8月30日、31日の2日間にわたって、ツインリンクもてぎにて来シーズンより導入されるスーパーフォーミュラの新マシン『SF19』のテストが行われた。このテストに参加した中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)がSF19の印象や、HALOを装着しての走行についての感想を語った。
始めてSF19をドライブした中嶋は、SF19と現行のSF14ではタイヤのサイズが異なることもあって、SF14とは違った感触を覚えたという。
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「よくできたクルマだなというのが第一印象で、トラブルもなく最初からスムーズに走ることもできましたし、キャラクターとしてはタイヤのサイズの違いもあって少し今年のクルマとは少し印象が違う部分もあります」
「僕の場合は、1日半走る中で少しずつセットアップを合わせ込んでいったりしてクルマの良い部分が観れたのかなという印象です」
「トラブルもありつつ、その後は順調にいろいろ試したいことを試すことができて、方向性も見えたとは思います。早くクルマがSF19に変わってくれないかなと思ってます」
このテストの前に行われた第5戦もてぎでは、予選でポールポジションを獲得した石浦宏明(JMS P.MU / CERUMO・INGING)が1分31秒591というコースレコードを記録していた。しかし中嶋はこのテスト中に石浦のタイムを上回り、1分31秒400という非公式ながらもコースレコードを更新した。
「コンディションとかいろいろあると思うので、一概には比較できないと思いますけれど、クルマもそうですしタイヤもテストしたりしている中で、来年もっと良くなりそうな部分も見えてます。ドライバーとしてはそういう方向になってほしいなと思っています。いろいろな面でポジティブなところが見れたんじゃないかと思います」
一方の伊沢は、先にテストを行ったドライバーの感想を聞いて、テストを行う前にSF19に対して先入観を持っていことを明かした。
「事前にSF19に乗った人たちの感想とか、出来上がったクルマの寸法とかいろいろ聞いた中で言うと、多少フロントに対してピーキーなのかなと思って先入観がありました」
「僕たちはその前の週にもてぎで走った時とほぼ同じようなセットアップで走らせてみたんですが、(SF19に)乗りだすとそういう違和感は全く無かったです」
「フロントタイヤが太くなったことでグリップが上がったというよりは、許容範囲がすごく広くなった印象です。ステアリングに対して自分が思ったようにグリップしてくれるし、クルマ全体のダウンフォースが増えたのかなっていう感覚で、コーナリング自体はSF14よりも早く走っている感覚がありました」
伊沢はミディアムタイヤのみでの走行だったが、その感触としてコーナリング速度の上昇を挙げた。ただ彼は、SF19とSF14のラップタイムの比較すると、ストレートスピードはSF14の方が速いのではないかと考えている。
「ラップタイムを見ると、ミディアムタイヤの予選とほぼ同じようなタイムしか出なかったので、それでいうとコーナーは速いけどストレートは少しSF14より遅いのかなっていう印象でした」
「同じラップタイムでも乗ってる感覚としては違うのですが、個人的な好みでいうとSF19の方がコーナリングが速くて、僕も中嶋選手と一緒で早くSF19でレースがしたいです」
すでに報じられているように、このSF19にはHALOの導入が検討されている。もちろん彼らもHALOを装着して走ったのはこれが始めてであったが、両者ともに視認性には問題なかったと語った。
「特に何も問題はないなというのが正直な感想です。ひっくり返った時にどうなるかっていうのはあるかもしれないですけど、普通に走っている限りはほぼ問題はないとは思います」と中嶋。
伊沢も同様で、コーナーリング時でも視界を邪魔されることがなかったという。
「ストレート走っている時には、前に棒があるなという気はするんですけど、コーナーに入るとそこは基本的に見ないので。右だったり左を見ているので、コーナリングに入ると何の問題もないです」
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