皆さん、こんにちは。自動車ライターの伊藤梓です。
第8戦目のシュタイアーマルクGPは、レッドブルの本拠地である「レッドブルリンク」で開催されました。レッドブルは、ここまで3連勝と絶好調ですが、果たしてこの本拠地でも本領発揮できるでしょうか?
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そして、角田裕毅選手も、レッドブルリンクは経験があるコースで、得意としているサーキットレイアウトでもあります。ホンダPU勢としては、かなり期待が持てるレースになりそうです。
文/伊藤 梓、写真/HONDA
【画像ギャラリー】レッドブルが本拠地で勝利!! ホンダは30年ぶりの4連勝!! F1第8戦シュタイアーマルクGP
■アクシデントに見舞われたガスリーの分まで奮闘する角田裕毅
気持ちはタンデム!? フリー走行ではデータ収集に専念、決勝ではリタイヤしたガスリーの分まで走る角田裕毅
1回目のフリー走行(FP1)では、いつも通り各チームがプログラムをこなしていきます。FP1では、ホンダPU勢は、順調に走行していて、フェルスタッペンがトップタイム、なんとガスリーが2番手タイム、角田選手も5番手タイムとかなり好調です。
ところが、FP2になってみると、ガスリーの姿が見えません。どうやらPUに異常が見つかったということで、FP2のセッションには出られないとの情報が。
ガスリーがFP2を走れないとなると、実は大変なのが、角田選手。アルファタウリの2台分のデータ取りを一手に引き受けることになってしまいます。フリー走行でのミスは絶対に許されず、やることもたくさん増えます。
FP2は、角田選手はデータ取りに専念したためか、タイムは15番手で終了しましたが、しっかりと仕事はできたようです。翌日のFP3では、ガスリー選手もPUトラブルを解消して戻ってきました。タイムは、角田選手が5番手、ガスリーが6番手と、アルファタウリが復調したようで一安心。
■順調にポジションを上げる角田裕毅、しかし……
後ろからきたボッタスのタイムアタックを妨害したとして3グリッド降格のペナルティ。そんなの気付かねえよ! と言いたくなってしまうが、こればかりは仕方ない
フリー走行でしっかり走行を重ねたこともあって、予選の1回目(Q1)では、角田選手が絶好調! なんと4番手タイムで突破します。
経験あるサーキットということもあって、しっかりとパフォーマンスを発揮できている様子。角田選手は、前回のフランスGPとは打って変わって、ミスなくQ2も突破。最近では、徐々にQ3に残れる確率も上がってきているので、ファンとしても嬉しい限りです。
予選の結果、ポールポジションを獲得したのはフェルスタッペン。しかし、やはりメルセデスも負けていません。2位にボッタス、3位にハミルトンが付けました。アルファタウリは、ガスリーが6位で、角田選手が8位と、まずまずの結果です。
ところが、ここで残念なお知らせが……。
FP2で、角田選手がアタックした後、クルーダウンしている時に、後ろからアタックしてきたメルセデスのボッタスが、角田選手に引っかかり、そのアタックでタイムを出すことができませんでした。これが妨害行為と取られ、なんと角田選手は3グリッド降格ペナルティを受けることになってしまいました。
角田選手は、もちろん意図的に妨害したわけではありません。レッドブルリンクは、構造上後ろが見えづらいため、チームから無線で「後ろからアタックしているクルマが来てるよ」と教えてもらわない限り、アタックしているドライバーに対して上手くスペースを空けてあげることが難しいのです。
結局、角田選手は、3グリッド降格を受けて11番手からのスタートとなってしまいました。さらに、11番手であっても、Q2をソフトタイヤで通過しているので、この中古ソフトタイヤでスタートしなければいけないのも大きなハンデです。
ペナルティによって、少し残念なスタートになってしまいましたが、チームメイトのガスリーは6番手なので、上位のポイントが期待できます。しかし、運命の女神はなかなか簡単には微笑んでくれません……。
■ガスリー接触!! 今回はフリー走行からツイてなかった……
早々にリタイヤしたガスリーの分まで奮闘する角田裕毅。10位でフィニッシュしポイントゲット!!
グリーンフラッグが振られ、シグナルが点灯。ブラックアウトすると20台が一斉にスタートしました。1コーナーまでは各車綺麗に走っていたのですが、2コーナーに差し掛かった途端、ガスリーがフェラーリのルクレールと接触!
ガスリーのリアタイヤとサスペンションは完全に破壊されて、まともに走ることができなくなってしまい、そのままリタイアを余儀なくされてしまったのです。
こうなると、アルファタウリのドライバーは、角田選手だけ。ソフトタイヤスタートだったこともあり、最初の蹴り出しは良く、9番手まで順位を上げます。そのまま順調に走行し、27周目でタイヤをハードに交換して、このまま走り切る作戦に出ました。
ソフトタイヤスタートだった分、早めにピットインしたので、後からピットインしたドライバーたちよりタイヤのグラデーションが大きく、後半戦はかなり厳しくなってきます。
序盤でガスリーと接触し、すぐにハードタイヤ交換したルクレールは、さらに中盤でミディアムタイヤへと交換。2回ピットインしたにも関わらず、後半ぐんぐん追い上げてきて、角田選手もオーバーテイクされてしまいました。
しかし、コース上で抜かれたのは、その1回のみ。結果、角田選手はその位置を守り切り、10位でフィニッシュ。なんとかポイントをゲットしました。
ガスリーが1周目でリタイア、角田選手もペナルティでグリッド降格スタートと、良くない事が続いていましたが、角田選手が少しでもポイントを重ねられたことで、アルファタウリチームも報われたと思います。
■フェルスタッペンはポール・トゥ・ウィン、ホンダは1991年以来の4連勝!!
レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが勝利。ホンダにとって実に30年ぶりの4連勝だ
レッドブルチームは、さすが本拠地でのレースということもあって、フェルスタッペンは危なげなくポールトゥウィンを飾りました。
ペレスは、フリー走行からなかなか調子が上がりませんでしたが、決勝ではソフトタイヤ→ハードタイヤ→ミディアムタイヤとつなげて、最後の最後で3位のボッタスを脅かす位置まで上がり、ファイナルラップまで熱い展開が見せてくれました。
さらに、ホンダが4連勝するのは、1991年以来なんと30年ぶり! まさかホンダラストイヤーにここまで強いホンダが見られるなんて……。このままチャンピオンまで走り切って欲しいと願いつつ、これからさらに応援していきたいと思います!
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