現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマの「慣らし運転」は今でも必要?「念の為やる人」も健在! エンジン無い「EV」も慣らしは必要なのか

ここから本文です

クルマの「慣らし運転」は今でも必要?「念の為やる人」も健在! エンジン無い「EV」も慣らしは必要なのか

掲載 更新 108
クルマの「慣らし運転」は今でも必要?「念の為やる人」も健在! エンジン無い「EV」も慣らしは必要なのか

■かつてのクルマでは「慣らし運転」をする必要があった

 かつて、新車を購入した際は、各パーツをなじませるため、そしてクルマを長持ちさせるために「慣らし運転」が必要とされていました。
 
 では、現在普及しつつある電気自動車でも、慣らし運転は必要なのでしょうか。

トヨタが165万円のEVを発売! これは買える! 使える!

 慣らし運転の方法は、エンジンの回転数やアクセルの踏み込み量など、その方法は各モデルの取扱説明書に記載されているのが当たりまえでした。

 現在でも、新車1か月点検までは無理な運転はしない、一定距離を走るまでは高速道路に乗らないなど、慣らし運転を心がけている人は多いかもしれません。

 では、そもそも、慣らし運転とはどのようなものでしょうか。

 慣らし運転については、とくにはっきりとした定義づけがされているわけではありません。

 基本的には、穏やかなペダル操作やハンドル操作を心がけ、クルマに負担をかけないような運転が挙げられます。

 しかし、近年では、パーツの精度が向上したことなどから、慣らし運転は必ずしも必要ではないとのメーカーの意見が多くなってきました。

 実際に、ほとんどのモデルでは、取扱説明書に慣らし運転について記載されていません。

 トヨタでは、一般的な安全運転をしていれば自然にクルマのパーツがなじんでくると説明したうえで、ユーザーが新車に慣れるまでの期間を慣らし運転とする見解のようです。

 一方で、高精度なエンジンやパーツを搭載しているクルマの場合には、慣らし運転が必要といえます。

 例えば、日産では「GT-R」について、その性能をじゅうぶんに発揮するために、走行距離2000kmまでは慣らし運転が必要としています。

 具体的には、500kmまではアクセルペダルを半開きに抑えてゆっくり踏み込むなど、距離に応じて必要な操作が取扱説明書に記載。

 このように、最近のモデルでは、各モデルごとに慣らし運転の必要性が異なりますが、かつてに比べると総体的にはその必要性は減少しているといえます。

※ ※ ※

 一方でSNSでは「新車なのでしばらくは慣らし運転」や「納車したので慣らし運転を心がける」「クルマと自分の慣らし運転をしますといった投稿も見受けられます。

 このように機械的には昔よりも慣らし運転の重要性は低くなったとはいえ、ユーザー自身の慣らしを含めて「慣らし運転」をする人もいるようです。

■電気自動車では「慣らし運転」は必要なのか?

 では、最近普及が進む電気自動車ではどうでしょうか。

 SNSでは「EVでも慣らし運転は必要?」「ディーラーでは慣らし運転いらないといわれた」など、電気自動車においても慣らし運転の必要性を気にするユーザーは存在します。

 そうしたなかで、電気自動車の慣らし運転の必要性について、マツダの広報担当者は次のように説明しています。

「弊社では電気自動車に限らず、ピストンが往復運動するレシプロエンジン車でもとくに慣らし運転のお願いはしておりません」

 また、ホンダの広報担当者も同様に次のように述べています。

「電気自動車においても、現在は部品精度が向上しているので、慣らし運転をおこなう必要はありません」

 このように、電気自動車では、基本的に慣らし運転をおこなう必要はないようです。

 ただし、ホンダの担当者は「新車購入後1000kmを走行するまでは、駆動系などの保護のために、急激なアクセル操作や急発進を出来るだけ避けるようにしてください」とも話します。

 慣らし運転として、過剰に丁寧な運転をする必要はなさそうですが、ある程度、クルマをいたわる運転は心がけるべきといえます。

 電気自動車においても最近のクルマと同様に、過剰な慣らし運転は不要なようです。

 ただし、新車購入後の一定期間は、急発進や急加速といった“急”のつく運転は避けるべきでしょう。

 また、慣らし運転にかかわらず、環境や安全をいたわるためにも、無理な運転操作は控えることが望ましいといえます。

こんな記事も読まれています

カワサキ「Z900RS SE」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Z900RS SE」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
ライズよりちょいデカで200万円!? しかもEVってマジかよ!! BYDのコンパクトSUVがお見事すぎる!! 内装もヤバいのよ
ライズよりちょいデカで200万円!? しかもEVってマジかよ!! BYDのコンパクトSUVがお見事すぎる!! 内装もヤバいのよ
ベストカーWeb
[300馬力超]爆速の軽自動車が誕生!! マツダの軽「シャンテ」にロータリー搭載が最高だった
[300馬力超]爆速の軽自動車が誕生!! マツダの軽「シャンテ」にロータリー搭載が最高だった
ベストカーWeb
2024年F1第6戦マイアミGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第6戦マイアミGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
2024年F1第6戦マイアミGP予選トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第6戦マイアミGP予選トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
イケイケなフィアット「パンダ」も大雨には勝てず…イタリアの最新道路事情を私的にレポートします【みどり独乙通信】
イケイケなフィアット「パンダ」も大雨には勝てず…イタリアの最新道路事情を私的にレポートします【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
佐藤凛太郎インタビュー:「父と同じ道を進みたい」琢磨の息子がPONOS RACINGからFIA-F4デビュー
佐藤凛太郎インタビュー:「父と同じ道を進みたい」琢磨の息子がPONOS RACINGからFIA-F4デビュー
AUTOSPORT web
小さな「万能SUV」がマイチェン 熟成のフォルクスワーゲンTクロスへ試乗 95psでも魅力的
小さな「万能SUV」がマイチェン 熟成のフォルクスワーゲンTクロスへ試乗 95psでも魅力的
AUTOCAR JAPAN
なぜホンダ「N-BOX」が日本一売れているクルマなのか? Z世代が試乗してわかった軽の枠を超えた快適性と便利さとは
なぜホンダ「N-BOX」が日本一売れているクルマなのか? Z世代が試乗してわかった軽の枠を超えた快適性と便利さとは
Auto Messe Web
アロンソのペナルティに関する再審査請求をスチュワードが却下。アストンマーティンF1の新証拠には重要性が認められず
アロンソのペナルティに関する再審査請求をスチュワードが却下。アストンマーティンF1の新証拠には重要性が認められず
AUTOSPORT web
6.5リッターV12搭載のフェラーリ新型モデル『12チリンドリ』登場。スパイダーも同時デビュー
6.5リッターV12搭載のフェラーリ新型モデル『12チリンドリ』登場。スパイダーも同時デビュー
AUTOSPORT web
ベースは極上2002 クーペ BMWガルミッシュ(2) 現代のカロッツエリアが見事に再現
ベースは極上2002 クーペ BMWガルミッシュ(2) 現代のカロッツエリアが見事に再現
AUTOCAR JAPAN
BMWガルミッシュ(1) 巨匠ガンディーニによる先取り3シリーズ 同意を得ず「密かに」製作!
BMWガルミッシュ(1) 巨匠ガンディーニによる先取り3シリーズ 同意を得ず「密かに」製作!
AUTOCAR JAPAN
充電環境もプレミアムブランドにふさわしく
充電環境もプレミアムブランドにふさわしく
グーネット
ルクレール予選2番手「マシンは良い状態で、大きな修正は必要なかった。明日は優勝を狙う」フェラーリ/F1第6戦
ルクレール予選2番手「マシンは良い状態で、大きな修正は必要なかった。明日は優勝を狙う」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
GW明けだけど渋滞あり! 中央道の東京区間で交通規制 NEXCO中日本が迂回呼び掛け
GW明けだけど渋滞あり! 中央道の東京区間で交通規制 NEXCO中日本が迂回呼び掛け
乗りものニュース
「信号待ち」はフットブレーキを踏む? それともギアを「Pレンジ」に入れる? どっちがクルマに優しく安全なのか
「信号待ち」はフットブレーキを踏む? それともギアを「Pレンジ」に入れる? どっちがクルマに優しく安全なのか
くるまのニュース
プラモ作りにデコチャリからデコトラ運転手という王道コース! 一時落ち着くもSNSを通じてデコトラ熱が再燃したアラフィフの日常
プラモ作りにデコチャリからデコトラ運転手という王道コース! 一時落ち着くもSNSを通じてデコトラ熱が再燃したアラフィフの日常
WEB CARTOP

みんなのコメント

108件
  • 内燃機関であろうがEVだろうが慣らしは必要にきまっています。クルマはエンジン・モーター以外にもたくさんの部品で構成されている。特に駆動系などの負担がかかる部分には少しずつアタリをつけてあげたほうがよい。
  • 好きにすればいい 俺は好きにする
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村