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ニューウェイが古巣ウイリアムズに戻らなかった理由。「逆効果になっていたかも」とボウルズ代表

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ニューウェイが古巣ウイリアムズに戻らなかった理由。「逆効果になっていたかも」とボウルズ代表

 エイドリアン・ニューウェイ獲得を逃したチームは、アストンマーティンの新テクニカルパートナーとなった引く手数多の彼との交渉が失敗した理由を明らかにし始めている。

 フェラーリのフレデリック・バスール代表は、「ニューウェイが望んだものを与える」立場には決してなかったと説明し、さらに、「チームが誰かの個人プロジェクトに適合しなければならないのではなく、個人がチームのプロジェクトの一部にならなければならない」と付け加えた。

合意された発表スケジュールを遵守するよう細心の注意が払われたニューウェイの契約。現在はすでにガーデニング休暇中

 そして、ウイリアムズのチーム代表ジェームズ・ボウルズはドイツの雑誌『Auto Motor und Sport』のインタビューにて、伝説のエンジニアが1990年半ばから1996年末まで所属していたウイリアムズに戻らなかった理由について、「我々はエイドリアンのような人物を受け入れる準備ができていなかった」と自身の見解を述べた。

 ボウルズが今シーズン半ばにニューウェイと「何度かの雑談」をしていたことを公に認めたとき、多くの人々はボウルズがチームの知名度を上げようとしているだけだと信じていた。

 しかし、同じことがカルロス・サインツとの交渉でも言われていた。サインツは今年の終わりからアウディかアルピーヌに移籍する可能性がかなり高いと見られていたが、実際にはウイリアムズと契約した。そのため、ボウルズには自身の計画を提示して、高い評価を受けているドライバーにチームに加わるよう納得させる力があると言えるのだろう。

 しかし、ニューウェイを獲得するためには、ウイリアムズがさらに強力な体制を整える必要があったとボウルズは考えている。

「ウイリアムズはエイドリアンのような人物を受け入れる準備ができていなかった。彼のような能力を持つ人材に適切な環境を提供できるまでには、まだやるべきことがたくさんある」

「(もし加入していたとしたら)エイドリアンの才能は我々のチームを圧倒し、逆効果になっていたかもしれない。彼は結局フラストレーションを募らせることになったただろうし、私はひとりの人間に依存するインフラを構築したくないとも思う」

 同時にフェラーリは、ニューウェイはチームの技術面の運営に関する絶対的な管理と独立性を希望した上に、彼の金銭面の要求も法外だったと考えていることをほのめかしていた。しかし最後にボウルズは、チームがニューウェイを獲得できなかった主な理由は金銭ではないと断言している。

「お金とはまったく関係のない話だ。最後には入札合戦のようになっていたのだが、我々はそれに参加したくなかった。私は、我々のプロジェクトを信じてくれる人たちをチームに迎えたいと思うし、エイドリアンがチームに戻ってくるのには時期尚早だったのだ」

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みんなのコメント

1件
  • dor********
    何が悲しくてウイリアムズなんだか草生、競技の規則に縛られたグラウンド・エフェクト・カーに飽き飽きしていたエイドリアンを釣れる餌を用意出来るのはアストンマーティンF1のオーナーであるローレンス・ストロールくらい、レッドブルRB17を凌ぐマシンをウチで作れ!合間で良いからF1の面倒見てくれホンダも居るぞ?って甘い囁きでオッケー
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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