新型はキドニーグリルを大型化、各種機能が大幅アップデート
現行7th・5シリーズは、2016年にまずセダンから発表された。5シリーズは、前身の「1500」から数えると60年の歴史を持つBMWの中堅モデル。その5シリーズが、モデルライフ半ばと目されるタイミングで大幅リファインされた。
日本の匠とドイツのクラフトマンシップが融合したBMW7シリーズの特別限定車「ピュア・メタル・エディション」がデビュー
新型は、BMW車の特徴「キドニーグリル」がワイド化され、リアのコンビネーションランプが立体感を増すなど、一部フェイスリフトが行われた。だが、それ以上に大きな見どころは、急速な発展を見せるADASやコネクティビティ機能のアップデートだ。全車にハンズオフ機能の付いた渋滞時運転支援機能や会話型のマルチメディアシステムの「インテリジェント・パーソナルアシスト」を標準装備。さらにiPhoneをドアハンドルにかざすことで、ロックやアンロック、さらにはエンジン始動まで可能な「BMWデジタルキー」が採用された。すなわち、いずれも最先端の機能へと改められたのだ。
最新の5シリーズの実力を、2リッター直4ディーゼルターボ(190ps/400Nm)を積むステーションワゴンの523d・xドライブで確かめた。
2リッターディーゼルは豊かなトルクが魅力。洗練されたドライブフィール
現行5シリーズは軽量化がひとつの特徴だが、試乗車の車両重量は1840kg。全長がほぼ5mの大柄なボディと4WDシャシーの持ち主という構成もあり、決して軽いとはいえない。けれども、スタートの瞬間から重さを意識させることはない。400Nmと強大なトルクを2000rpmを下回るエンジン回転数で発するディーゼルならではの特性と、アクセルワークに対して滑りを感じさせない秀逸な仕上がりの8速ステップATのコンビネーションのなせる業だ。とくにATは小気味いいエンジントルクの伝達感と、滑らかな変速を巧みに両立させていた、
標準装着される245/45R18タイヤは、ランフラットタイプ。路面凹凸の吸収性など快適性は合格点。時にばね下の重さを意識させられる場面があるものの、洗練された乗り味が楽しめた。試乗車以外にも、さまざまなグレードの5シリーズに乗ったが、好感の持てる走りはいずれも同様。端的にいって「残念ながらランフラットタイヤを履きこなせていないな」と感じる現行3シリーズよりも、はるかに上質である。
ラゲッジスペースは、まるで「キャビンの延長」のように仕上げられ、後席アレンジ時はもとより、後席使用時でも十分に広い空間を提供してくれる。最新5シリーズは、その熟成度の高さに改めて感心した。さすがBMWの主力モデルである。
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みんなのコメント
日本で使うにはでかすぎる。