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ボンドカー仕様の「アストンマーティンDB5」がオークションに登場! 映画のギミックを再現【動画】

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ボンドカー仕様の「アストンマーティンDB5」がオークションに登場! 映画のギミックを再現【動画】

Aston Martin DB5 Bond Car

アストンマーティン DB5 ボンドカー

ボンドカー仕様の「アストンマーティンDB5」がオークションに登場! 映画のギミックを再現【動画】

世界で最も有名なDB5がオークションに登場

アストンマーティンの公式オークションハウスであるRMサザビーズは、 8月15~17日に行われるサザビーズ・2019モントレーオークションにおいて「アストンマーティンとの夕べ(An Evening with Aston Martin)」を開催する。

このオークション最大の目玉として出品されるのが、1965年製「アストンマーティン DB5」。この特別なDB5はMI6のQブランチが開発したジェームズ・ボンドの愛車、つまりボンドカー仕様なのである。

1963年、プロダクションデザイナーのケン・アダムと特殊効果を担当するジョン・スティアーズがアストンマーティンのニューポート・パグネルを訪れた時、その後何十年にもわたって「007」とアストンマーティンが強く結びつくとは考えていなかった。

ふたりは、イアン・フレミング原作でイオン・プロダクション製作の「007」第3作目『ゴールドフィンガー(Goldfinger)』に、殺しのライセンスを持ったMI6のエージェント、ジェームズ・ボンドの愛車としてアストンマーティンの最新モデルを登場させようと考えていた。

ボンドカー仕様のDB5は2台が製作され、撮影のためにイオン・プロダクションに貸し出された。1台はスタントとカーチェイスシーンで使用されるため、軽量かつ性能を追求。そしてもう1台はクローズアップ撮影で、ボンドカーとしての特殊装備を見せるために使われている。

隠し機銃やホイールの回転ナイフなどを装備

作中、デスモンド・リュウェリン演じる武器スペシャリストの“Q”がボンド役のショーン・コネリーに説明するように、スノーシャドウグレーのDB5にはホイールハブから回転式ナイフが飛び出し、油圧式攻撃用バンパー、ライトに仕込まれた30口径機関銃、リヤの防弾スクリーン、レーダー追跡スコープ、オイル散布装置、回転式ナンバープレート、助手席射出装置など、様々な特殊装備が搭載されていた。さらに映画では使用されなかったものの、自動車電話やドライバーシート下の武器収納スペースも備えている。

『ゴールドフィンガー』の大ヒットは、アストンマーティンにも多大な恩恵をもたらした。DB5の販売が急増し、これまでにないレベルの生産が行われたのだ。この結果、映画のプロデューサーも作中に登場するボンドカーの魅力と潜在的なマーケティングチャンスに注目することになる。

『サンダーボール作戦』のプロモーションに使用された1台

4作目の『サンダーボール作戦(Thunderball)』に向けて、イオン・プロダクションはさらに2台のDB5(シャシーナンバー「DB5/2008/R」と「DB5/2017/R」)をアストンマーティンに発注する。この2台は『ゴールドフィンガー』仕様に改造されており、『サンダーボール作戦』のプロモーションのためにアメリカで使用された。今回、オークションに出品されるのはこの2台のうちの1台(「DB5/2008/R」)となる。

第5作『007は二度死ぬ(You Only Live Twice)』では、トヨタ2000GTがボンドカーとして使用されることになったため、プロモーションツアー後の1969年にDB5は売り出されることになった。すぐにコレクターとして知られているアンソニー・バンフォードが購入。アストンマーティンの車歴証にはイオン・プロダクションが最初のオーナーとして記されており、これこそがボンドカーであることを示している。

その後、バンフォードは「DB5/2008/R」を、テネシー州ピジョンフォージのスモーキーマウンテン・カー・ミュージアムのオーナーであるB.H.アテリーに売却。その後35年間、ミュージアムでオリジナルコンディションを保ったまま展示され、今回オークションに出品されることになった。

今回、アストンマーティンの公式ヘリテージスペシャリストである、スイスのロス・エンジニアリングによるレストアも完了。シャシーとボディが完璧に整備されたほか、ジョン・スティアーズが設計した13種類におよぶボンドカーの特殊装備は当時の通りに機能するよう修復されている。

世界に現存するボンドカー仕様のDB5は3台のみ

RMサザビーズの自動車部門スペシャリストであるバーニー・ループレヒトは、この世界一有名なDB5について、以下のようにコメントした。

「アストンマーティンDB5ほど、映画やポップカルチャーにおいて重要な役割を演じた自動車はありません。 DB5は今日では当たり前になった映画におけるマーケティングの始祖的な存在です。『007』の名声を考えれば、このDB5がオークションに出品されることは、非常にレアなケースとなります。アストンマーティンとともに、ボンドカーを提供できることを光栄に思います」

現存するボンドカー仕様のDB5はわずか3台のみ。「DB5/2008/R」は、400万~600万ポンド(約5億4000万~8億2000万円)で落札されるとみられている。

https://www.youtube.com/watch?v=7DZZX4q8Ruc

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