愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第16回の後編。俳優の市原隼人さんが憧れ続けた1959年型のシボレー「インパラ」と、ついに対面!
古き佳きアメリカ車の、優雅さと力強さと。
1974年型のカワサキZ1をこよなく愛する俳優の市原隼人さん。“バイク好き”の印象が強いが、じつは乗りもの好きになった原点は1950、1960年代のアメリカ車にあった。
「僕がクルマやバイクをカッコいいと思うようになった、すべての始まりはこの車なんです。1959年式のシボレー・インパラ。小学生のとき見ていた雑誌にたまたま写真が載っていて、バカでかいボディに羽根のようなテールフィン。“なんだこのクルマ!?”、“世の中にこんなクルマがあるのか!?”と。あのときの衝撃が忘れられなくて」
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映画『アメリカン・グラフィティ』などでも描かれる、自動車が人々の“憧れ”だった時代を象徴するよき時代のアメリカ車。59年式のインパラも、まさにモデル中最も美しく優雅なモデルとして知られている。
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華やかさではコンバチやクーペに一歩譲るが、曲面を描いてサイドまで回り込むパノラマウィンドウは、セダンならではの美しいディテールだ。
アメリカから日本に渡ってきた後、長らくアメ車コレクターの方が保管していたという車両は、まるでタイムスリップしてきたかのごとく、見事なオリジナルコンディションが保たれている。
「インパラでも年式によっていろんな顔がありますよね。もっとシンプルなものとか、もっと悪そうなやつとか。1959年型は迫力と存在感があって、なおかつ品もある。そしてこのボディの曲線がじつにセクシー。実車を見るのは初めてなので、まるで初恋の人に会ったみたいに興奮しています。いやあ、ほんとにこれは、すごい」
チョークストライプのジャケットにボルサリーノの黒いハット。50’sな雰囲気とダンディズム感じさせる市原さんのファッションは、この日の撮影のため自身で選んだもの。
ゴールドのボディが美しいインパラの前に佇む姿は、まるで映画のワンシーンのようだ。
「内装もすごく素敵ですね。すべてが美しいし、照明も柔らかく照らしてくれる感じが温かくて、なんだか“物語”を感じます。今の世の中って、常にちゃんとしていることが求められるけど、それが息苦しいと感じることもあって。だから僕はこの時代の人間くさくて、隙のある感じが好きなんです。もちろん当時のことは知らないですが、昔の映画を観たり、親から話を聞いたりすると、きっと愛に満ちた時代だったんだろうな、と憧れます」
市原さんが旧いアメリカ車に憧れるのは、クルマ好きだった父親の影響もあるのだろう。
若い頃は10数年間サンディエゴに住み、フォードの「グラン・トリノ」に乗っていたという父とのドライブは、市原少年にとっての楽しみだった。
「乗りものは、僕にとっては特別なモノ。本当に自分が乗りたいと思えた車に出会うまでは、とりあえずで乗ろうとか、思えないです。本当に好きで、心から愛せるクルマじゃないと所有できない。欲しいクルマはあります。1968年型のダッジ『チャージャー』。これも昔、雑誌で見た黒いダッジに一目ぼれして、それ以来ずっと探しています」
ダッジ・チャージャーは1960年代なかばに登場した、アメリカン・マッスルカーの代表格だ。ファストバックボディにV8エンジンを積み、400psを超えるパワーを誇った。インパラの魅力が優雅さや美しさだとすれば、チャージャーの魅力はその無骨さ、力強さだ。
「インパラを実用にするのは大変かもしれないけど、ダッジのサイズならふつうに乗れると思うんです。68年式の黒いダッジのハードトップを、エンジンや足まわりを自分の好きなようにカスタムして乗れたら最高ですね。いつか縁があれば、ぜひ手に入れたいと思いますカワサキZ1とダッジ・チャージャーがあったら、ほかに何も要らない、本当にそう思いますね」
【プロフィール】市原隼人(いちはらはやと)1987年2月6日生まれ、神奈川県出身。2001年に映画『リリイ・シュシュのすべて』でデビュー。近年の主な出演作は『おいしい給食』シリーズ、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、『正直不動産』、『太陽は動かない』、『ヤクザと家族 The Family』など。秋には台湾制作ドラマ『商魂』、冬には『正直不動産スペシャル』が放送予定。
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文・河西啓介 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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もう少しひねりが欲しいところ
ど定番すぎてつまらない