XE、XF、Fタイプの将来計画は未確定
英国の自動車メーカー、ジャガーは、新型ジャガーXJの発売を控えている。一方で、XE、XF、Fタイプの将来計画は、まだ確定していないとの情報が入っている。
スポーツカーのFタイプは、ジャガーブランドにとって「控えめだが収益性はある」と言われており、その名前は残される。
しかしながら後継モデルはまだ承認されておらず、デザインもまだ決定されていないようだ。
ジャガーのデザインスタジオは、素晴らしいアイデアを持つと言われているが、情報筋によると、社内の他の部門には別のモデルの計画もあるという。
昨年のFタイプの販売は、フェイスリフトを迎える段階としては落ち込みの少ない、前年比9%減となる7227台を達成している。
開発コストの償却が進んだ、古いXKのプラットフォームを採用することで、Fタイプの収益レベルが保たれていると言われている。
なお、FタイプがMLAプラットフォームを採用する可能性は低いと予想されている。
JLRが、Iペイスと新型ランドローバー・ディフェンダーで行ったような、基本アーキテクチャを大幅に変更した、小型モデル向けのアーキテクチャを採用する可能性が高いだろう。
サルーン・モデル 未来の可能性は?
おそらくジャガーが慎重に考えているのは、XEとXFの将来だろう。
フェイスリフト後のXEの昨年の販売は、アメリカで約3550台、欧州で約8000台、中国とそれ以外の地域で1万4000台という水準を確保した。
内部関係者は、XEとXFの両モデルをクロスオーバーモデルに置き換える案について、社内で議論があったとしているが、それ以上の進展はないようだ。
SUVセグメントが、昨年のEU全体の売上高の38%を占め、小型車の19%を遥かに上回って、最大の単一セグメントとなった。そのことを考えると、別のクロスオーバーモデルの投入は、当然の流れだろう。
対照的に、エグゼクティブカーセグメントは、昨年EUの販売台数のわずか2.3%にとどまった。
現在XEとXFが生産されているキャッスル・ブロムウィッチが、既報のようにEV専用工場となるなら、両モデルの生産がどこに移管されるかについては、わかっていない。
MLAプラットフォームへの切り替えが行われる中、年間約4万台の販売を達成するための生産能力が、確保できるかについても明らかになっていない。
完全な電動モデルへの切り替えも、選択肢の1つとして残されている。
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