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車の「ドアバイザー」なぜ減少? 健康意識の変化が新車装備に影響を与える理由とは

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車の「ドアバイザー」なぜ減少? 健康意識の変化が新車装備に影響を与える理由とは

■ドアバイザーが減少した「クルマの進化」以外の理由とは

 クルマの外装につけられる装備のなかに「ドアバイザー」というものがあります。オプション装備なので、装着されているクルマとそうでないクルマがありますが、近年は装着率が減少傾向にあるといいます。いったい、なぜ変化し始めたのでしょうか。

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 ドアバイザーは、雨天時に車内の換気をしやすくすることを目的とした装備で、クルマの窓枠の上部を覆うように装着されます。雨が降っている時に窓を開けても、ドアバイザーが車内への雨の浸入を防ぐという仕組みです。

 デメリットとしては、高速走行時に風切り音が大きくなる原因となることや、クルマ本来のデザインから離れた外見になってしまうことが挙げられます。見た目について、ユーザーのなかからは「ダサい」という声が聞かれることもあります。

 ユーザーがドアバイザーを装着する理由について、ホンダの販売店スタッフは次のように話します。

「ドアバイザーは新車の付属品という形で、ディーラーオプションではありますが、フロアマットなどと一緒におすすめしています。

 また、装着されるお客さまは、お子さんがいる家庭で、(あらゆるときも)車内の換気をおこないたいといった目的で付けられる人が多いです」

 しかし、近年はドアバイザーの装着率に変化が生じ始めました。ホンダの純正用品を手掛けるホンダアクセスは、次のように話します。

「ドアバイザー装着率の推移に関して、具体的な数字ではありませんが、2010年から2017年の変化は約6%減です。

 昔は車内でたばこを吸われる人も多く、ほとんどのクルマに装着されていましたが、ドアバイザーは機能性の商品であることから、(喫煙者の減少により)最近では減ってきている傾向にあります」

 また、輸入車の販売店スタッフは、「最近のクルマは換気機能が良くなっているということもドアバイザーを装着しない理由ではないかと思います」と話しています。

 減少した理由には、タバコ離れというユーザー側の変化と、エアコンの性能向上というクルマ側の変化、というふたつの側面があるようです。

■「ドアバイザー」の装着率は国産車/輸入車でも変化が

 一方、ドアバイザーの装着率が元々低いジャンルのクルマに、輸入車があります。

 前出の輸入車販売店スタッフは、輸入車に装着されるドアバイザーについて次のように話します。

「ドアバイザーについて、お客さまの希望がなければ、積極的におすすめすることはありません。これまで装着していた人や、たばこを吸う事を知っている人であれば、おすすめしています。参考値ではありますが、装着率は2018年のある期間では約2割となりました。

 理由としては、とくに輸入車はボディデザインを楽しまれる人が多く、そこにドアバイザーを装着する必要はないとされる方が多いからだと思われます。ドアバイザーを“かっこわるい”“古い”と感じる人も、なかにはいるようです」

※ ※ ※

 外装デザインに少なからず影響を与えるドアバイザー。

 しかし、メーカー側も見た目に関する課題は認識していて、開発の際には改善がおこなわれているようです。

 前出のホンダアクセスの担当者は、「昔は、ぼこっと膨らむような造りでしたが、最近は出来るだけ平らで、装着していてもスッキリした見た目になっています」と話します。

 クルマの空調性能の進化や、喫煙者の減少など、ドアバイザーにとっては逆境ともいえる時代ですが、いまなおドアバイザー自体の進化もおこなわれているようです。

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