■軽自動車も「白地に緑文字」ナンバープレート
自家用軽自動車のナンバープレートは通常、黄色地に黒文字のものですが、現在、白地に緑文字のものも交付されています。これは2019年に日本で開催される「ラグビーワールドカップ」を記念し、その支援の一環として作られたものです。
レンタカーなぜ「わ」ナンバー? 実は存在する「れ」 そのワケとは
この軽自動車用「ラグビーワールドカップ」特別仕様のナンバープレートですが、普通・小型自動車用の特別仕様と同じデザインで、しかも、通常の自家用普通・小型自動車用ナンバープレートとほぼ同デザインのものも存在します。そこに問題はないのでしょうか。国土交通省自動車情報課に話を聞きました。
――そもそも、自家用軽自動車のナンバーはなぜ黄色なのでしょうか?
1973(昭和48)年に、白地から黄色地へ変更されました。当時、高速道路における軽自動車の最高速度は現在よりも20km/h低い80km/hに定められていました。また、通行料金も普通車と異なることもあり、速度規制のうえでも、料金区分を判定するうえでも、ナンバープレートの色で軽自動車であるとわかりやすくしたのです。
――それがなぜ、今回のようなことになったのでしょうか?
黄色ナンバーがあくまで標準です。今回は「ラグビーワールドカップ」を支援する政府の取り組みとして、期間限定で特別なナンバープレートを取得できるようにしたもので、そのデザインがたまたま白地であったということです。
※ ※ ※
軽自動車のナンバープレートの塗色については、「道路運送車両法施行規則」第45条により、自家用が黄色地に黒字(黄色ナンバー)、事業用が黒地に黄色字(黒ナンバー)と定められていましたが、一部改正する省令が2017年4月1日から施行されたことにより、自家用に「図柄入りナンバープレート」が導入されました。「ラグビーワールドカップ」特別仕様ナンバープレートは、その「図柄入り」第1号になります。
上記の「デザインがたまたま白地であった」とは、この「図柄」が「たまたま白地であった」という意味です。
■応募の大半は軽自動車用
「ラグビーワールドカップ」特別仕様ナンバープレートには、左側に大きく図柄が入ったものと、図柄なしで右上に小さく大会ロゴマークが入ったものの2種類ずつ、計6種類が存在します。申し込み時に1000円以上、大会を支援するための寄付をした場合は前者と後者のどちらかを選べ、寄付なしの場合は後者が交付されます。
――申し込み件数はどれくらいで、その内訳はどのような感じでしょうか?
4月末時点で約3万4000件です。そのうち自家用、事業用の普通・小型自動車用は約7400件で、自家用軽自動車用は約2万6600件になります。自家用軽自動車用のなかでも、「寄付金なし」タイプを選ぶ人の割合が多いです。
――申し込み件数がずいぶんと軽自動車用に偏っていますが、これについてどのようにお考えでしょうか?
報道でもいわれていますが、応募者のなかには軽自動車の黄色ナンバーを好ましく思っていない人もいるのでしょう。
――軽自動車用の「寄付金なし」タイプは、普通・小型自動車用の通常仕様ナンバープレートとも区別がつきづらいように思えますが、高速道路などで問題はないのでしょうか?
現在は普通車と軽自動車とで速度制限にちがいはありませんし、料金収受の面ではETCが普及しているほか、料金所でもカメラなどで車両を認識する技術が進んでいます。そもそもナンバープレートの大きさや分類番号(編注:地名の隣にある3桁もしくは2桁の数字)などで軽か普通かを区別でき、料金所に対してもその分類のしかたを周知しているので、大きな問題はないと考えています。
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高速道路の料金所など、車種の区別を必要とする現場では、どのように受け止めているのでしょうか。
■高速道路の現場の声は?
軽自動車用「ラグビーワールドカップ」特別仕様のナンバープレートについて、NEXCO東日本関東支社に聞きました。
――軽自動車に白いナンバープレートが登場しましたが、どのようにお考えでしょうか?
ナンバープレートの色だけで車種区分を判定できなくなったので、その点では以前よりも見分けが難しくなっています。分類番号など、別の要素で判定していく必要があります。
――何か対策は考えていますか?
いまのところ、現場で混乱が起きているわけではありません。制度が始まったばかりということもあり、経過を注視していきたいと考えています。
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「ラグビーワールドカップ」特別仕様ナンバープレートは、2019年に開催される同日本大会を記念したもので、いわゆる「白ナンバー」の自家用普通・小型自動車、「緑ナンバー」の事業用普通・小型自動車、「黄ナンバー」の自家用軽自動車に対し、申し込みに応じて通常とは異なる特別仕様のナンバープレートが交付されます。
2017年2月から募集を開始し、4月3日から交付を開始、交付期間は2020年1月までで、取得したナンバープレートは期間の定めなく、その車両を廃車するまで使用することができます。通常のナンバープレートから同じ番号のままで変更することも可能です。
なお前述の「寄付金」とは別に、各地の窓口ごとに定められた交付(頒布)手数料がかかります。
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