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緊急デビューで7位入賞。F1トップドライバーたちがベアマンを称賛「驚異的な仕事をした」とハミルトン

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緊急デビューで7位入賞。F1トップドライバーたちがベアマンを称賛「驚異的な仕事をした」とハミルトン

 虫垂炎のため第2戦サウジアラビアGPを欠場することになったカルロス・サインツ(フェラーリ)の代役として、センセーショナルなF1デビューを飾ったオリバー・ベアマンは、ファンが選ぶ“ドライバー・オブ・ザ・デイ”を受賞した。だが、彼のキャリアの将来にとって重要なことは、チーム代表からトップドライバーまで、パドックでもっとも辛口な人々に感銘を与えたことだ。

 7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)は、レースの終わりにベアマンがパルクフェルメに到着するのを待って敬意を表し、彼が『フェラーリSF-24』から降りるのをサポートした。また、ジョージ・ラッセル(メルセデス)ら他のメンバーも、仕事をやり終えたティーンエイジャーを祝福するために彼を探していたという事実は、F1パドックの仲間たちにどれほどの印象を与えたかということを示している証左だろう。

ハースF1小松代表もベアマンの走りを称賛「来年のチャンスにふさわしい」と認めるも起用には慎重な姿勢

 1日限りのチームメイトだったシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、ファンの投票が公正なものだったことを認め、「オリー(オリバー・ベアマンの愛称)は完全にそれにふさわしい。彼は(デビューセッションとなった)FP3からすでに素晴らしい仕事をしていた」とルクレール。

「予選でもすぐにペースを出していた。彼の仕事は素晴らしく、あとほんの少しのところでQ3進出は逃したけれど、レースでは信じられないほど素晴らしかった。初めてのマシンでFP3しか走れなかったのに、F1での初めてのレースを7位で終えるなんて、本当に印象的だ」

 彼はベアマンがつねにグリッドにいる存在になるのにそう長くは掛からないだろうと予測し、18歳のイギリス人に対する称賛を抑えることをしなかった。「彼は自分の能力をパドック全体に示したと思う。そして、あのようなパフォーマンスの後で、彼がF1パドックにずっといるのを見るようになるのは時間の問題だと思う」

 3度の世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、簡単には感心しない質だが、イギリスのチェルムスフォード出身の若手ドライバーを称賛した。ベアマンが公式グランプリデビューを果たした経緯を鑑み、フェルスタッペンは疑いの余地なく次のように語った。

「このようなコースに飛び込むのは本当に難しい。そして、彼が成し遂げたことは、とても、とても印象的だったと思う」

 ベアマンを注視していたフェルスタッペンは次のように説明した。「FP3での彼の最初の数ラップを見ていた。そうすればマシンのなかで落ち着いているかどうかを判断できるからだ。そして2周目、3周目には、僕からすると『これは力強いスタートだ。見ていて楽しい』という感じだった。だから、残りの部分は驚きではなかったけれど、彼が非常にうまくやったことは明らかだ」

■メルセデスF1のボスが熱視線

 40歳が目前に迫るベテランのハミルトンも感銘を受け、次のように語った。「フェラーリはとても強く、スピードの点では(メルセデスと)もっとも近いマシンだった。だが、彼がデビューしたときの状況を考えなければならない」

「自分のカテゴリー(併催のFIA F2)から抜け出してトップチームのフェラーリに直行し、ロングランなどをせずにすぐにフリー走行に出なければならないんだ。彼は今日も今週末も驚異的な仕事をしたよ。そのことは、彼がどれだけの才能を持っているかを示している」

 ハミルトンが離脱する2025年に向け、トト・ウォルフがさらに若いアンドレア・キミ・アントネッリをラッセルと組ませようと真剣に検討していることを考慮すると、彼がベアマンについて語らずにはいられなかったことを聞くのは興味深いことだ。ウォルフはベアマンのF1デビューに大いに注目していたことは明らかだった。

「彼は昨年のFIA F2ですでに優れたドライバーのひとりだった。この若い世代のパフォーマンスレベルが非常に高いことが分かる」と語ったウォルフ。彼は続けてこう指摘した。「彼らは8歳でカートに乗り始め、150日間のテストを行いランクを上げて真のプロフェッショナルに成長していく。ゴーカートからジュニアフォーミュラまで、ますます競争が激しくなっており、そこでトップに躍り出たドライバーたちはF1で大きな成功を収めるための完璧な能力を持っているだろう」

「ベアマンもそうだ。彼は深みに投げ込まれたが、見事にパフォーマンスを発揮した。彼のレースの最後の3分の1は圧巻だった」

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