか?
文:国沢光宏/写真:Shutterstock
ベストカー2017年9月26日号『クルマの達人になる』
■自転車も道交法への理解と遵守を
以前Webメディアで自転車の走行マナーについて書いたら、転載されたWebニュースのコメント欄が激しく盛り上がってしまった。書いた内容は「クルマでの左折時に交差点手前で左寄せしたら、追いついてきた自転車が道交法だということを知らず幅寄せだとカン違いして怒る」というもの。実際、こういったケースは少なくない。
興味深いのが寄せられたコメントの内容。自動車関連問題を取り上げた時のWebニュースのコメントは、基本的にクルマ叩きに終始する傾向にある。クルマ離れ世代がコメント書く人に多いのだろう。しかし今回はまったく違っていた! 95%が自転車のマナー違反を厳しく咎める内容だったのだ。どうやら多くの人が同じような体験をしている様子。まぁ自転車の無謀な運転マナーについちゃ改めて紹介するまでもなかろう。そもそも警察がまったくヤル気なし。なぜ脱法行為を無視するのか。
目の前で万引きや暴力行為が行われているのに無視してるのと同じ。考えて頂きたい。軽車両である自転車が信号無視したり一時停止を無視したりする行為は、クルマやバイクと同じで違反行為。クルマで1日走っていても明らかな赤信号無視や、一時停止をまったく無視しているクルマやバイクなど見かけない。
けれど自転車が赤信号守らないことなんか普通。一時停止に至っちゃ「なんだよそれ」の遵守レベル。歩行者の時は赤信号守る人も、自転車に乗った途端に無法者になるから不思議。本来ならそろそろ警察が本腰を入れて取り組むべきだろう。少なくとも歩道のある区間で車道を走る自転車については簡易な免許制度と、警察官の実績になるような反則金制度を取り入れない限りいかんともしがたいと考える。
幼児やお年寄り、幼児を乗せた自転車などは今でも歩道の走行を推奨しているため、歩行者に危害を加えない速度で走ればいい(歩道での無謀速度運転は未必の故意による傷害罪と等しい。さらなる厳しい取り締まりと罰則が必要)。
■暴走自転車への効果的対策とは?
もちろん自転車乗りからすれば自動車に対する不満も多数あることだろう。私も自転車に乗るため、心ないドライバーが多いことなど百も承知。ただコメントの数や内容を見ると、90対10くらいで自転車に問題がある感じ。そもそも自転車用通行帯を充分に整備していない先進国なんてなし。
この際、道路を整備するための税金を負担していない自転車を登録制にして課金し、それで自転車用の走行レーンを整備してもいいだろう。すぐ効果の出る対策としては、やはりドライブレコーダーの装着を持ってベストとしておく。
ここにきて事故の原因特定に絶大な効力を発揮し始めており、証拠としても採用されるようになってきた。信号無視や一時停止無視、安全確認もしていない無理な車線変更などで飛び出してきた自転車と接触したような時も、証拠さえ残っていれば事故の過失割合がまったく違ってくるから有り難い。できれば前後方向に2個(前後同時に撮影するタイプもある)装着を。
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