ホリデーバギー型? それとキューベルワーゲン型??
●レジャービークル感は満点
さすがは自由の国! おかしなカスタムバギーが大量発生【2010ボンネビルSPLレポート-後編-】
ビートルのシャシーにFRPボディを載せたオープン2シーターモデル。ホリデーバギーとかサンドバギーとか呼ばれるけど、正しくは“デューンバギー”という(らしい)。ドアもなければ屋根(幌)もないっていう奔放さがいかにもアメリカ的で、街でも走ってる姿を見かける西海岸だと年間降水量も少ないから日常的に使えるクルマだったりする。さらに、ボディ色も実にカラフル。ココで紹介してるだけでも赤に黄色に水色に…と、見てるだけで楽しい気分にさせてくれるクルマだ。
ラジエターとかウォーターラインとかが不要な分、水冷エンジンよりもシンプルな構造となる空冷フラット4。ビートルベースのバギーカーが多いのは、そのへんに大きな理由がありそうだ。
ダッシュボードなんてモノは存在せず、必要最低限のメーターが装着されるのみ。たしかに、走る分にはコレで十分だ。
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●ボディメーカーは数社あり!
パッと見は似てるけど、ディテールが微妙に違うボディ。アメリカにはメーカーがいくつかあって、ボディのみからコンプリートカーとしての販売まで行ってたりする。要するに、海の向こうではそれだけデューンバギーがメジャーってことだ。ここのオジサン3人は、パラソルで陽射しを遮ってレースを観戦中で、「クルマ撮らせて!」って頼んだら「モチロンOK!!」との返事。でも、「こんなクルマ撮ってどーすんだ?」みたいな顔されたのはナイショってことで。
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●キャブターボ仕様発見!!
荷物なんてほとんど積めないのに、押し込むようにしてムリヤリ自転車を載せてる姿が笑える1台。ところが、後ろにまわってビックリ。なんとボルトオンターボ仕様だったのだ! それもキャブターボで、DIYでつくられた雰囲気がプンプン漂ってる。速さを求めてもしかたないクルマだろうけど、乗ったら間違いなく面白いハズ。とにかくオーナーは、パワーアップせずにはいられない生粋のチューニング好きと見た。
ボディの一部をカットしてタービンを装着。コンプレッサーハウジングには“NISSAN”のロゴが確認できる。しかも、ブースト圧はアクチュエーターでなくウエストゲートでコントロールだ。
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●軍用車そのままの仕様か?
ヘッドライトの位置がわずかに後退してるけど、当時のスタイルをそのまま残してると思われるキューベルワーゲン(タイプ82)。ばっちりレストアされてて程度は極上だし、パーツなんかもおそらくリプロものがひと通り揃ってて、クルマを維持してく上で困ることもないハズ。とにかく70年前の特殊車両が現存してることに、アメリカにはクルマ文化が根づいてるってことを実感した。がしかし、なぜにアメリカとソ連の国旗が? シャレならともかく、ちょいと政治的なニオイがしなくもない…。
エンジンも下回りもピッカピカ。悪路での走行を想定した軍用車だけあって、オイルパンの下にはアンダーガードが設けられている。
メーターはスピードメーターのみ、シートもスチールパイプにヒモで布を張っただけの簡素なモノ。スパルタンで、まさに“戦うためのクルマ”といった雰囲気だ。
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●フラット4でも水冷のEJ25を搭載!!
キューベルワーゲンの後継モデルで軍用のほか、民間用も生産されたクーリエワーゲン(タイプ181)のワイドボディ&ワイドトレッド仕様。オーナーは、現地でDANDY FC3Sを強力にサポートしてくれたジョーの友達で、しきりに「エンジン見てくれよ」と。
フラット4だけど、なんか見覚えのあるタイミングベルトカバー…ってコレ、スバルEJ25じゃないか! ビートルにポルシェの空冷フラット6を載せたのは見たことあるけど、まさかこんな仕様があるとは。これまた企画意図からはハズレるけど“フラット4”つながりってことで勘弁を。
タイミングベルトカバーに“SUBARU”のロゴを発見。空冷フラット4だとキャブが装着されるところにインタークーラーがセットされ、ボディサイドからダクトで走行風が引き込こまれる。
タービンはアメリカのプレシジョン製に交換。2.5Lで低中速トルクはあるし、オーナーいわく、「ピークパワーも300psくらいは出てるかな」とのことだから、速さも申し分なしだ!
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●ノーマルはこんなスタイル
60年代末から80年代前半にかけて生産されたクーリエワーゲン。民間用の市販車もラインアップされたから、モロ軍用車だったキューベルワーゲンに比べると、ずいぶん近代的なスタイルになった。ただ、角張ったボディは四隅の見切りを考えてのことだし、可倒式フロントウインドウや工具ナシで取り外しできるドアを採用するなど、機能性を第一に考えた設計であることはキューベルワーゲンと変わらない。
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●ボディは手づくりにちがいない!
キューベルワーゲンじゃないけど、フロントフェンダー上に飛び出したヘッドライトやフロントフードに固定されたスペアタイヤなど見た目が似てるし、空冷フラット4も搭載してるんでココに分類。チラッと見えるフロントサスから、ビートルがベースであることは明らかだ。スチールパイプを組んだところにアルミ板を切ってリベット留めしたボディパネルが、超スクエアなスタイリングを生み出してて個性的。
左右バンクそれぞれにダウンドラフト式キャブを備えたツインキャブ仕様。スロットルリンケージが結構大ざっぱなつくりだけど、ちゃんと同調は取れてるのだろうか?
●PHOTO&TEXT:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)
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