アルファロメオのボッタス、最高のレースで”8位”「今回以上のことは僕らにはできなかった」……これが今季のベスト・オブ・レスト

　F1開幕戦バーレーンGPで8位に入ったのは、アルファロメオのバルテリ・ボッタスだった。アストンマーチンがトップグループ入りを果たした今、8位という順位は中団グループにとって望むことができる最高の結果。ボッタスも「これ以上の順位は不可能だった」と語る。

　ボッタスは12番グリッドからレースをスタートするも、いきなり8番手に浮上。その後、パフォーマンスに勝るアストンマーチンのランス・ストロールには抜き返されてしまったものの、終始9番手のポジションを守った。そしてシャルル・ルクレール（フェラーリ）のリタイアによって8番手に上がり、そのままフィニッシュを果たした。

　昨年まではトップ3チームの直後である7位が、中団グループが目指すことのできる最上位（ベスト・オブ・ザ・レスト）だった。しかし今季は、アストンマーチンが大躍進を遂げ、トップ4チームとなっている感がある。そのため9位が中団チームにとって可能な最上位。今回はトップ4チームのうち1台がリタイアしたため、8位となった。

「今回のレースには本当に満足している。4ポイントはチームにとって良い報酬と言って良いモノであり、冬の間にファクトリーで全員が行なった仕事が報われたことを示している」

　ボッタスはレース後にそう語った。

「僕らはレースに強いマシンを持っている。そして、周りの全てのチームと戦えることを示した。シーズンの堅実なスタートを切ったが、もちろん、仕事が終わったわけではない。今後も改善を続け、プッシュし続けなければいけない」

「ヒンウィル（ファクトリー）の全員が、このクルマにアップグレードを投入するために働いていることは知っているけどね」

　ボッタスは開幕戦について、ほぼ完璧なレースを戦うことができたと語る。しかし、これ以上の成績を残すのは難しかったと振り返る。

「僕のレースは良かったし、平穏な瞬間もあった。スタートは特に大事だったね。周りのマシンとはペースが非常に近かったから、オーバーテイクは簡単じゃない。そういう意味で、1周目にポジションを上げられたのは非常に重要だった」

「コース上でも戦略でも、アグレッシブに攻めた。でも、間違いなく正しいことだったと思う。また、必要な時に備えてタイヤを少し残しておくため、賢くバトルをする必要もあった。ガスリー（ピエール・ガスリー／アルピーヌ）に近付いた時、それが重要であることが分かったし、最終的にしっかりと8位という結果を持ち帰ることができた。周（冠宇／チームメイト）が最後にファステストラップを記録し、ライバルからポイントを奪ったことも重要だった（周がファステストラップを記録していなければ、その1ポイントはガスリーが手にするはずだった）」

「8位は、今回獲得できる最高の結果だった。これ以上のことはできなかったよ」