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トヨタ「ヴェルファイア」のオラオラ顔 対抗した三菱新型「デリカD:5」とは何が違うのか

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トヨタ「ヴェルファイア」のオラオラ顔 対抗した三菱新型「デリカD:5」とは何が違うのか

■「ヴェルファイア」と新型「デリカD:5」はどっちがオラオラ?

 人気のミニバン市場において、トヨタの「アルファード/ヴェルファイア(通称アルヴェル)」は高い人気を誇ります。その人気に対抗すべく、三菱の「デリカD:5」は2018年11月にビッグマイナーチェンジを行い、フェイスデザインを大幅に変更してきたのです。

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 とくに、「ヴェルファイア」は、その攻めたフェイスデザインが印象的です。今回は、三菱の新型「デリカD:5」との比較をしていきます。

 現行モデルの「ヴェルファイア」は、2017年12月には姉妹車アルファードとともにマイナーチェンジされ、先進安全装備やエクステリアデザイン、燃費面の改善、ボディカラー変更などの改良を実施しています。

 エクステリアは、ダイナミックさを表現した専用バンパーや内装を採用したエアロボディ仕様とモダンなデザインの標準ボディが設定され、グレードによって駆動方式(2WD/4ED)や乗車人数(7人/8人)が異なる点です。

 パワートレインは、ハイブリッド仕様(2.5リッターガソリンエンジン+フロントリアの2モーター)とガソリン仕様(2.5リッターガソリンエンジン/3.5リッターガソリンエンジン)のラインナップを展開。

 一方、三菱の「デリカD:5」は、標準車となる「デリカD:5」とプレミアム感漂う外観の派生車「デリカD:5 アーバンギア」という2つのタイプが存在。

 パワートレインは、2.2リッターディーゼルエンジンに新開発8速ATを組合せた仕様のみの展開となり、従来設定されていたガソリンエンジンモデルは旧型車のラインナップとして販売を継続しています。

 新型「デリカD:5」の開発陣は、デザインを大幅に変更した理由について、次のように説明します。

「『デリカ』は、ミニバンとSUVの良さを兼ね備えた唯一無二という独自のポジションを築いていますが、アウトドア色が強くユーザーを限定しているという一面もありました。ミニバン市場のユーザーでは、“高級感・オシャレ感・洗練性”を求める声も多かったために、派生車の『アーバンギア』というモデルも展開しています。

 既存のアウトドアやアクティビティを好むユーザーには標準車の「デリカ」を。都会的な佇まいやスタイルを好むユーザーには、派生車「アーバンギア」をおすすめします」

■細かなスペックや機能ではどこが違う?

 ボディサイズでは、国内でもっとも大きなボディサイズのミニバンに分類される「ヴェルファイア」。全長4935mm×全幅1850mm×全高1950mm、車両重量は1920kgから2240kgです。

 対して、「デリカD:5」は、全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mm、車両重量は1930kgから1960kgとなり、「ヴェルファイア」に比べて一回り小さくなります。

 価格面(消費税込み)では、「ヴェルファイア」は、標準ボディにおいて「X・ガソリン仕様(337万6080円)」から「HYBRID Executive Lounge・ハイブリッド仕様(735万2640円)」。エアロボディでは、「Z・ガソリン仕様(371万4120円)」から「HYBRID Executive Lounge Z・ハイブリッド仕様(750万2760円)」です。

 一方、「デリカD:5」は、従来デザインのガソリン車において「M-Limited package・2WD(244万9440円)」から「G-Limited package・4WD(321万8400円)」。

 フェイスデザインが変更となったディーゼル車(標準仕様)で、「M(384万2640円)」から「P(421万6320円)」。同じくディーゼル車(派生仕様)では、「G(406万7280円)」から「G-Power Package(420万7680円)」となっています。

 乗り味や使い勝手においては、両車のコンセプトが必ずしも同じでないほか、グレードによって装備差も大きいために単純な比較はできません。しかし、「ヴェルファイア」は乗った瞬間から重厚感に包まれ、市街地や郊外などどの場面でも運転に余裕が持てる雰囲気を醸し出しています。

 対して、「デリカD:5」はフェイスが「ヴェルファイア」のようなデザインになったとはいえ、山道や悪路での走破性は従来モデルよりも向上していることもあり、オールラウンドミニバンというポジションは揺るぎないものです。

 現行の「デリカD:5」は、2007年に登場してから早12年経ちますが、販売台数においては月間約1000台という数字を誇るなど、ライバル車の進化が目立つ中でも検討しています。

 デリカオーナーからは、新しくなったフェイスデザインに対して賛否両論が出ましたが、ミニバン市場での立ち位置は変わっていないため、デザインに慣れてしまえば買いかもしれません。

 同時に「ヴェルファイア」も改良を重ね、ミニバンタイプでの販売台数上位に位置し続けています。デザインコンセプトが似た者同士になりましたが、両者は独自の路線で人気のミニバン市場を戦っているのです。 【了】

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