■アメリカ仕様と日本仕様の新型アウトバックはどう違う?
スバルのフラッグシップ「レガシィ アウトバック」が7年ぶりにフルモデルチェンジを果たし、2021年10月7日に国内仕様の新型モデルが発表されました。
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アウトバックは1995年に登場された2代目「レガシィツーリングワゴン」の派生モデルとして登場。当初、国内仕様は「グランドワゴン」を名乗っていましたが、その後2代目で「ランカスター」、3代目から「アウトバック」として設定され、新型となる6代目へと続いています。
ステーションワゴンをベースに車高を上げたクロスオーバーSUVの先駆けとしてグローバルで多くのファンが存在するアウトバックは、アメリカを中心に販売台数を伸ばし、いまではスバルを支える主力モデルへと成長しました。
今回日本仕様が発表された6代目は、2019年にすでに北米でデビューしています。日本への導入が2年遅れたのは、どのような理由があったのでしょうか。
新型アウトバックの開発責任者である村田誠氏は次のように説明します。
「世界最高のアウトバックを提供したいという思いもあり、日本のお客さまのニーズに合わせて、日本市場専用設定の環境対応エンジンや、高度運転支援システム『アイサイトX』を装備して発売することにこだわり、その開発に時間をいただきました」
アメリカとは異なる日本専用の仕様としたことが2年遅れた理由ということですが、両車でまず異なるのは搭載されるエンジンのラインナップです。
アメリカで販売されるアウトバックは2.5リッター水平対向4気筒エンジンと2.4リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。一方、日本仕様は2020年にフルモデルチェンジした「レヴォーグ」と同じ1.8リッター水平対向4気筒エンジンを搭載します。
この1.8リッターターボエンジン(177馬力/300Nm)は日常での使いやすさを重視し、低回転から300Nmの高トルクを発生。小排気量化で燃費を向上するなど、パワーと環境性能を高い次元で両立するという特徴があり、ストップ&ゴーや渋滞が多い日本で扱いやすいエンジンだといえます。
また、日本とアメリカではグレード体系も違い、日本ではプレミアムな質感が特徴の「リミテッド EX」とアウトドア志向の「X-BREAK EX」というシンプルな2グレードですが、アメリカは仕様やエンジンの組合せで8グレードを取り揃えています。
なかでも、アメリカ仕様で注目される「ウィルダネス」は、ラギッドなデザインや本格的なオフロード性能を持つグレードで、ユーザーから要望を受けてアメリカ専用として開発されました。
日本のユーザーからも導入してほしいという声がたくさん届いているとスバルはいいますが、いまのところ日本での発売は予定されていません。
■安全装備は日本仕様のほうが進んでいる
安全面においては、「新世代アイサイト」のみならず、日本仕様では3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX」が全車標準装備されます(アメリカ仕様は非搭載)。
なかでもアイサイトXは、一定の条件を満たした自動車専用道路において、安心で快適な運転を支援する仕組みです。
「渋滞時ハンズオフアシスト」や「渋滞時発進アシスト」「カーブ前速度制御」「料金所前速度制御」「アクティブレーンチェンジアシスト」「ドライバー異常時対応システム」などを備えるなど、最高峰の安全性を実現しているといえます。
さらに、アメリカと日本のアウトバックは、ターゲットとなるユーザー層も異なるようです。
アメリカでは、歴代アウトバックを乗り継いでいる人が多く、子育てが終わったシニア層(60代から70代)を中心に支持されているといいます。
一方日本ではもう少し若い40代から50代をターゲットとし、高機能なアウトドアツールと上質なくつろぎ空間を融合した唯一無二のクロスオーバーSUVという位置づけとなります。
また、アメリカをはじめ、海外ではアウトバックという車名となっていますが、日本では「レガシィ アウトバック」と「レガシィ」の冠を残しています。
これについて村田氏は、「国内ではレガシィの認知度が高く、さらにスバルのなかでもレガシィはレジェンド的な存在。その点を大切にしており、新型アウトバックでもレガシィを残していきたかった」と説明します。
1989年に登場した初代レガシィは、セダンとツーリングワゴンをラインナップ。前述のように、2代目からはクロスオーバーモデルのアウトバックも追加され、スバルの中心車種として世代を重ねてきました。
その一方、ツーリングワゴンは5代目をもって終了して2014年にレヴォーグへ引き継がれ、セダンの「B4」は2020年6月に日本での販売を終了。
アメリカでは、2019年にフルモデルチェンジしたアウトバックとともにセダンの新型モデルも登場していますが、セダン需要の低迷から日本導入は見送られています。
レガシィの名を冠するモデルはアウトバックのみとなりましたが、スバルが大事に育ててきたそのDNAはしっかりと継承されているようです。
なお、レガシィは北米のニーズによりボディが大型化したことから、日本の道路事情にマッチしたレヴォーグが誕生することになったわけですが、新型アウトバックは従来モデルからボディサイズが大きくなっています。
新型は全長4870mm×全幅1875mm×全高1670mmと、従来モデルから全長は50mm、全幅は25mm、全高は10mmそれぞれ拡大。
室内の前後長も伸ばし、より快適な室内とより広い後席の前のスペースを実現するとともに、荷室も奥行きと幅を広げてスバル最大級の広さを確保してゆとりある空間としました。
一方、最小回転半径(5.5m)やミラーtoミラーの寸法は従来モデルから変えず、取り回しの良さはキープするなど、日本市場に対して配慮がなされています。
スバルの「0次安全」という面においても見切りの良さにも新型アウトバックはこだわっており、従来モデルのユーザーに加え、新たに乗る人にも運転しやすいクルマに仕上がっているようです。
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みんなのコメント
前回はレヴォーグにツーリングアシストがついたのに
アウトバックには先代アイサイトが搭載されていたので
今回は米国仕様が先代アイサイトでどうなるものだろうかと思っていたら
最新版アイサイトが搭載されて良かったです。
初回ロットではなく海外のベータ版でテストされた車体なので安定してくれると嬉しいです。