かつてコンパクトSUVの世界を切り拓いたパイオニア的存在───トヨタRAV4が帰ってきた。迎え撃つのは、日本はもちろん海外試乗においても確固たる地位を確立している実力派たち。その室内空間やユーティリティを直接並べて比べてみよう。※ミラーto ミラー、シート高、ラゲッジスペース内寸法の数値は編集部調べのもの。REPORT●小林秀雄(KOBAYASHU Hideo)(身長=173cm)
RAV4 Adventure
【5分でわかる! トヨタRAV4のすべて】SUVとしての原点回帰を果たしたパイオニア
全高:1690mm
全長:4610mm
ホイールベース:2690mm
全幅:1865mm
ミラーtoミラー:2155mm
開口高:680mm
デザイン性や素材の質感は若者向けのポップな印象が強く、収納面では、ラフに使えるオープントレイなども装備。車載通信機DCM を使ったコネクティッド機能に対応する9インチ大画面のT-Connectナビは販売店オプションとして設定されている。
「Adventure」の合成皮革シートは、スポーティなホールド感とカジュアルな雰囲気を両立。後席スペースは膝前が約210mm、頭上が約150mmと開放的。前席下の空間が広く、後席リクライニングも備わるため、ゆったりと足を伸ばせる。
通常時の奥行きが広く、フロア手前側の最大幅は約1355mmを確保。後席に6対4分割可倒機構を備え、フロアの深さを変えられるデッキボードも装備するため、アレンジの自由度が高い。
CR-V EX Masterpiece
全高:1690mm
全長:4605mm
ホイールベース:2660mm
全幅:1855mm
ミラー to ミラー:2125mm
開口高:660mm
レザーや木目調パネルをふんだんに使用し、洗練された雰囲気を演出。車両本体価格が少し高く思えるが、7インチワイド画面のHondaインターナビが最初から装備されていると考えれば納得だ。渋滞追従機能付きACCを含むHonda SENSINGも標準装備。
「Masterpiece」系には写真の専用本革シートを設定。運転席8ウェイパワーシートは全車に標準装備される。後席スペースは膝前が約250mmと極めて広い一方、ヒップポイントが高い分、頭上クリアランスは約90mmに留まる。
開口高とフロアの位置が低く、荷室内の天地高にもゆとりがある。6対4分割可倒式の後席にはダイブダウン機構も備わり、格納時は低くてフラットなフロアを実現する。
FORESTER X-BREAK
全高:1730mm
全長:4625mm
ホイールベース:2670mm
全幅:1815mm
ミラー to ミラー:2060mm
開口高:730mm
左右対称のデザインと運転席からの見晴らしの良さはスバルの伝統芸。ツーリングアシスト付き全車速追従クルーズコントロールを含むアイサイトコアテクノロジーは全車に標準装備される。写真の8インチビルトインナビは販売店オプションとして設定。
「X-BREAK」には撥水ファブリックと合成皮革のコンビシートを採用。前席と後席左右のシートヒーターは全車に標準装備される。後席スペースは膝前が約210mm、頭上が約130mm。着座位置が高く、外の景色を見下ろす感覚も強い。
「X-BREAK」は撥水加工フロアボードを採用。テールゲート開口部が広く、大きな荷物でも出し入れしやすい。6対4分割可倒式の後席は、荷室のレバーでも格納することが可能。
X-TRAIL 20Xi
全高:1740mm
全長:4690mm
ホイールベース:2705mm
全幅:1820mm
ミラー to ミラー:2060mm
開口高:700mm
エクステリアと呼応するような曲線的デザインを採用。操舵支援で高速走行を支援するプロパイロットは一部グレードに標準装備される。NissanConnect対応の7インチワイド画面ナビや駐車支援システムなどはメーカーオプションとして設定。
濡れたアウトドアジャケットのままでも乗り込める防水シートを標準装備。前席の電動調整機構は非採用で、一部グレードには後席のスライドとリクライニング機構を備える。後席スペースは膝前が約230mm、頭上が約70mmと開放的。
シート配列やモデルによって荷室の仕様も異なり、「20Xi」の場合は防水フレキシブルラゲッジと4対2対4分割可倒式のリヤシートを標準装備。用途に応じたアレンジ性に優れる。
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