新デザインのテールライト採用
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
【画像】似てる? 目撃されたCクラス・セダンのプロトタイプ【SクラスやCLAと写真で比較】 全120枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
メルセデス・ベンツの新型Cクラスのワゴンモデルが目撃された。運搬中のボディで、プロトタイプのようにカモフラージュは施されておらず、そのスタイリングを確認できる。
画像はユーチューブのコミュニティ・フォーラムに投稿された。プロポーションは引き継がれているが、テールライトのデザインが新しくなっている。ダッシュボードは、最近発売されたばかりの新型Sクラスと近いように見える。
Cクラスはデザインを一新し、高効率の新型ハイブリッドシステムと先進の自動運転機能を採用している。
近年のSUV人気の高まりから、Cクラスの販売は減少しているものの、5代目となる新型にはSクラスと同様のアップグレードが施されている。
コードネーム「W206」と名付けられ、発売されればアウディA4やBMW 3シリーズと競合することになる。
以前目撃されたセダンのプロトタイプは、カモフラージュが少なく、進化したスタイリングを確認できた。よりスクエアな形状のヘッドライトを備えたフロントマスクが採用されているが、全体のプロポーション、寸法、シルエットは現行モデルとほぼ同じだ。
基本構造にはMRA(モジュラー・リア・アーキテクチャー)プラットフォームを採用。スチールとアルミニウムの構造を採用していた従来のものに比べて、大きな進歩を遂げている。情報筋によると、48Vシステムに対応しており、将来的にはプラグイン・ハイブリッドを実現するための鍵となるだろう。
AMGのパフォーマンスモデルも復活するが、以前にも報じたように、最上位のC 63はV8エンジンではなく、500ps以上の2.0L 4気筒ハイブリッドを搭載する見込みだ。
フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンク式リアサスペンションを採用しており、ほとんどの市場でアダプティブ・ダンピングが標準装備される可能性が高い。また、一部のモデルではリアのエアスプリングが引き続きオプションとして設定される。
Cクラスのプラットフォームはセダン、ワゴン、クーペ、カブリオレといった各モデルで使用されるだけでなく、GLCとGLCクーペの後継モデルにも共有され、後輪駆動と四輪駆動を選択できる。
オールテレインも同様のデザインか
メルセデスは、既存のラインナップに加えて、アウディA4オールロード・クワトロのライバルとなる新型Cクラス・オールテレインを導入する。
標準のワゴンをベースに、専用バンパーやホイールアーチ、車高アップ、Eクラス・オールテレインと同様のボディ下部の保護など、タフなスタイリングが採用される。今回目撃されたワゴンボディから、そのスタイリングは想像できるだろう。
第5世代Cクラスのエンジン・ラインナップは、4気筒ガソリンエンジンとディーゼルエンジンをメインに、EQブーストのマイルド・ハイブリッドとEQパワーのプラグイン・ハイブリッドを設定。
新しい電気モーターとバッテリー技術により、ハイブリッドシステムの効率性は向上するはずだが、プラグインの航続距離は現行C 300 deの50kmと変わらない可能性が高い。
Sクラスと同等の自動運転機能
また、メルセデスは新型Cクラスに最新の自動運転システムを導入する。その開発に携わった関係者は以前、AUTOCARに対し「自動車分野におけるヒューマン・マシン・インターフェースの新基準」を設定すると語った。
搭載されるのは、レベル3の自動運転機能を備えたドライブ・パイロットだ。第7世代のSクラスが実現したように、最高時速130kmでのハンズオフを可能にする。
そのために、長距離LiDAR、マルチモードレーダー、最新の超音波センサー、韓国のサプライヤーであるLGのステレオカメラなど、まったく新しいセンサー類が装備される。
また、メルセデスがボッシュと共同開発したレベル4の自動パーキング技術の基礎的な機能も採用される。これにより、スマートフォンアプリを介して駐車場を探せるようになる。
先進のアダプティブ・クルーズ・コントロールは、時速210kmまでの速度で先行車に追従し、制限速度が変わると自動的に減速することが可能だ。また、通常のアクティブ・レーン・チェンジ、レーン・キーピング、緊急ブレーキにも対応する。
インテリアは、EQコンセプトにインスパイアされている。大型のデジタル・ディスプレイを採用し、メーターとインフォテインメント機能の両方を搭載した。
また、タッチベースのコントローラー類を採用することで、スマートな見た目のダッシュボードを実現。これにより、車内空間をより広く感じられるようになるという。
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