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試乗 マツダ 3(アクセラ) 楽しさ維持 ゴルフなど競合への決定打ある?

掲載 更新
試乗 マツダ 3(アクセラ) 楽しさ維持 ゴルフなど競合への決定打ある?

もくじ

どんなクルマ?
ー 混戦を極めるカテゴリー

『マツダ3(アクセラ)』すべての画像をみる

どんな感じ?
ー 内装の質感が向上
ー 走りを楽しめる

「買い」か?
ー ゴルフやフォーカスに勝てるか

スペック
ー マツダ3(アクセラ)SKYACTIV-D GTスポーツのスペック

どんなクルマ?

混戦を極めるカテゴリー

マツダ3(日本名:アクセラ)のようなクルマの開発は非常に難しいだろう。このクラスでは熾烈な競争が繰り広げられており、混沌を極めた1980年代のウォール・ストリートのストックブローカーすら大人しく見えるだろう。

このような環境で勝ち抜くためには明確な個性が必要だ。フォルクスワーゲンの多才かつ洗練されたゴルフや、ハンドリングや運動性能が魅力のフォード・フォーカスを見ればわかるのではないだろうか。

以前のマツダ3では、フォードに近い手法でその走りの魅力をアピールしてきた。これもある程度の成功を収めた。

今回われわれがテストした1.8ℓディーゼル仕様4代目モデルも同様の路線を行く。ただし、フォードが苦手とし、フォルクスワーゲンの得意分野であるインテリアのクオリティにも焦点を当てている。

どんな感じ?

内装の質感が向上

ドアを開け、サポート性の優れたシートに座ってみると、内装の仕上げや質感が向上していることがすぐにわかる。

キャビンはミニマルなデザインだが、その操作性を損なうことはない。ダッシュボード中央部に配置された物理ボタンはエアコン関連のみだ。そして快適に動作する8.8インチのインフォテインメントシステムはギアレバー後方のロータリー式ダイヤルで操作する。走行中の操作性は十分だ。

この価格帯にしてはレザーが贅沢に使われており、プラスティックの質感も上等だ。3のキャビンの雰囲気はフォードをはるかに上回り、フォルクスワーゲンに勝るとも劣らない。ただし、後席の空間はやや狭い。

だが、このクルマについてのもっとも良い知らせは、その優れたハンドリングが維持されていることだろう。もちろん完璧ではないが、運転の楽しさに重点が置かれていることは明らかだ。

走りを楽しめる

操作系の重さも適切だ。6速マニュアル・ギアボックスは特に良い出来で、回頭性も良好だ。グリップにも優れ、高速コーナリングでは適度にロールする。コーナー中盤でアクセルを少し抜けばオーバーステア傾向になるが、そのバランスは良い塩梅だ。

ステアリングラックのセッティングはフィードバックや重さの点でフォーカスに一歩譲るが、ゴルフよりははるかに良い。上出来だ。

ただし、乗り心地には若干の難がある。他の2台のライバルたちにはない硬さが感じられるのだ。不快とまではいわないが、少し洗練性に欠けるのではないか。ゴルフやフォーカスがリアにマルチリンク式サスペンションを備えるのに対し、マツダはトーションビーム式を選択したことも理由ではないか。

1.8ℓディーゼルはマツダのエンジンとしてはややスポーティさに欠ける。フルスロットルでは少々レスポンスの遅れが見られる場面もあった。高回転域まで引っ張らなければ静かで、テスト時の燃費もカントリーロードで17.0km/ℓを記録した。高速道路走行ならさらに伸びるだろう。

「買い」か?

ゴルフやフォーカスに勝てるか

マツダ3の魅力は向上した内装の質感とハンドリングだ。多くのひとびとはこの仕上がりと価格に対する標準装備の豊富さに惹かれるだろう。今回試乗したGTスポーツの英国価格は2万6395ポンド(382万円)からだ。参考までに、120psのディーゼルを搭載するフォード・フォーカスSTラインXは2万6410ポンド(382万円)から、フォルクスワーゲン・ゴルフGTは2万4485ポンド(354万円)からとなっている。

ファミリー向けハッチバックのクラスでの成功は容易ではない。今回のマツダ3は多くのライバルたちの鼻を明かすだけの実力を備えているが、フォード・フォーカスやフォルクスワーゲン・ゴルフへの圧勝は難しそうだ。

マツダ3(アクセラ)SKYACTIV-D GTスポーツのスペック

■価格 2万6395ポンド(382万円)
■全長×全幅×全高 ー
■最高速度 200km/h
■0-100km/h加速 10.3秒
■燃費 19.6km/ℓ
■CO2排出量 133g/km
■乾燥重量 1299kg
■パワートレイン 直列4気筒1759cc
■使用燃料 ディーゼル
■最高出力 116ps/4000rpm
■最大トルク 27.5kg-m/1600-2600rpm
■ギアボックス 6速マニュアル

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