ベントレー、「フライングスパー」の次期モデルを11日（火）公開へ

英ベントレーは、ラグジュアリー4ドアセダン「フライングスパー」の次期モデルを、6月11日の英国時間11時（日本時間同日19時）に世界初披露すると発表した。

3代目となる新型フライングスパーについては、これまでにデザインの一部が公開されているが、今回アンベールの期日とともに、採用される技術の一端が明らかになった。

発表資料によれば、新型はベントレーとして初めて電動4輪操舵システムを搭載。高速域では後輪を前輪と同位相に操舵することで、追い越しやレーンチェンジの際の挙動を安定化させる。明確にはされていないが、ロースピード時の利便性も両立させたというから、低速域では後輪を前輪と逆位相に操舵することで最小回転半径を小さくしているとみられる。

また、先代と同様3代目の駆動方式はAWDで、今回から初めて通常は駆動力の100％を後輪へ伝えるようになった。これによってクラシックなスポーツセダンにふさわしいハンドリングを実現する一方、スリップを感知すると即座に前輪へもパワーを配分し、最大限のトラクションを確保する。

さらに、「コンチネンタルGT」や「ベンテイガ」が搭載する電動アクティブロールコントロール「ベントレー・ダイナミックライド」もフライングスパーとして初採用。コーナリングフォースを制御しながらボディロールも抑制し、ハンドリングと快適な乗り心地という二律背反した性能を両立したとする。

ベントレーはファンに向け高速走行テストの模様を収めた動画もYouTubeにアップしており、エグゾーストも高らかにコーナーを駆け抜けていくプロトタイプの走りが確認できる。その迫力は真のスポーツカーのように勇ましく、新型フライングスパーがテクノロジーとクラフトマンシップを融合した豪奢なグランドツーリングセダンに仕上がっていることを想像させる。

全貌公開までの間、新情報は「www.NewFlyingSpur.com」で発表されるとのことだから、ファンは要チェックだ。