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低燃費で地球に優しい!? メーカーがアイドリングストップを採用する理由とは

■信号大国の日本だからこそ大きな意味がある

 アイドリングストップは、読んで字のごとく「停車中のアイドリングを停止する」という意味の和製英語です。

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 現代では一般的に、信号待ちなどの停車時に自動的にエンジンを停止し、発進操作を検知して再始動する「アイドリングストップ機構」のことを指します。

 アイドリングストップ機構について、マツダは「アイ・ストップ」、三菱は「オートストップ&ゴー」などメーカーにより名称はさまざまで、車種によってエンジンの停止や再始動の条件は異なりますが、基本的な機能は同じです。

 このメカニズムに期待される効果は、停車時のアイドリングで消費される燃料の節約と排出ガスの削減です。

 エンジンの再始動に必要な燃料と5秒間のアイドリングで消費される燃料が同等といわれており、停車が5秒以上になる場合はアイドリングをストップした方が燃料の消費量が少ないとされています。

 1時間の運転では22分間、赤信号で停車するというデータが出ている東京を筆頭に、日本は世界でも有数の信号大国です。

 それだけに、アイドリングストップは燃料の節約はもちろん、排出ガスの低減においても大きな意味があり、いまでは多くの車種に搭載されています。

 さまざまなメリットを持つアイドリングストップですが、ユーザーからは厳しい声があがっているのも事実です。ドイツ車ディーラーの営業マンは次のように話します。

「頻繁なエンジンオンオフを煩わしいと感じるお客様は結構多いですね。再始動時のスターターモーターの音や、ドライバーの望まないタイミングでの停止と再始動によるギクシャク感が不快だというご意見をいただきます」

 アイドリングストップ機能をオフにすれば済む話ですが、クルマに乗るたびにオフスイッチを押すのが面倒なので、ずっとオフのままになるよう改造してくれ、という人もいるようです。

「ただ、近年は静かにエンジンの始動がおこなわれるように、たとえばギアでなくベルトを採用したりと各社さまざまな工夫をしています。タイミングについてもずいぶん制御が細やかになり、違和感は小さくなっています」

 では、アイドリングストップを歓迎する声はないのでしょうか。

「アイドリングストップ機構が装着されているクルマをぜひ、という指名買いは聞いたことがありませんが、国産ハイブリッド車から乗り換えの方はあまりアイドリングストップのマイナス面を気にされない方が多いようです。

 基本的なハイブリッドはエンジン+モーターでの走行とモーターだけの走行が随時切り替わるので、エンジンのオンオフが当たり前というか、慣れているんだと思います」

 その一方で、エンジンの停止、再始動に慣れているというハイブリッド車からアイドリングストップ付きのガソリン車、ディーゼル車への乗り換え組が強く感じる不満もあるといいます。

「ハイブリッド車は『電動コンプレッサー』を採用しているモデルが多いため、エンジン停止時もエアコンが稼働します。ところが、ガソリン車などでは昔ながらのエンジンの回転をVベルトで取り出して回すタイプのコンプレッサーなので、エンジンが止まれば当然エアコンも止まってしまうんです。

 ガソリン車もハイブリッドと同じように電動コンプレッサーを搭載すればとの声はありますが、これは走行用の大きなバッテリーを搭載し、効率よく充電しながら走るハイブリッド車だからこそのシステムなのです。そのため、アイドリングストップ中もエアコンが効くことが当たり前になっているハイブリッド車オーナーがガソリン車に乗り換えると驚くわけです」

※ ※ ※

 ハイブリッド車ほどではないにせよ、アイドリングストップ車は頻繁にエンジンの始動を繰り返すため、大きめのバッテリーを搭載しています。

 あわせてスターターモーターも専用品になっていて、これらの部品代が高価なためにメンテナンス費用も非アイドリングストップ車より高額になり、これもユーザーから疎まれる理由になっています。

 アイドリングストップ機構にはメリットもたくさんありますが、否定的な意見も決して少なくはありません。そのような状況にもかかわらず、多くのメーカーが採用し続けるのは、いったいなぜなのでしょうか。前出の営業マンは以下のように話します。

「やはりメーカーとしては、環境問題には真正面から取り組まなければならない時代ということでしょう。

 もともとアイドリングストップが普及したのは2001年のグリーン化税制の施行がきっかけで、これは低排出ガス認定車かつ2010年度の燃費基準を満たしていることが条件でした。そこに適合させるために、小さなことの積み重ねが必要で、アイドリングストップはそのひとつの技術だったわけです。

 2019年10月1日の税制改正では、より厳しい2020年度燃費基準がベンチマークになっています。また、2030年度燃費基準も既に発表されていますので、少なからず燃費に貢献するアイドリングストップをやめるわけにはいかないのでしょう」

 環境への配慮はもはや義務とさえいわれている現代です。

 まだ改善の余地が残るアイドリングストップ機構ではありますが、不快だからとスイッチをオフにするのではなく、エゴよりもエコを優先したカーライフを送りたいものです。

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