ポルシェジャパンは4月5日、「718ケイマン」をベースとしたサーキット専用車「718ケイマンGT4クラブスポーツ」の販売を開始した。
ポルシェとして初めて、911ではなくミドシップのケイマンをベースに開発したオーナー向けレーシングマシンが初代「ケイマンGT4クラブスポーツ」。そのデビューから3年、ベース車両が981から718へと進化したことを受け、レース仕様も2代目ヘと進化を果たした。
すでに2月に概要が公表されているが、改めてスペックを確認すると、ドライバーの背後に搭載される3.8リッター水平対向6気筒ユニットは先代比+40馬力の425馬力を発揮。この出力は、6速PDKと機械式リアデフを通じて後輪を駆動する。
フロントサスは911 GT3と同じ軽量なマクファーソンストラットで、強大なパワーを受けとめるブレーキには380mm径のスチール製ディスクを装備。ほかにも溶接ロールケージやレーシングバケットシート、6点式シートベルトなどを備えつつ、車両重量は1,320kgに抑えられた。さらに、左右ドアとリアウイングは、プロダクションレーシングカーとして初めてカーボンと同等の特性を備える天然繊維コンポジット製となる。
仕様はポルシェジャパン主催のポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)参戦を前提に、3段階調整式のショックアブソーバー、長距離レースに適した115リッターの燃料タンク、前後ブレーキバランスシステムなどを装備した「コンペティション」と、SRO主催のブランパンGTシリーズのFIA GT4カテゴリー等へ参戦するため、SRO規格に準拠したダンパーやカーボン製ボディパネルなどを装備する「FIA GT4」が用意される。税込価格はコンペティションが2361万9600円、FIA GT4が2714万400円だ。
PSCJには718ケイマンGT4クラブスポーツのためにGT4クラスが新たに設けられ、ニューモデルでの参戦は6月16日の第5戦(富士スピードウェイ)から可能となる予定。また、レースカーに続き、公道仕様のGT4も間もなくデビューとみられるから、こちらも注目したい。
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