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クラシックカーフェスティバルin桐生 写真70枚でレポート

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クラシックカーフェスティバルin桐生 写真70枚でレポート

桐生 地元の旧車好きが始めたイベント


織物の街として知られる群馬県桐生市で、2006年より開催される「クラシックカーフェスティバルin桐生」は、今年で12回目。旧車ファンだけでなく、地元の人々からも愛される秋の恒例イベントまで成長した。昨年より参加資格を1980年以前の車両としたことから、様々な車種と台数が集まるようになり、更なる盛り上がりを見せている。

「クラシックカーフェスティバルin桐生」をスライドショー形式でみる

会場となるのは、第1回より協力を得ている群馬大学の桐生キャンパスで、地域の方々になじみの場所であるため、子供から大人まで気軽に参加車両を見て回れるアットホームな雰囲気も魅力。当日も早朝から、熱心なクルマ好きに加え、近隣にお住いの方々も足を運び、続々と会場入りする珍しいクルマたちに見入っていた。

ロータス47GT 日産フェアレディZ432R ブガッティ

目玉となる特別展示には、モータースポーツとゆかりの深い3台が並んだ。青と白のツートンがスポーティなロータス47GTは、1969年の日本グランプリに高野ルイ・吉田隆郎組が出場したもので、総合9位。クラス優勝に輝いたものだ。その隣には、日産フェアレディZ432Rが並ぶ。432Rは、GT-Rと同じS20型エンジンを搭載する432のレーシングベース車で、総生産台数はわずか23台。そのなかで市販され、現存する貴重な1台だ。432との違いは、フロントガラス以外をアクリル化。ボンネットはFRP製とし、さらに内装やオーディオ、時計などを排して、徹底的な軽量化が図られた。そして、もう1台は、エンジン始動のデモンストレーションも実施されたブガッティ・タイプ35タルガ。1926年に、シチリア島で行われたタルガ・フローリオレースに参戦し、優勝を果たしたモデルだ。自動車番組「カーグラTV」のオープニングを飾っていた1台と聞けば、思い出す方もきっと多いはずだ。どのクルマも、なかなか実車にはお目に掛かれないとあって、展示エリアには多くの人が集まっていた。

草木湖畔までのパレードラリー開催

午前中には、桐生キャンパスから草木湖畔までパレードを兼ねたラリーを開催。歴史ある桐生の街中を多くのクラシックカーが駆け抜け、コースとなった街道沿いに住む人たちの目を楽しませた。午後になると、ラリーを終えた車両たちも戻り、展示車が更に充実。キャンパス内のあちこちに飾られた参加車両をじっくり楽しむには、1日が必要と感じるほどだ。参加するオーナーたちもフレンドリーな人が多く、参加者同士はもちろんのこと、珍しいクルマに関心を抱いた来場者との交流も参加におこなわれていたのが、印象的だった。

お昼は、地元飯を中心に様々な料理が手頃な価格で楽しめた上、群馬大学の学生食堂もオープン。懐かしの学食を楽しむこともでき、食べ物のおいしさと安さに筆者もつい食べ過ぎてしまった……。きっと恋人や家族を連れて出かけても喜んでもらえるだろう。

閉会式の後、大学の正門から退場するエントラントと車両を来場者が手を振って見送るなど、実に暖かく居心地の良いイベントであったのが印象的だった。色々なクルマが見られる楽しい場所として、もっと気軽に多くの人に尋ねて欲しいと感じた。



全67枚 「クラシックカーフェスティバルin 桐生」詳細レポート

桐生市のマスコット・キャラクターの「キノピー」も登場。表彰式の手伝いなどで大活躍した。

国内外の様々な旧車が70台以上も参加したラリー。近隣に住む人達の目を楽しませるパレードを兼ねたもの。

オープンより盛り上がりを見せたガレージセール。自動車部品やミニカー、プラモデルなどが多数並んだ。

開会式で前原勝良実行委員長は、12回目となる今回も、多くの参加者と来場者を迎えられたことの感謝を述べた。

ラリーは、華やかなレッドカーペットからスタート。ゼロカーは、ロータスMk-6が務めた。

群馬大学の桐生キャンパスの正門を抜ける公道コースへ繰り出すディーノ246GT。

様々なクラシックカーがラリーにエントリーしており、中には戦前のブガッティの姿も……。

ラリーのコースは、群馬大学から草木湖畔までを往復するもの。ボルボPV544も出走した。

コースの距離は往復60km程度。スタート地点では多くの来場者が参加車両を見送った。写真はプリンス・グロリア。

ダイハツ・コンパーノ・スパイダーも出走。ラリーはパレードランを兼ねており、地元の人たちの目を楽しませた。

特別展示車両のロータス47GT。1969年の日本グランプリで総合9位、クラス優勝に輝いた車両そのものだ。

その後、ヨーロッパを得意とするテクニカルショップ・ハッピーの所有となり、レストアとチューニングを手掛けた。

ロータス・ヨーロッパのロードカーも複数台がエントリー。レーサーとの違いを見比べる楽しみも……。

ヨーロッパと並び、人気の高いロータスであるエラン。生粋のスポーツながら、そのスタイルは実に愛らしい。

時代に翻弄され、わずか197台しか送り出されなかったケンメリGT-Rも3台が集った。

スバル360は、隣町の群馬県太田市で生まれた。いわば地元っ子といえる1台。

初代ランサーを始め、今回の三菱車の展示はラリー仕様が多かった。

VWは、カルマン・ギアやタイプ2などビートル以外の珍しい車種が集った。

シブいグリーンを纏った初代ジムニーの雰囲気は、実にワイルド。手前がLJ10、奥がLJ20だ。

いすゞベレットは、ベレGこと1800GTと、ベレGの頂点となるGTRが並んだ。

装飾が可愛いフィアット500たち。キャンプ仕様となっているのもユニーク。キャビンとテントどちらが広い?

貴重な初期のロータス・セブン。スズキ製エンジンを積む軽セブンが目指したのは、この初期の軽快な感覚だ。

桐生キャンパスの構内に並ぶ旧車たち。オーナー同士の交流も盛んにおこなわれていた。

クレヨンと画用紙が提供される子供向けの写生大会も実施。どの子もクルマの特徴を抑え、上手に描いていた。

木製ミニカーによるウッドカーレースも大盛況。子供たちが思い思いに手を加えたウッドカーでレースを楽しんだ。

フードコーナーも充実。焼き立てピザなどが500円など手頃な価格で美味しい食事が楽しめた。

淹れたてコーヒーを提供するシトロエン2CVのコーヒー屋さんも人気。車両後部がお店になっていた。

英国車が趣味の群馬大学の西薗大実教授による「英国車講座」も……。通勤にもミニを愛用されているそうだ。

エンジン始動デモが行われたブガッティT35。カーグラTVでもおなじみだった車両そのものだ。

歴史ある桐生の街中を日産製ボンネットバスが運行。乗車すれば、そこはまるで昭和の時代に……。

クーリエ・ワーゲンことVWタイプ181シング。軍用車として生まれたが、民間向けが作られ市販された。

アルファ・ロメオ 1600スパイダー・デュエット

ロータス・ヨーロッパ・スペシャル

トヨタ・スポーツ800

トヨタ・スプリンター・トレノ

キャデラック・エルドラド

ホンダ・シビック1200RS

1958年 三菱ウィリス・ジープ

1978年ニッサン・フェアレディZ

1967年トヨタ・パブリカ800スーパー

1964年トヨペット・コロナ1500デラックス

1971年バモス・ホンダ

1964年ニッサン・セドリック

ニッサン・グロリア2800SGL

1971年ニッサン・ローレル・ハードトップ2000GX

1969年ニッサン・スカイライン2000GT

1971年式トヨタ・セリカ1600GT

1975年トヨタ・コロナ・マークII2ドアハードトップ

マツダ・コスモ・スポーツ

トヨタ2000GT

1972年BMW 3.0CS

リンカーン・コンチネンタル

1969年式フィアット124スポルト・スパイダー

1962年式ジャガーE-タイプS1ロードスター

ロールスロイス・シルバークラウドI

ダッチ・チャージャーR/T

1960年オースチンA35バン

1961年モーリス・マイナー・ピックアップ・ロードスター

1973年フォード・マスタング・コンバーチブル

シボレー・カプリス

1973年ポルシェ911(カレラRS仕様)

1970年トライアンフ・ヴィテス

1968年ローバーP6 2000SC

1969年ニッサン・サニー・クーペ

ニッサン・フェアレディ

ランチア・フルヴィア・クーペ

シトロエンID

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