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登場から40年 W123“ミディアムクラス”を振り返る

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登場から40年 W123“ミディアムクラス”を振り返る

メルセデス・ベンツの中核を担う「Eクラス」。メルセデスの定番モデルとして絶大な人気と信頼を得るキカッケを作ったのは、1976年に発売されたW123型であり、またその後継のW124型だ。

「ミディアムクラス」と呼ばれた定番メルセデスの礎を築いたW123は、デザインと技術面においてその後のモデルに大きな影響を与える。たとえばヘッドライトの形状はそれまでは縦型が主流だったのがこのモデルから横型に変更されている。ラジエターグリルを横型ヘッドライトで挟み込むデザインは、Sクラス(W116型)やSLクラス(R107/C107)から受け継いだもの。サスペンションも、Sクラス譲りの先進的なダブルウイッシュボーン式をフロントに採用していた。

安全面については、エアバッグを1982年に初採用。また万一の衝突に備えてキャビンを強固につくり、それを衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンで取り囲むというコンセプトも、このモデルからすでに取り入れられていた。

ボディバリエーションについては、1976年に最初にセダンが登場し、その翌年に初となるステーションワゴンや、クーペ、リムジンが追加された。ステーションワゴンは当時は「TE」と呼ばれたが、その“T”はTransportationの頭文字を取ったものだった。

W123のセダンは、1976年から1985年11月まで製造が続けられた。後継のW124登場後も最初の10ヶ月はW123が併売され、ステーションワゴンのほうは1986年1月まで生産された。W123の生産台数はシリーズ全体で累計270万台に達し、後にEクラスへと至るミディアム・メルセデス人気を世界に広めた。

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