メルセデス・ベンツ日本は、2019年6月6日にマルチパーパス・コンパクトで3代目となる新型Bクラスを発表し、受注を開始した。デリバリーは、ガソリンエンジン・モデルの「B 180」は7月頃、ディーゼルモデルの「B 200 d」は 10月頃を予定しているという。
モデル概要
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7年目にモデルチェンジされた新型Bクラス(W247)は、2018年10月のパリ・モーターショーでワールドプレミアされている。
新型Bクラスは、先代モデルの広い室内空間と使い勝手の良いユーティリティという特長をキープしながら、よりスポーティ、よりラグジュアリーなエクステリア・デザインを採用している。デザインは新しいメルセデス・ベンツのトレンドで、逆スラント・ノーズ、ラインやエッジを抑えた輪郭を採用する。
上下方向に細いヘッドライトデザイン、低く構えた姿勢のフロントエンド、ボンネットからAピラーとウインドスクリーンへのダイナミックな流れ、ボディの たくましいショルダーなどによりスポーティさを強調。ボディサイズは全長4419mm、全幅1796mm、全高1562mm、ホイールベース2729mmで、プラットフォームはAクラスと共通だ。
インテリアデザインとユーティリティ
インテリアはAクラスのデザインを踏襲し、モダンでアバンギャルドにまとめられている。ワイドスクリーン・ディスプレイがダッシュボードの上部に置かれ、横方向のワイドさを強調するデザインとなっている。また、新型 Bクラスは、ダッシュボードの中央部と助手席前部の一部が切り取られているように凹んでいるデザインとなっている点が特長で、室内空間の広さを強調する印象を与える。
またBクラスの特長である広い室内空間とユーティリティに追求。新型Bクラスは、先代モデルでも定評のあった大人4人が 快適に過ごすことができる広い室内空間をさらに拡大。前席の室内幅は1456mmと+33mm、フロントのヘッドルームも1052mmと+5mm拡大されている。リヤシートのバックレストは4:2:4分割可倒式を新採用している。
もちろん、Aクラスと同様に「ハイ!メルセデス」で起動する自然対話型の新しいマルチメディア・システム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」や、Sクラス同等の最新の安全運転支援システムをオプション設定するなど、装備を充実させている。
パワートレーン
ラインアップは、1.4L・直列4気筒ターボエンジンに7G-DCTを組み合わせた「B180」と、2.0L・直列4気筒ターボのクリーン・ディーゼルエンジンに8G-DCTを組み合わせた、「B200d」となっている。1.4Lエンジン(M282型)はルノーとの共同開発エンジンで、136ps/200Nmを発生する。
2.0L・直列4気筒クリーンディーゼル・ターボエンジン(OM654q)は、150ps/320Nmを発生。このディーゼルエンジンも、Aクラスと共通だ。軽量・コンパクトさを重視して設計され、シリンダーはナノスライド・コーティングされたライナーレス構造、ピストンは最新のスチール製で、軽量さと高耐久性を両立させている。燃料噴射はピエゾインジェクターを使用し、最大圧力2050bar。また、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載しており、後処理を行なう前の段階で窒素酸化物を低減。
また排出ガスの浄化システムは、酸化触媒へ送られた後、尿素水が添加され、下流のsDPF(DPF with SCR Coating : 選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行なった後、SCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を行なう。その後、余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を装備し、運転状況が急激に変化した場合でもアンモニアが大気中に放出されることを防ぐシステムとしている。その結果、常に十分な量の尿素水を噴霧することが可能となり、窒素酸化物の処理能力を高めている。
メルセデス・ベンツ Bクラス 諸元表
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