MotoGP第17戦オーストラリアGPのプラクティスで、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はトップ10以内のタイムを出すまでに時間がかかったが、本人的には全く心配していなかったという。
ランキング首位のホルヘ・マルティン(プラマック)を10ポイント差で追いかけているバニャイヤ。オーストラリアGPはFP1が悪天候による中止となり、週末最初の走行がいきなり予選のグループ分けを決めるプラクティスということになった。
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そのプラクティスで、バニャイヤはしばらくの間タイムを記録せず、予選Q2直接進出となるトップ10以内に食い込めていなかった。また一度トップ10に入ったかと思えば、2度トップ10圏外に落ちることも経験した。
最終的に5番手でしっかりQ2へ進んだものの、こうした推移は外部から見ると少し心配な状況にも思えるものだ。
ただバニャイヤによると、全く心配は無かったという。
「最初、バイクに少し問題があって乗り換え無くちゃいけなかったんだ。でもその後は全部上手くいった。バイクで何をすべきかもすぐに理解できたよ」
バニャイヤはそう語っている。
「僕が問題を抱えていたとき、ホルヘが(プラクティス序盤に)クラッシュしているのを見たよ。それで『OK、もし僕が雨のせいでQ2を逃したのなら、彼も同じになるだろう』と思っていた。とても落ち着いたセッションだったね」
またバニャイヤは最後のラップについて、途中でロレンソ・サヴァドーリ(トラックハウス)の転倒によるイエローフラッグが出たため、もう1周ベストを尽くせなかったという。そのため、現状のベストタイムが出せたわけではないとも示唆している。
「問題を感じたことはなかったし、(Q2を逃すと)感じたこともなかった」
「コースに出るたびに改善していた。ユーズドのソフトで出ていったときも、すごく良かったよ。その後新品ソフトを使った時は、不運にも黄旗に阻まれてしまった」
「1周目はかなり速かったけど、普通ここでは2周目により改善が見込まれるからね」
「とはいえ、トップ10に入るには十分だったし満足しているよ! 明日に向けて、何をすべきかは既に分かっている」
なおバニャイヤは比較的タイムを縮めるのに時間がかかった理由には、最新型のGP24のセッティングを詰める必要があるという点も関わっていると語る。
「2023年と同じセッティングでスタートしたんだけど、GP24はトラクションが少なく、フロントにより荷重がかかっているんだ。だから僕らはバランスを少し変更する必要があった」
「今日そうやって実行できたのは良かった。でもやるのは大変だったし、理想的にはもっと時間の欲しいステップだったね」
また今年はフィリップアイランドの路面が再舗装されていてるが、バニャイヤはこの新路面をポジティブに受け止めている。
「今日の午後(プラクティス)は、フィリップアイランドで僕の経験したベストコンディションだったかもしれない。晴れていて、風もなく、そしてグリップはとても良かった」
「新しい路面はすごくいいよ。バンプ以外はね!」
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