電動技術の底上げを目指すヤマハ
「ヤマハがFIAフォーミュラE世界選手権にパワートレインを供給する……」この発表を目にして、驚かれた方も多いことでしょう。FIAフォーミュラE世界選手権(以下、フォーミュラE)は、EV(電動自動車)のF1とも称されるモータースポーツです。太いタイヤが剥き出しの、シングルシーターで競われるレースなのです。
内燃機関を搭載するF1とは異なり、パワーユニットは純粋な電気モーターですから、走行中に一切のCO2を排出しません。インバーターが擦れるような高周波の電子音は響きますが、爆音もありません。という理由で、市街地の特設サーキットで競われているのです。
1レースに使用できる電力量が決められている上に、瞬間的な出力にも上限があります。加減速の繰り返しは、放電と回生を繰り返します。きわめて高度なエネルギー管理が求められるのです。
ヤマハはかつて、モータースポーツの最高峰であるF1にエンジンサプライヤーとして参戦していました。1989年から1997年までの9年間もの期間を世界転戦したのです。
「ウエスト・ザクスピード・ヤマハチーム」「ブラバム・ヤマハ・フォーミュラワンチーム」「ジョーダン・ヤマハ・チーム」「ティレル・ヤマハ・チーム」「アロウズ・ヤマハ・チーム」
世界の有力チームにエンジンを供給してきました。のべ116戦にわたって戦い続けたことは、感動と共に記憶しています。
トップチームとのジョイントではなかったのに、1997年ハンガリーGPで2位に入賞するなどパワーユニットの優秀性を証明しました。
ヤマハのフォーミュラーエンジンは確かに高性能でした。日本最高カテゴリーのF2では数々の優勝を飾っていますし、1988年にはF3000でシリーズチャンピオンに輝いています。
もっと深掘りすれば、トヨタやレクサスが販売している高性能スポーツモデルのパワーユニットは、ほとんどヤマハが開発し、生産しているものなのです。バイクでの隆盛は周知のことですが、クルマ用エンジンに関しても現役で活躍しているのです。
その意味では、ヤマハが内燃機関を搭載するF1ではなく電気モーター駆動のフォーミュラEに進出するのは、それも時代なのでしょう。ヤマハは電動バイクにも積極的ですから、フォーミュラE参戦では多くのノウハウを蓄積するつもりなのでしょう。
今回のヤマハのフォーミュラEのパワーユニットは、コンストラクターであるローラ社への供給となります。現在はジャガーやポルシェに加え、日本の日産など、将来の電動化時代に積極的なメーカーが参戦しています。
つまり、ヤマハも将来の電動化時代を予見していると想像するのが自然です。そして将来トヨタへパワーユニットを供給するのではないか? と想像することもできます。
ともあれ、モータースポーツの世界でもこれまで数々の成功を収めてきたヤマハの活躍に期待したいと思います。
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