TEAM MUGENを運営する株式会社M-TECが2021シーズンのモータースポーツ活動概要を発表。スーパーGT、スーパーフォーミュラに関しては新体制で臨むことが明らかとなった。
2020年はスーパーGT第4戦もてぎで3位表彰台を獲得したほか、スーパーフォーミュラでは第4戦オートポリスで野尻智紀がポール・トゥ・ウィンを達成する活躍を見せたが、両カテゴリーともチャンピオン獲得とはならなかった。
■ARTAが2021シーズンの体制を発表、鈴木亜久里総監督「今年は強いARTAでいく!」
1月15日にプレスリリースを配信したM-TEC。昨年と同様に「速い」「強い」「格好いい」という3つのテーマを掲げ、トップカテゴリーからユーザー参加型モータースポーツなど幅広い分野で、積極的にモータースポーツ活動を行なっていくという。
昨年までは元F1ドライバーの中野信治氏がチーム監督を務めていたが退任。2021年は田中祥克氏が両カテゴリーの監督を務めることとなった。
スーパーGTは昨年に引き続き、TEAM RedBull MUGENとして参戦。ドライバーは参戦2年目となる笹原右京に加えて、昨年はGT300クラスで活躍した大湯都史樹が加入することとなった。これまではベテランと若手がコンビを組むケースが多く見られたホンダ陣営だが、今回は比較的珍しい若手同士のコンビ。どういったパフォーマンスを見せるのか、目が離せない。
この新しいドライバー体制に田中監督は、オンラインで開催されたホンダのモータースポーツ体制発表で「ふたりのドライバーとも若くてとても勢いがあります。昨年の彼らのスーパーGTでの活躍は皆さんもご存知だと思いますし、スーパーフォーミュラでも素晴らしい走りと活躍を見せてくれたふたりです。このふたりで今シーズンのスーパーGTを戦うのが非常に楽しみです」と語り、大きな期待を寄せているようだ。
また笹原は「2021シーズンはチームとしてはまず優勝、ポールポジションの獲得、そして最終的にはチャンピオン獲得を目指して頑張っていきます。コロナ禍で大変な状況ですが、収束した際には是非サーキットに足を運んでいただいて、TEAM RedBull MUGEN、そしてホンダ全体を応援していただけると嬉しいです」とコメント。新加入となる大湯は「今年はGT500に参戦させていただけることになり、とても楽しみなシーズンです。このチームでチャンピオンを獲得できるように精一杯頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いします」と意気込みを語った。
スーパーフォーミュラに関しては引き続き2台体制でのエントリーを予定している。16号車は昨年の最終戦までチャンピオン争いを繰り広げる活躍を見せた野尻を継続起用することは明らかにされたが、15号車についてはドライバー未定の状態となっている。
野尻もオンラインでの体制発表でコメントを発表。「昨年は惜しくもチャンピオンに手が届きませんでしたが、それも僕自身の今の力だと思っています。今シーズンもチャンピオンを目指して頑張りますので、応援をよろしくお願いします」と、昨年のリベンジを果たすべく気合十分という様子だった。
またM-TECは、ホンダとの共同プロジェクトのもと、スーパーGTやスーパーフォーミュラに対してのエンジンの供給やメンテナンス、サーキットサービスなども引き続き行なっていく。
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