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すでに受注停止の大人気フェアレディZはATのデキがよすぎる! 悩ましいトランスミッションどっちを選ぶか問題を徹底検証

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すでに受注停止の大人気フェアレディZはATのデキがよすぎる! 悩ましいトランスミッションどっちを選ぶか問題を徹底検証

 この記事をまとめると

■早くも受注停止になるほど人気な新型Zのベストバイを考察

スープラに追加! ZやシビックにもMTが残った! 絶滅寸前とか言われるけど日本車はじわりMTブームがきてる

■先代とプラットフォームは同じものの、エンジンや足まわりなどは新開発だ

■注目は新開発の9速ATだ

 新型フェアレディZは最後のMTになる?

 すでに受注一時停止が伝えられている新型フェアレディZだが、2022年、大注目の日本が誇るスポーツカーに他ならない。もちろん、日本だけでなく、とくに北米ではZ-CAR(ジィカー)と呼ばれ、初代から大人気。筆者はアメリカでZを試乗した経験が何度もあるが、信号待ちなどで止まっていると、横のクルマのドライバーから羨望の眼差しとともに「いいクルマに乗ってんじゃん」と声を掛けられることもしばしばだった。筆者はGT的キャラクターではあったものの、S130型280Zのオーナーだったこともある根っからのZファンでもあったのだ。

 さて、新型フェアレディZだが、すでに運よく早期に購入(予約)している人はともかく、この先に受注が再開されるのを待って、今から購入を検討しているスポーツカーファン、Zファンも少なくないはずだ。そこで、ここではMTとATが用意されているスポーツカーを購入検討する際に悩める、MTかATかについて、考えてみたい。ちなみに80年代に買った筆者のS130、マンハッタンカラーのTバールーフは悩んだ末、「ハンドリングに集中できる」のと、S130のグランドツアラー的キャラクターからATを選択している……。

 新型フェアレディZはZ34と呼ばれ、FRプラットフォーム(ホイールベース)、サス形式などは先代を継承。つまり、スカイライン400Rに積まれているVR30DDTTエンジンを積んだ熟成のZ34型と言えなくもない新型だ。とはいえ、一目で新型と分かる内外装、足まわりは新設計。走りのレベルアップはもちろんで、先代Z34型オーナーが乗り換えても、まったく別物の進化を遂げたZになっていることは間違いない。

 また、3リッター直噴V6ツインターボとなるVR30DDTTエンジンのスペックは405馬力/6400rpm、475Nm/1600~5600rpm(スカイライン400Rと同スペックだがもちろん専用チューニングされている)。先代Z34のVQ37VHR、3.7リッターV6 NAユニットが336馬力/7000rpm、365Nm/5200rpmだったから、より低回転から大幅なパワー、トルクアップが計られていることも確かだ。

 新開発のミッションは期待大!

 そしてここでの本題となる、よくぞ残してくれた!! と歓迎・感謝すべき6速MTはリファインされたキャリーオーバー版。一方、ATはジヤトコ製の新開発9速AT(日産の国内向けモデル初搭載)。これは北米仕様のフルサイズピックアップトラックなどにも使われているものだが、設計当初から、新型フェアレディZへの搭載を想定していたらしい、大トルクに対応する多段ATである。

 ちなみに価格は6速MTと9速ATは同価格。ベースグレードのフェアレディZがともに524.15万円。本革シートやBOSEサウンドシステムなどが付くラグジュアリーバージョンと言えるVersion STもともに646.25万円。最上級のフェアレディZ Poroto Specもまた、ともに696.63万円だ。シフターの見た目は、6速MTは先代と大きく変わっていないものの、9速ATのほうはアリアの電制シフターを思わせるマウス的デザインとなる。新時代のスポーツカーを想わせるコクピットの新鮮味ならATのほうだろうか。

 なお、3ペダルとなる6速MTにはこれまで通り、シフトダウンの際に自動的にエンジン回転数を合わせてくれるシンクロレブコントロール(ON/OFF可)が備わっているため、誰もが小気味のいいスポーティな走行を楽しめるだろう(さらに9速ATとともにローンチコントロールも完備)。

 シフトロッドを最適化したという6速MTの操作性は、ショートストロークながら下段ではやや渋く、全開加速でのシフトアップ時には405馬力、475Nmの大パワー、大トルクゆえに変速ショックは避けられない(それが豪快なドライブフィールと捉えられなくもないが)。その点、MTより3段も多い!! クロスレシオの9速ATはDCT(2ペダルMT)を思わせる変速のダイレクト感、変速速度の速さが美点。加速時を含めたスムースさ、切れ味でも上まわることになるだろう。合わせてV6ツインターボエンジンの咆哮もより気持ちよく感じられるかも知れない。無論、休日に山道やサーキットでZの走りを楽しみ尽くした後の帰路の高速大渋滞の場面、あるいは日常のドライバビリティにおける優位性、ストレスのなさも2ペダルATならではだ。

 もっとも、MTで乗れる純ガソリン車のスポーツカー、フェアレディZはこの代が最後になるはずだが、スポーツカーを楽しむためだけに新型フェアレディZを手に入れ、もう1台、気楽に乗れるクルマがあるというなら、FR、6速MTのスポーツカーは世界的にも希少だから、自身のクルマ遍歴のなかの誇れる「405馬力のマニュアルミッションに乗っていたんだぜ」という武勇伝の1台になることもまた確か。

 が、個人的な”買い”は、シニアだし、運転好きのカミサンもステアリングを握りたくなるはずなのと、本革のシート(の着座感)嫌いもあって、バージョンTの極めて出来のいい9速AT仕様が新型のマイベストZ-CARとなりそうだ……。

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みんなのコメント

8件
  • Z、86. 、ロードスター。自分の傾向として車を買ったら10年以上乗り倒すから、次に買う車が最後の車になるだろう。3台とも違った魅力のある良い車。迷うけど、予約もできないのは勘弁。
  • 良すぎるって、意味わからん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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