NM71S系スズキ・クロスビー | STYLE WAGON NEWCOMER FLASH

急拡大中のコンパクトSUV市場にいいとこ取りの新モデルが登場！

SUZUKI XBEE スズキ・クロスビー

クロスビーはSUVのスタイリングとコンパクトワゴンの使い勝手の良さを融合した、新ジャンルのクロスオーバーワゴン。外観はハスラーを大きくした感じだが、車体のベースはKカーではなく、ソリオやイグニスといった小型普通車用のプラットフォームを採用している。それでも全長は3760mmと短く、全幅も5ナンバー枠よりも少しスリムな1670mmとなっている。最小回転半径も4.7mと短いため扱いやすい。

スタイリングをよく見てみると、全体的にハスラーよりも丸みを帯びているので、可愛らしいさの中にもSUVらしい力強さも感じさせてくれる。インテリアもハスラーに似た雰囲気ではあるが、インパネの質感などはハスラーよりも、ワンランクアップしている。室内の居住性も外観から想像する以上に広く、定員は5名。後席にもスライド機能が設けられているので、荷物の量に応じて荷室の大きさを変えることができる。ただし、ハスラーのように後席を倒すときに座面が沈み込まないので、床面が少し高く、小さい段差ができる。「ハイブリッドMZ」のラゲッジフロアは汚れが拭き取りやすい素材となり、取り外し可能なアンダーボックスも装備されているから、アウトドアスポーツの相棒にも最適だ。

パワートレーンはマイルハイブリッドを採用した10L直噴ターボ&6速ATを搭載。このエンジンは自然吸気の1.5L並みの最大トルクを発揮しながらも燃費性能が良く、自動車税も抑えられるので経済性は申し分ない。4WD車には滑りやすい路面で最適な発進制御を行うグリップコントロールとスノーモードを装備。さらにアクセルレスポンスを高める、スポーツモードも装備されるので走りも楽しめる。

「デュアルセンサーブレーキサポートや後退時の自動ブレーキなどを全車に標準装備するなど、安全装備も充実している。手軽に乗れるSUVが欲しいものの、軽では物足りないという人には最適なモデルだ。

最低地上高を180mmとすることで、取り回し性と視認性を両立。楽な姿勢で乗り降りができるのもポイントだ。ボディカラーはモノトーンのほか、2トーン、3トーンの全11色を用意。ボディ側面のフェンダーアーチモールはSUV気分を盛り上げる。

エンジンは1.0Lターボに、モーター機能付き発電機(ISG)を搭載したマイルドハイブリッドのみ。発進、加速時にモーターがエンジンをアシストすることで、高い省燃費性を実現する。

堅牢感のあるインパネは、大小のトレーなどを豊富に完備するなど、実用性重視の設計。 スイッチ類は操作性が良く、メーターの視認性も高い。パドルシフトは全車標準

フレキシブルに使える荷室は、荷室側からスライド、リクライニングが可能な便利スイッチ付き。幅 1100mmと、開口部に張り出しも少なく積み降ろしもしやすい。床下収納も完備する。

上級の「ハイブリッドMZ」はヘッドライト、ポジション、フォグランプが標準でLED仕様となり、オートライト機能も付属される。「ハイブリッドMX」であれば、オプションで選択が可能だ。

「ハイブリッドMZ」のシートは、防水加工を施しているだけでなく、エクステリアとカラーコーディネイトされるのも特徴。前後席とも足元空間に余裕があり、5名乗車時でもゆったりと座ることができる。

対象ナビの装備が必須となるものの、スズキ小型車として初となる、真上から愛車を見下ろす俯瞰映像や3Dビュー機能が使える。後者は写真の室外視点のほか、室内視点を切り替えできる

走破性を重視した4WD車は、走行モードを2種類から選べるほか、ぬかるむ路面等の発進や急な下り坂の車速を制御する特別機能も搭載。起動の様子は、メーター内の小窓で確認可能。

SPECIFICATION
グレード名　ハイブリッドMZ
全長×全幅×全高(mm)　3760×1670×1705
室内長×室内幅×室内高(mm)　2175×1355×1280
JC08モード燃費消費量(km/L)　22.0(2WD)/20.6(4WD)
エンジン排気量・種類　0.996cc・直列3気筒DOHCターボ
エンジン最高出力[kW(PS)/rpm]　73(99)/5500
エンジン最大トルク[Nm(kgf・m)/rpm] 150(15.3)/1700-4000
モーター最高出力[kW(PS)]　2.3(3.1)/1000
モーター最大トルク[Nm(kgf・m)]　50(5.1)/100
乗車定員(名)　5
タイヤサイズ　175/60R16
価格　200万3400円(2WD)/214万5960円(4WD)
※全グレードの価格は、176万5800円(ハイブリッドMX・2WD)~214万5960円(ハイブリッドMZ・4WD)。

「スタイルワゴン2018年2月号」より
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