クロスオーバーに影響を受けた2代目
欧州市場では、MPVと呼ばれるワンボックスカーは不調気味。ファミリーカーの主軸は、SUVやクロスオーバーへシフトしている。車内空間や実用性では多少劣り、価格も割高ながら、ユーザーが欲しいと思える要素を巧みにカバーしているためだろう。
【画像】モデルチェンジ 新型2シリーズ・アクティブツアラーを写真でじっくり 競合モデルも 全102枚
実際、シトロエンC4 スペースツアラーやルノー・グランセニックといったモデルは、英国市場ではもはや販売されていない。しかし、BMWはアクティブツアラーを2代目へ進化させた。実は、根強い支持を集めているのだ。
初代アクティブツアラーが登場したのは2015年。それ以来、英国だけを見ても4万台という数を売りさばいている。その人気を維持するべく、BMWがクロスオーバーから影響を受けたと表現する、モデルチェンジが実施された。
同社初となる前輪駆動モデルとして登場した、2シリーズの派生モデルだった初代アクティブツアラー。最新型でも前輪駆動用のFAARプラットフォームを採用し、F40型1シリーズとの関係性も強い。
ボディのシルエットは、MPVとして典型的なワンボックス・スタイル。可能な限り車内空間が大きく取られている。またこのプラットフォームのおかげで、従来的な内燃エンジンだけでなく、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)にも対応している。
マイルドHVのほかにPHEVも登場予定
英国市場へ導入される2シリーズ・アクティブツアラーのグレードは、ディーゼルターボの218dのほかに、マイルドハイブリッド・ガソリンターボの220iと223i。トリムグレードは、スポーツとラグジュアリー、Mスポーツという3種類の展開となる。
225xeと330xeを名乗る2種類のPHEVも、2022年中には投入される予定。14.2kWhの駆動用バッテリーから、最長90kmを駆動用モーターだけで走行できるという。今回試乗したクルマは、223iのMスポーツだ。
BMWはクロスオーバーの影響、という言葉を2代目へ用いているが、実際の見た目からはわかりにくいと思う。観察すると、X2やX3といったモデルへ通じるスタイリング要素は見て取れるが、樹脂製のフェンダーアーチやアンダーガードなどは備わらない。
ボディサイズはひと回り大きくなり、現行の1シリーズと比べて67mm長く、25mm広くなった。全長は4386mmで、全幅は1824mm、全高は1576mmある。
アクティブツアラーには、BMW最新の運転支援システムが標準装備。英国価格は3万625ポンド(約475万円)からに設定された。PHEVでは、1万ポンド(約155万円)前後高くなるようだ。
さて、車内空間が優先されるファミリーカーとして、まずはインテリアから確認していこう。ハッチバックやクロスオーバーではなく、ワンボックスのMPVを選ぶ理由は、その実用性の余裕にあるといえる。
明るく開放的な車内に充実した装備
着座位置は、同クラスのSUVと比べれば低いものの、ほかの2シリーズよりは高い。グラスエリアは広く、視界は前後左右で良好。たくさんの光が差し込んできて、とても明るく開放的な空間が作られている。
インテリアデザインに目新しいと感じる部分はないが、全長や全幅がほぼ同じ1シリーズより車内は遥かに広い。リアシート側は、頭上も膝まわりも余裕たっぷり。40:20:40の分割でスライドが可能だから、荷物や体型に応じて空間を調整できる点もプラスだ。
前後シートの周辺には、小物入れもふんだんに用意されている。上下2段にわかれた大きなセンターコンソールの下側には、カップホルダーとスマートフォンのワイヤレス充電機能が備わる。
上側には、ゆったりとしたアームレストの前方に、シフトセレクターが配される。インフォテインメント・システムのiドライブ用コントローラーも一緒に並ぶ。
荷室容量は、リアシートに人が座れる状態で、目一杯後ろにスライドさせて406L。折りたためば、1455Lへ拡大できる。荷室のフロア下にも、便利な収納空間がある。
なお、アクティブツアラーがベースとするFAARアーキテクチャは、ハイブリッド用バッテリーをホイールベース内に収容する。PHEVを選んでも、乗員や荷室の空間には影響がないという。
この続きは後編にて。
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