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ランボルギーニ エスパーダは世界中のセレブに向けた新世代フラッグシップといえる1台だった【スーパーカークロニクル/005】

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ランボルギーニ エスパーダは世界中のセレブに向けた新世代フラッグシップといえる1台だった【スーパーカークロニクル/005】

スーパーカーといえば「ミッドシップの2シーター、エンジンはDOHCでV8以上。ただし、ほかに惹き付ける魅力があれば例外もあり・・・」というのがざっくりとしたイメージだろうか。1970年代半ばに大ブームが起きてから50年近くの歳月が流れ、そのイメージは少しずつ変わってきているようにも見える。本連載では1966年から現代までスーパーカーを並べていくので、変遷していくさまをお楽しみいただければと思う。【第5回はランボルギーニ エスパーダだ。】

ランボルギーニ エスパーダ(1968-1978年)
ランボルギーニ エスパーダは1968年のジュネーブ モーターショーで発表された。「エスパーダ」という車名は、スペイン語で「剣」を意味する。そのデザインは以前に紹介したミウラやカウンタック同様、鬼才と呼ばれたマルチェロ・ガンディーニが手がけた。全長は4.7mオーバー、全幅も1.8mオーバーと、当時のモデルとしてはかなり大柄なサイズだった。

フェラーリ プロサングエ「ブランド初の4ドア&4シーター」誕生秘話を開発者に問う。

2ドアのファストバック クーペというスタイルながら、ランボルギーニ史上最長(当時)という2650mmのホイールベースを生かし、リアにセパレートされた2人分の座席を備える完全な4シーターを実現していた。

さらにリアシートの後ろには、スーパーカーとは思えないほどのラゲッジスペースも有していた。しかもエアコンやパワーウインドーを標準装備する本革張りのキャビンはラグジュアリー感の強い、最上級の仕上がりで、このクルマを求めるであろう世界のセレブを失望させない質感の高さを備えていた。

パワーユニットはミウラやカウンタックのものと基本的に同じ4LのV12 DOHCだが、リアミッドシップではなくフロントに搭載し、駆動方式はコンベンショナルなFRとなる。足回りは、1960年代後半にランボルギーニが生産していた2+2のGTクーペ「イスレロ」のものを改良して採用した。

だがフレームを近代的なセミモノコックとしたことでボディ剛性は上がり、ランボルギーニの新たなるフラッグシップにふさわしい、重厚な乗り心地をもたらしていた。

5速MTを介して最高速度は250km/hにも達するというエスパーダのハイパフォーマンスぶりは、まさにスーパーカー メーカーたるランボルギーニの面目躍如といったところだろう。後期型では、パワーステアリングやクライスラー製の3速ATも採用された。

1968年に発表されてから1978年にランボルギーニ社が倒産するまで、エスパーダは1200台以上を生産された。スーパーカーとしては、かなりのロングセラーモデルであったともいえるだろう。

ランボルギーニ エスパーダ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4738×1860×1185mm
●ホイールベース:2650mm
●重量:1480kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●排気量:3929cc
●最高出力:320ps/7500rpm
●最大トルク:37.0kgm/4500rpm
●燃料タンク容量:95L
●駆動方式:FR
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:205/70VR15

[ アルバム : ランボルギーニ エスパーダ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

2件
  • タイガーマスクw
  • あたたかい人の情けも 胸を打つあつい涙も
    知らないで差だった僕は みなし子さ
    強ければそれでいいんだ 力さえあればいいんだ
    ひねくれて星を睨んだ僕なのさ
    あぁ~だけど そんな僕でも あの子らは慕ってくれる
    それだから みんなの幸せ祈るのさ♪
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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